宇野昌磨、シニア初参戦の四大陸選手権 スケーターが戦うもの
こんばんは、MAYです^^
四大陸選手権2015男子フリー、
LIVE放送という事でテレビにかじりついて見ていましたが
最高の演技を発揮して素晴らしい結果を出した選手、
思うようにいかなかった選手とさまざまでした。
今回の大会だけで書きたい記事はいくつもありますが
この記事では宇野昌磨選手にスポットを当てて
書いていきたいと思います。
まず、残念でしたね~しょうまくん。。
ショートは流石のしょうま!っ
て感じの演技でしたが
四回転を着氷後の左足のアウトスリーをして
右足に置き換えるところで
グラッとふらつくなどすこし、今
まで見ないシーンもありました。
そのほかには、ステップで少し
『ん?今の予定通りなの?』
というところもちょいちょいあったのかな、
と言う感じでした。
現地入りをしてから調子がどんどん落ちていて
公式練習でも3Aや4Tがなかなか決まらない。
そんな状況でのあのショート、
演技前から緊張しているなぁとは思いましたが
全てのジャンプをしっかりと着氷。
少し、いつもより曲に遅れているなぁと
ステップ中に感じましたがそれでも
シニアの国際大会初参戦でこの演技。
演技終了後バッと顔を
コーチの美穂子先生の方に向けましたが
あれは昌磨くんのドヤ顔だそうです。笑
(できたよ!というアピールw)
しかし、フリー。
今回もだいぶ、緊張しているように見えました。
最初の4Tは珍しく、体の回転を止めることが出来ず
手をついてしまいました。
続く3A、3A-2Tは見事な着氷。
(もう、この時点で凄いんですよね。
だって現地入りしてからなかなか決められなかったんですから。)
正直、私はこの大技三本が決まった時点で
油断しきっていました。
昌磨はもう失敗しない。
あとはもう、昌磨が見せてくれるドンファンを
楽しむだけだ、と。
しかし、後半のジャンプ
2A-1Lo-3Fでまさかの転倒。
これには驚きました。
どうやらいつもとは違うらしい。
単独の2Aの着氷でも少しおかしい。
(全日本の時は3Lzでしたが、変えてきましたね。)
キス&クライで涙しているのには少し驚きましたが
(キス&クライではあまり泣かないイメージなので)
インタビューで彼が答えた
『正直何のために練習してきたんだろうという感じです』
と言う言葉に無念さがこもっていましたね。。
そして、これは聞いた話なのですが。。。
今大会、彼、相当体が痛い状態で臨んだそうです。
痛み止め2錠を飲んで試合に出場。
この時期だと、もうどの選手も体が痛い状態です。
昌磨くんもどこか痛めていて当然と言えば当然なのですが、
彼の場合『靴が柔らかくなりすぎている』
という事が問題だそうです。
靴が柔らかくなりすぎている。
前にも書いたかもしれませんが、靴が柔らかいと
ジャンプで踏ん張ることが難しくなります。
しかし、彼は持ち前の足首のしなりで
スーッとジャンプ後流れていくんです。
単独3Aの着氷後なんて分かりやすいですよね。
足首が柔らかすぎない、”しなり”という強さを
もっていることで回転軸が少しぶれてしまっても
ジャンプ後に綺麗に流れていける。
(ここで、足首が柔らかすぎるとコテンっと転んでしまいます。
足首が柔らかい×柔らかい靴 だと着氷が凄く難しいです。。)
しかし、靴が柔らかくなっているということには
大きな問題があるんです。
それは、
ジャンプの負担のほとんどが体に来てしまう
ということです。
靴が柔らかい、という事は
もう靴に強度がないという事なので
体にジャンプ着氷時の負担のほとんどが
来てしまうのです。
だから、体の節々が痛みやすくなる。
でも、昌磨君の場合靴が柔らかい方が好きみたいなんです。
理由としては、『ステップがやりやすい』
という事のようで
柔らかい靴の方が、スケート靴を
本当に体の一部のように扱えるため
靴が柔らかくなりすぎてしまっても
たとえ、その靴を使うことで体に負担が
来てしまっていてもその靴を使い続けてしまう。
スケートって本当に特殊なスポーツだと思うのですが
一つの道具をある程度使い続けるスポーツです。
そして、その靴が足になじむころと
靴が壊れてしまう時期が
かなり近かったりします。
トップ選手になればジャンプが好調になってきたころに
靴が壊れてしまう事なんで、ザラです。
実際、昌磨くんも予備の靴を持って行っていたらしいですし。。
(試合中に靴が壊れても大丈夫なように。
壊れたら、そこで曲を止めて
すぐに履き替えて演技を再開します。)
もう世界ジュニアは3月2日開催と迫っていますし
(3月6日が男子ショート)
スケート靴を変えるかどうかは微妙かもしれませんが
彼の場合変えてしまう気もしますねぇ。
(変えたぶん、今回の悔しさをばねに
靴を馴染ませるために猛練習をして
世界ジュニアに間に合わせてきそう。)
プロトコルを見れば、ものすごく悪かったわけでもありません。
シニア初参戦にしてこの評価を受けた、
ただ彼にしてみれば少しほろ苦い大会となってしまたかな
と言う感じがします。
素晴らしい結果を残し続けたシーズンだからこそ
悔しい結果かもしれませんが、次の大会では
彼自身納得の演技ができるようにと祈っています。
読んでいただいてありがとうございました。
P.S.
宇野選手の話とは別になるので、P.S.にしました。
この前、スケートのコーチと話しているときに
『いや実は、今靴が壊れちゃう子が多くてさ』
と言う話になりました。
この時期、2月ごろになると
やっぱり靴も結構へたってきてしまって
靴が壊れてしまう選手が多いみたいです。
ジャクソンの靴であれば
踵の部分が木でできていますから
そこが割れてしまう選手がいる、と。
(コメント欄にて、通りすがりの名無しさんより
『ジャクソンの踵は革製では』とのご指摘をうけ
自分の履いていたジャクソンの靴を確認したら
やはり革製でした。。
私にジャクソンの靴の踵も割れたのですが、
割れる=木でできている
との認識を持ってしまっていたようです。
通りすがりの名無しさん、本当にありがとうございました!
誤解を与える記述をしてしまいすみませんでしたm(__)m )
しかし、他の靴でも
踵部がプラスチックでできていても
割れてしまうことがあるみたいです。
(どこまでの衝撃が加わっているんでしょう。。
なかなか想像が出来ません。)
で、そうやって踵が割れてしまったりした場合
どうするかというと
もう、その靴は使えないので
新しい靴にするしかありません。
なので実際に
『えええ、もう試合が近いのにどうするんだよ!』
という状況に追い込まれる選手もいます。
(ソチ五輪シーズンの織田信成さんは
グランプリファイナルをそんな状況で
出場したと記憶しています。)
『靴を変える』といっても
靴だけを変えるのではなく、エッジも一緒に変えるのが
一般的です。
それまでに使っていた靴、エッジと同じ種類のもので
新しい物を使って調整しなおす
ということです。
さらに、そのコーチがこんなことを言っていました。
『今小学校6年生くらいの女の子がいて
すごくうまくなっていて連盟にも
注目されるようになったんだけど
急に環境が変わりすぎて、戸惑ってしまって
上手くいっていない。
誰もが通る道なんだけどさ。。。』
才能がある子は、小学校6年生くらいには
目に留まるようになります。
そうすると、それまで『楽しくて』スケートをやっていたのが
それだけじゃダメになる。
『自分だけの』スケートじゃなくなってしまう。
色々な人が自分のスケートに意見をするようになる。
時には厳しい意見も、指摘も受け入れることになる。
今まで、県内では有名だったけれど
全国区までは知名度がなかった。
それが、多くの人に注目されるようになる。
コーチが言うように
本当にスケート選手の誰もが通る道だとは思いますが
その子は少し戸惑ってしまったようです。
才能ある子で、気遣いが出来て
本当に頑張り屋さんな子。
上手くいってほしいなあ
と願っています。
そして、3Aを練習し始めた他の女子選手の話も
聞きました。
すごく、すごく楽しみです。
色々なものを乗り越えてきた選手、
または今乗り越えている最中の選手
そんな選手たちの演技をこれからも
見続けていきたいと思います。
長くなってしまいました^^;
今回はこの辺りで。
初めてコメントさせていただきます。いつも勉強させていただいています
(^^) そうですか、あのジャンプはボイタノからきていたのですね。カルガリーでボイタノが片手をあげてジャンプを跳んだ時、『え~~!?』とちょっとびっくりしたのを思い出しました。その頃は今と採点方法が違っていたので、どのような評価を受けたかはわかりませんが、今は点数で評価されているのですね。やるのがいけないとか減点とかそういうことではなくて、『ドヤ』っぽいのがイラっとする原因なんでしょうか
(^_^;) 確かに普通のジャンプより手を上げるのは難しいことなんでしょうが、比べちゃいけないけれどイナバウワーなんかは特に加点ないですよね・・。私は別にイラっとはしませんでしたが、そのようなご意見もあったりするんだな、と思いました。
もう選手のレベルが上がってジャンプだけじゃなく加点がどれだけとれるかという次元になっているので『連発』になってるんでしょうか・・。
また更新を楽しみにしています。
よっしーさん、はじめまして。
いつも読んでいただけているようで嬉しいです!
ありがとうございます^^
わわ、もしかしてよっしーさんはカルガリー五輪を
リアルタイムで見られたのでしょうか?
当時は本当にやる人が誰もいなかったと思うので、
かなりの評価を受けたのではないかと勝手に思っています。
>『ドヤ』っぽいのがイラっと~
う~ん、個人的には記事にも書いたように
『タノジャンプをしておけば点数が多めにもらえるんでしょう?』
と考えてしまっているんじゃないかと思うくらいに
連発している選手は、どうなんだろうと思ってしまいます。
結局、タノジャンプをやってもジャンプそのものが
美しくなかったり、幅がなければ評価されませんからね。
>もう選手のレベルが上がってジャンプだけじゃなく~
女子のジュニアは今シーズンそんな状況に
なっていたのではないかと思います。
ただ来シーズンはどうなるかな、と少し楽しみです^^
>すみません、ひとつ前の~
大丈夫ですよ!笑
コメントありがとうございました^^
また遊びに来てくださいね~
すみません、ひとつ前の記事のコメントをしてしまいました。
承認してくださって申し訳ないです・・
いつも楽しみに拝見させて頂いています。
四大陸のFSでの6分間練習、宇野選手の表情が余り良くなかったので、緊張しているのかと思ってました。
シーズン後半になると疲れもピークに来ているだろうし、シーズン一大きな大会が控えていると思うと、心身共に疲れそうです。その中で、戦っている選手って、改めて凄いと思うし、尊敬します。
関係かもしれませんが、私自身スポーツをするわけではないけれど、合う靴がなくて、いつも悩んでいます。数年前は、巻き爪にも悩まされました。
何もしない私でさえ、靴に苦労するのに、あのように氷の上でジャンプやスピン、ステップなどをするには、靴がしっかりしていないと怪我をしそうといつも思ってました。
レイノルズ選手も靴問題でシーズンを棒に振るほど苦しんでいたし・・・。
怪我なく、選手が快適に演技ができるような道具や靴が開発されて欲しいといつも思います。
mimiさん、いつもありがとうございます^^
>四大陸のFSでの6分間練習、宇野選手の表情が余り
mimiさんもそう思ってらっしゃいましたか。
昌磨くん、ショートが終わってから相当足が痛かったようですね、、、
シニア初参戦という舞台で、いつもと同じような状況で臨めなかったのは
本当に無念だったと思います。
>合う靴がなくて~
分かります、これ!(笑)
実際、大学からスケートを始めた私でさえ足が変形しましたからね。汗
選手の方たちは足がかなりぼこぼこしていたりするそうです。。
スケート靴って、柔らかすぎても硬すぎても駄目ですし
最初硬くても足になじんでいけば柔らかくなっていっちゃうし。。
技術が発達してもこれだけは難しいんだろうなと思っています。
宇野昌磨選手のファンです。
こちらのサイトはファンの方のブログとは違う視点で書かれており、いつも興味深く拝見し、勉強させていただいています。
昌磨くんの足については「全日本後から右足甲に痛みが出て、ルッツやフリップでトウをつくと痛い」という美穂子先生のコメントがありましたね。
フリーでルッツを抜いてきたのはそういうことだったのかと納得しました。
インターハイを観戦した時も、フリー最後の3F-3Tの後で痛そうにしていたので前日の3A転倒でどこか痛めたのかと心配していたのですが、これもきっとトウをつくのが痛かったんですね。
ところで最近、ツイッターなどで「昌磨くんのジャンプの着氷は膝に負担がかかってそうで心配。早く癖を直した方がいい」という声をよく見かけます。
それでじっくり着氷を見てみたところ、
(ア)着氷時に体が回りきっていても、右足のつま先がやや外を向いている。
(イ)着氷後に深いアウトエッジに乗っている。
(ウ)着氷後に急カーブで流れる。3回転までのジャンプだと、小さな弧を描く。
という辺りが癖なのかなと思いました。
そこで質問です。
(1)上記のようなジャンプは評価としてはどうなのでしょうか?3Aにはずいぶん加点がつくようになりましたが、その他のトリプルの加点が少な目なのは、ジャンプの高さがあまり出ないことに加え、着氷後に後ろに流れないでその場で小さな弧を描くことも関係しているのでしょうか。
(2)進行方向に対してつま先が開いていることで、膝に負担がかかるように思いますが、実際はどうなのでしょうか。
(3)上記のようなものは「直すべき癖」なのでしょうか。だとしたら、昌磨くんやコーチはそのように認識して取り組んでいるのでしょうか。
初めてのコメントなのに長文になってしまい申し訳ありません。
これから長く昌磨くんを見守っていきたいと思っているので、体に負担がかかるという意見をみると気になって仕方がないのです。
先日質問コメントをさせていただきましたが、落ち着いて考えてみればMAYさんに質問するべきことではなかったように思います。
また、質問するということはそれに回答するための時間を要求することにもなるということに思い至らず、大変申し訳ありませんでした。
できましたら、先日のコメントとこのコメントを合わせて削除していただけませんか。
お手数をおかけして申し訳ありません。
hitsujiさん、コメントありがとうございます。
私はhitsujiさんのコメントに対して
返信したいなと思っているのですが
それでも消してしまった方がいいですか?
ちょうど、hitsujiさんがしてくださった
コメントに私が書きたいものもあったので。
ありがとうございます。そういうことでしたら、返信していただけると嬉しいです。
最近急に昌磨くんが注目されるようになり、ファンとしても気軽に何か書いたら叩かれるんじゃないか、などと思ったりしてなんとなく戸惑っています。
お騒がせして申し訳ありません。
了解しました^^
こちらから、一つだけ質問させてください。
(ア)着氷時に体が回りきっていても、右足のつま先がやや外を向いている。
(2)進行方向に対してつま先が開いていることで~
とありましたが、ここがイメージができませんでした>なんとなく戸惑って・・・
それすごくわかりますよぉ
彼の場合、ほんとに急激ですし。。
今回の記事もいつものような感じで書きますし、
hitsujiさんが批判されるようなことはないと思うので
(あくまで私の意見を書くだけなので)安心してください。
よくよく見たら着氷時ではなく、着氷後でした。
着氷後、体が先に右にグイーンと回り込んで行くのに対し、右足の向きが遅れてついていく感じです。
着氷後、流れている時に画面をストップすると、右つま先が体の向きよりかなり右を向いています。それで、膝に前後ではなく横向きの力が加わって負担がかかるのかな、と思ったのです。
うまく説明できませんが、なんとなく伝わるでしょうか。
ノービスの子達への注目が選手に影響をあたえるというお話はとても興味をひきました。
羽生選手も小さい時から天才と呼ばれ注目されていたのに、彼は「人に見られることが大好き」という言葉で乗り越えてきました。
幼いころからの「オリンピックの金メダリストになるんだ」という決意が、あらゆる苦難を乗り越える原点になっていると思います。
つまり、OPの金メダリストならば注目されるのは当然だ。
OPの金メダリストならばこの技は出来て当然だ。
OPの金メダリストならばこう行動するのは当然だと。
初めから大きな志を抱いていたから、いままでのあらゆる苦難を乗り越えれるほどの力を得たのではと思いました。
彼には人生を教えられます。
七色めがねさん、コメントありがとうございます!
スケートは彼のように、
「人に見られることが大好き」であることが
大きな強みになるように思います。
>幼いころからの「オリンピックの金メダリストになるんだ」という決意が~
これはほんとにその通りでしょうね。
自分はそのために練習するんだ!
トレーニングをするときも、自分はオリンピックで金メダリストになるために
トレーニングするんだ!という気持ちがあるのとないのでは
まったく効果が違ってくるでしょうね。
その志、夢がかなったこれから彼が見る景色は
どのようなものなのか。
私自身、とても興味があります。
世界選手権、いろいろな情報が入ってきましたが
その日を楽しみに待ちたいと思います。
こんばんは。いつも読ませていただいてありがとうございます。
私なりに、いろいろ勉強してブログを書いているのですが、やはり技術的な事になると、大きな限界を感じています。MAYさんのブログを紹介させていただくとか、記事へのリンクを貼らせていただくとか、してもよろしいでしょうか?もし無理なら遠慮なくお断りくださってかまいませんので、ご検討をよろしくお願いします。
yuzurufightさん、コメントありがとうございます。
こちらこそ、いつも読んでいただけてうれしいです^^
技術的なことは私もほんとにまだまだですよ~涙
スケートを好きになって10年、やり始めて5年くらいたちますが
それくらいの年数ではまだまだなようです。
毎シーズン、新たな発見・学びがあります。
> MAYさんのブログを紹介させていただくとか~
まったくかまいません。
紹介したいと思っていただけて本当にうれしいです。
ありがとうございます(*^^*)
もしなにかありましたら、リンクを外していただいてもかまいません。
お気軽に私のホームページを楽しんでいただけたらと思います。
ありがとうございます!もっと早くご相談すればよかった!実際に紹介させていただいた時には、またご報告に伺います。これからもよろしくお願いします。
MAYさん、おはようございます。今日、こちらの記事を感謝して紹介させていただきました。もし何か不都合がありましたら、お手数ですが、遠慮なくおっしゃってください。ありがとうございました。
こんにちは。
時々読みに来させていただいています。
参考になる記事をいつもありがとうございます。
普段はROM専ですが、気になる点があったので…。
ジャクソンのかかとは革製だったと思います。
もしかしたらカスタムで木を選ぶことができる可能性もゼロではありませんが、少なくとも私のジャクソンの靴のかかとは革です。
かかとが木になっているのは他のメーカーさんの靴かと。
(国産の靴を履いていた友人のかかとは木だったので、オオタさんかコスギさんかな?)
コーチとの雑談の中でなら勘違いやうろ覚えですみますが、記事になって多くの人の目に触れる場合は、製品に対する誤解につながるのでご確認をお願いします。
MAYさん、フィギュアスケートのルールに詳しい皆様
教えていただけますか? お願いいたしますm(_ _)m
最近、ジャンプの区別はつくようになりました。
今は、スピンの事をもっと知りたいと思っていろいろ本を読んだり、映像を見ていますが、要素が1つ増えるごとにレベルが上がるのは分かりました。
疑問なのですが、キムヨナ選手のスピンがレベル4で、浅田選手のレベルが3だったのは、どのような点でレベルに違いが出ていたのでしょうか?(浅田選手のポジションはとても美しいと思っていたので…)
スピンのレベルを上げるには、柔軟性だけではないのは、なんとなくわかってきましたが、レベルが取れていなくても、スピンの完成度が高いとGOEで加点されるという解釈で、合っているのでしょうか?
スピンの回転数、回転が早いとレベルが上がるのも分かりました。エッジのインとアウトの使い分けも大事なのも分かりました。
キムヨナ選手の強さは、エッジの使い分けがしっかりしていたのが、減点され難かった、されなかったと思っているのですが、どうなのでしょうか?
mimiさん
MAYさんもお忙しいでしょうから今回は私が。
>疑問なのですが、キムヨナ選手のスピンがレベル4で、浅田選手のレベルが3だったのは、どのような点でレベルに違いが出ていたのでしょうか?(浅田選手のポジションはとても美しいと思っていたので…)
>スピンのレベルを上げるには、柔軟性だけではないのは、なんとなくわかってきましたが、レベルが取れていなくても、スピンの完成度が高いとGOEで加点されるという解釈で、合っているのでしょうか?
まず、「レベル」と「GOE」は評価として「全く別物」で、おっしゃる通りスピンの完成度が高いとGOEで加点されるという解釈で結構です。
んで、浅田さんのポジションの美しさはGOE加点要素の「ごく一部」に過ぎず、しかも、レベル獲得要件には「全く」関係ありません。
ちなみに過去のプロトコルをご覧になってもらえば理解していただけるかと思いますけど、両者ともに3だったり4だったりでスピンのレベルは違いって無いんですよね。
双方すばらしい技術をお持ちで、レベル3になってしまうのは「取りこぼし」によるものです。
例:2013世選 浅田さんSPのスピン
・LSp3(レイバックスピン レベル3)
これはレベル獲得要件の1項目に
・姿勢/バリエーション,足,エッジを変更せずに少なくとも8 回転
という項目があるんですが、8回転すれば加点要素を一つ満たしていたのに、腰痛の影響か6回転程度しか出来なかったためにレベル3に留まってしまいました。
ちなみに私もスピンは勉強中どえっす。
参考までに、以下に「GOE」「レベル」双方の獲得要件を書きだしますが、読むと吐きそうになる文章なので「こんなもんがあるんだなぁ」程度の気持ちでお読みください。
ただ、「全くの別物」であることはお分かり頂けるかな、と。
スピンにおける「GOE」の具体的な評価項目のうちプラス項目は以下の通りです。
(国際スケート連盟コミュニケーション第1861 号に記載)
1) スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
2) すばやくスピンの軸をとることができる
3) 全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
4) 規定回転数を明らかに超えた回転
5) 良い,力強い姿勢(フライング・スピンの場合には高さ,空中/着氷姿勢を含む)
6) 独創的でオリジナリティがある
7) 全局面でのコントロールが十分
8) 音楽構造に要素が合っている
このプラス項目に合致していれば「高い完成度」ということになるでしょう。
一方、「レベル」獲得要件ですが、これだけあります。
1) 難しいバリエーション(下記の制限内であれば行われるごとに数える)
2) ジャンプにより行われる足換え
3) スピンの中で足を換えずに行われるジャンプ
4) 足を換えずに行われる難しい姿勢変更
5) スピンへの難しい入り方
6) シット姿勢またはキャメル姿勢,レイバック姿勢,ビールマン姿勢での明確なエッジの変更(シット姿勢の場
合にはバック・インサイドからフォア・アウトサイドのみ)
7) (1 回目の)足換え後の足で3 基本姿勢すべてを行う
8) シット姿勢またはキャメル姿勢でのただちに続けて行う両方向のスピン
9) キャメル姿勢,シット姿勢,レイバック姿勢,ビールマン姿勢での明確な回転速度の増加
10) 姿勢/バリエーション,足,エッジを変更せずに少なくとも8 回転(キャメル,レイバック,基本姿勢の難し
いバリエーション,非基本姿勢の難しいバリエーション(スピン・コンビネーションのみ))
11) フライング・スピン/フライング・エントランス・スピンにおけるフライング・エントリーの難しいバリエー
ション(明確化も参照のこと)
レイバック・スピンに対する追加的な特徴項目:
12) バックからサイドまたはその反対への1 回の明確な姿勢変更.それぞれの姿勢で少なくとも3 回転ずつ.(ほ
かのスピンの一部分としてレイバック・スピンが行われた場合も数える)
13) レイバック・スピンからのビールマン姿勢(SP – レイバック・スピンで8 回転してから)
なお、レベル獲得要件は、たとえヨレヨレだろうと上記を満たしていれば取れるものです。
きれじろうさん
詳しい説明ありがとうございますm(_ _)m
なんか、ちょっとわかってきました(≧∇≦)
スピンの要素、細かいですね…。
選手のスピンがどの項目に当てはまるか、少しずつ勉強していきたいと思います。
改めて、選手の皆様は凄いです(o_o)
浅田選手のレベル3が取りこぼしだったというのは、納得でした。
多分、羽生選手のレベル3の場合も取りこぼしなんですね。
また、いろいろ教えて下さい。よろしくお願いしますm(_ _)m
mimiさん
みんなで今後もMAYさんブログでお勉強しましょう!
もちろん私も勉強中。
フィギュアスケートは奥が深いんだあ!
※読者の皆様に参考までに。
1、「レベル」は何を見ているか
→規定された課題要素を実行出来ているか
※採点する人:テクニカルパネルで3人の合議制
2、「GOE(Grade of Excusion)」は何を見ているか
→質を見ている
※採点する人:ジャッジパネルで国際大会の場合、9人が個別に採点。このうち上下二人をカットして7人の平均を算出
これ、ジャンプ、スピン、ステップ、皆やり方は同じです。
もう読者のみなさん慣れたと思われるジャンプなんかだと
・回転が足りてるか
・エッジの使い分けは出来てるか
をテクニカルパネルが見て、これが「規定された課題要素を実行出来ているか」に該当します。
で、流れがあるとかの「質」をジャッジパネルが見てるっていう話です。
なので、今回ご質問のスピンで、よくネットに書かれてる
・ヨナ選手はスピンの姿勢が浅田選手より汚い。これでレベル4はおかしい
というのはルールを理解していないことによる見当違いな批判なのです。
きれじろうさん
ありがとうございます!
最近、いろいろな選手の演技を見たり、プロコトルを見たりルールを勉強して、今までわからなかったことがわかってくると、とても嬉しいです
(^o^)
きれじろうさんのおっしゃる通り、ルールがちょっと分かってくるようになってから、ネットのキムヨナ批判が、ルールを知らない方のただの感情論になっていると思いました。
以前、羽生選手が4回転トーループを失敗して、3回転トーループになっていた大会で、GOEに加点あったのも失敗しても質がいいからなんですよね。レベルを見ているジャッジとGOEの質を見ているジャッジの視点が、違っているからなんですね!目から鱗でした。
フィギュアスケートって本当に、奥が深いです・・・。
世界選手権をより楽しむために、勉強をし続けようと思っています(*^_^*)
mimiさん
そうなんですよねー。
ルールが分かってくると知恵の輪をといた様な、そんな楽しさがあるんですよね。
だから頑なに「フィギュアスケートは不正だらけ」だと信じている人たちは本当に勿体ないなと思います。
もちろんルールは難しいですし、彼らの気持ちも分からない訳ではありません。
でも、自ら心を閉じてしまうことで、フィギュアスケートの奥深さや、選手の皆さんの努力の尊さ、素晴らしさを知るチャンスを失っているんですから。
ただ、自分の好きな選手に有利か不利かではなく、第三者の視点で物事を考えるだけで見える世界は全く変わってきます。
例えば、最近、小塚選手が
『(回転を)全部認めろとは言わないですけど、
詳細に基準を決めるといったことがあってもいいのかなと。
ジャッジやスペシャリストによって、
判定が全然違ってくるようなことは
考え直してもらえると……。』
ということをおっしゃっていました。(MAYさんの文章を引用)
これを、ただ「選手が可哀想」ととるか、「では小塚選手の主張は妥当なのか、また実現可能性はどうなのか」を考えるか、で見える世界は全く変わります。
私は別ブログで3年前に「不正の可能性は著しく低い」と主張したところ、「あなたは何も分かっていない。回転不足検証動画をきちんと見てほしい」と言われ、徹底的に調べました。
そこから言えるのは
・目視+1台の判定用カメラという制約の中で関係者は精いっぱいの努力をしている
です。
MAYさんブログで度々記載していますが、散々画像分析して検証した結果は以下のようなパターンになりました。
1)必ず認められるジャンプ:
・トウ着氷時点で体の向きが「90度」に収まっていること
2)概ね認められるパターン:
・トウ着氷時点で体の向きが「110度あたり」
・ブレード全体着氷時で体の向きが「90度あたり」
に収まっていること
3)殆どURされるパターン:
・トウ着氷時点で体の向きが「130度あたり」
・ブレード全体着氷時で体の向きが「110度あたり」
※競技会単体でのズレは極めて少ない。
但し
・ある大会では認められるけど、別の大会では認められる。
・ショートではURされたが、フリーでは認められた。
→2013GPFでの浅田さんのパターン。上記でいう3)のケースです。
というのは実際に存在する。
続く
続き
次に解決策を纏めるとこうなります。
A、回転不足判定を止める
・メリット:
A-1、上記パターン2)3)の選手にとっては現状維持で減点されることは
なくなる
A-2、ファンにとっては分かりやすくなる
A-3、高難度ジャンプが促進される可能性がある
・デメリット:
A-4、上記パターン1)を確実に跳べる選手にとっては不公平になる
A-5、技術力を競うという競技会の趣旨からは後退してしまう。
A-6、中途半端な着氷でケガをしてしまうことを防止する、という
ISUの意図はオミットされる。
B、上記1)から3)までを必ず認めるルールに変更する
・メリット:
B-1、上記パターン2)3)ケースが多いの選手にとっては現状維持で
減点されることはなくなる
B-2、高難度ジャンプが促進される可能性がある
・デメリット:
B-4、上記パターン1)を確実に跳べる選手にとっては不公平になる
B-5、中途半端な着氷でケガをしてしまうことを防止する、という
ISUの意図はオミットされる。
B-6、次に必ず出てくるのは、例えば
・トウ着氷時点で「140度あたり」
・ブレード全体着氷時で「120度あたり」
との切り分けをどうするのか?必ず同じ議論が繰り返される
可能性が高い
C、「機械判定」による判断
これは現状ではリアリティゼロ。
・開発コストがどの程度かかるのか
・システム保守費用がどの程度かかるのか
・現在のシステムでさえ、システム開発会社は一切サポートせず、
現場担当者が全てセットアップを実施している。
より複雑なシステムを現場の人間が問題なく稼働させることが
出来るのか。少なくとも「稼働率99%」は許されない。
「100%稼働」が前提のシステムでなければならない。
・観客が満員の競技会は全競技会の中のごく一部にすぎない。
そのような状況の中で、新システム開発費、及び維持費、現場の
セットアップを確実に担保出来るのか
というように、そんな簡単な話ではありません。
特に、定常的に回転が足りている選手からしたら、努力して手に入れたアドバンテージをルール変更でチャラにされてしまうのですから「ふざけるな」でしょうね。
というように、「全体で物事を考える」という感じでフィギュアスケートを見るといいかなぁ、と私は思いマス。
きれじろうさんが、まとめ書きしてくださった内容を見るとGOE評価とレベル取り認定の着目点がよく見えてきますね。
以前から気になっていたことなのですが、これらの着目点の中には何回廻るとかのような廻り始めの起点位置がしっかりと共通認識できていればその回数をまわりきったかどうなのかのような判断は、物理的な観点を通して見れば多くの人たちに認識ブレが少なさそうだなと思わされるような項目があれば逆に認識ブレが小さくはなさそうな項目の存在にも気づきす。
例えば、「スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分」と言う項目でのコレの認められる回転速度がどのくらいのスピードであるのかなどは明確に指し示せてはいないと思いますし、競技中の選手の動きからどのようにスピードを計りえているのかすら分りません。まさか選手のコスチュームにマーカーをつけておいて工業製品の回転計で計るなんて訳にもいきませんから見る者の捉え方にも大きく違いが出てきそうです。
もちろん、そのスピードを指し示せるすべが簡単にあるとは思えません。
しかし、少なくとも競技者に対する評価者(審判員)の説明責任を果たさなければ、競技の発展は見込めません。
競技者自身が、自らのどこに至らなさがあるのかすら明らかにされずしてどう練習に取り組むのでしょうか。
スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が、認められているとも、いないとも、示されていないのですからね。
当然、現状での成績詳細表(プロトコル)に示された単なる「エレメントのレベル認定値」や「GOEの評価値」だけでの公表方法では不十分であり、これらの認定値や評価値の判定に至った判断過程の詳細である「着目点」の認否を各審判個別に公開してもらいたとも思います。
これをしない限り、ネット上での批判がルールを知らない方のただの感情論なのかどうかすらも分りません。
現時点では、どちらも正しいと言う域からは脱しえないと言わざるを得ません。
・両者の言い分、共に決め手がないです
・理由は、ルールをぼかし過ぎているからでしょうね
それから、下記のことなどにも思いがよぎります。
審判員の人数や役割をそろそろ見直してもいいのではないでしょうか。
GOEとPCSを採点するジャッジ・パネラー(演技審判員)9人も要りますか?
「ジャンプ担当組」と「スピン・ステップ・コレオ担当組」に分けてみてはどうなのでしょか?
2014-2015ネーベルホルン杯(ISU公認大会)の男子(ショートとフリー)でGOEのみ審判員の変則的な採点方法で試みられていますが、いずれにしても「着目点」レベルまでの公開には至っていませんね。
実に残念です。
GJさん
おはようございます。
採点競技の難しさは「数値化することが困難なケースが多い」だと私は考えています。
>もちろん、そのスピードを指し示せるすべが簡単にあるとは思えません。
おっしゃる通りで、もしスピードを定義化したら、今度はスピードを正確に計測する手段が必要になりますよね。
で、「説明責任」ですが、別記事でも書いたオーサーさんや安藤さん、それと荒川さんの事例を見ると、コミュニケーションによって審判の意見をフィードバックしているようですが、一方でファンが置いてけぼりを食らっているというのも事実で、セコセコと自分たちで調べていくしか無いのが実情です。
また、双方どちらが正しいか正しくないかは個別案件を具体的にしたほうがいいかもしれません。
>GOEとPCSを採点するジャッジ・パネラー(演技審判員)9人も要りますか?
「ジャンプ担当組」と「スピン・ステップ・コレオ担当組」に分けてみてはどうなのでしょか?
これは一考の価値があるでしょうね。
きれじろうさん
>で、「説明責任」ですが、別記事でも書いたオーサーさんや安藤さん、それと荒川さんの事例を見ると、コミュニケーションによって審判の意見をフィードバックしているようですが、・・・・
選手にとって欲しい情報とは、生の採点結果(認定値や評価値の判定に至った判断過程の詳細である「着目点」の認否を各審判個別に公開)に尽きると思います。
選手は、それを見て自らの意志や責任で己を磨く方向性を見出したいであろうし、何よりも限られた時間や経費(コーチ雇用、リンク借用)を有効に生かせる方策が打ち出せなくなってしまいそうです。
知りたい事柄は、例えば、「スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分」と言う項目に9人のジャッジパネラー(演技審判員)の内の何人に認められて何人に否められたかと言う実績結果です。
大会は、この1試合だけではありません。次の試合では、そのスピンにおいて自らの手応えが変わり、ジャッジパネラーのメンバーも替わる中でそこからの評価結果を踏まえて選手自らの総括をし、更に次ぎ試合へと繋げたいのではないでしょうか。
ここで私が伝えたいことは、更にその次の試合でのジャッジパネラーが、過去試合において「スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分」と言う項目に否められた判定をされた辛口のジャッジパネラーが少なければ有利に働くだろうし、多ければ不利にも働く可能性が上るのではないかと言うことです。
例えば、1試合目でジャッジパネラー9人中7人に認められる出来栄えで、2試合目も同様だったとすると、次に臨む3試合目の前にそこを重点課題として練習に取り組む必要性を高く取るべきかどうか、おのずと見えて来るのではないでしょうか。しかし、過去試合の生の採点結果(認定値や評価値の判定に至った判断過程の詳細である「着目点」の認否を各審判個別に公開)を明かしてくれない以上、こう言う自己判断すらつけられないのではないでしょうか。
ISUよりコミュニケーションによって審判の意見をフィードバックして頂けることは、たいへんありがたいことでしょうね。
その意見の内容が、ジャッジパネラー(演技審判員)個人個人の意見であればと言う前提にはなりますが、それがISU審判部門での総括であれば余り大きな助言にはならないとも思います。
なぜなら、ISUの審判部門でジャッジパネラーたちの評価基準の統一性が高く保たれているのであればジャッジパネラーを9人もの大所帯で選出して来る理由が、他には見当たりません。ジャッジパネラー個々の採点ブレが大きいと判断しているがゆえの策なのではないでしょうか。もし、そうだとするとISU審判部門の総括が素直にジャッジパネラー個人個人の採点に繁栄されて来るのかどうかは、かなり疑問の領域が残りそうな気がします。
そして、今もGOEやPCSの採点評価は、そんなジャッジパネラーたちの大部分の評価の集合体であることには変わりない訳です。
>一方でファンが置いてけぼりを食らっているというのも事実で、セコセコと自分たちで調べていくしか無いのが実情です。
一生懸命調べ上げた「推測」も、心無い人たちに「憶測」言われてしまえばそれを覆す決め手はISUのダンマリで全て絶たれてしまっています。腹立たしいことです。
置いてきぼりと言えば、競技直後でのキス&クライの席上で選手とコーチが思いもよらぬ乖離の得点値発表に呆然とし、会場観客さえも言葉を無くしている状況を目にすることが珍しくありません。その頃、放送局の実況席解説者が意気揚々と「このジャンプは認めらていますね!」とかの解説を丸でプロトコル(採点詳細表)を見ているかのような自信たっぷりにされていました。その局名が大会名になっている日本の公共放送局の実況生放送でのことです。(少し前のシーズンでのことです)
プロトコルを一番最初に見せなければいけない人さえも判断ができない大会運営陣なんでしょうね。また、会場に足をお運びくださったファンの方々、その中には遠方より来られて交通費宿泊費まで追費してくださっているかも知れないのに、何よりも高額な観覧料金で大会運営を支えてくださっている観客の方々にもプロトコルを見せない理由が分りません。
この時点では、まだプロトコルが暫定であることは知っていますが、仮確定ではあっても順位発表までしていながら見せないと言うISUの姿勢には全く理解ができません。
ここの宇野さんの記事内容から大きく逸脱してる内容なので、この辺で留め置きたいと思います。
(きっとイエローカードでしょうね。MAYさん、すみません)
GJさん
はじめまして。
まだまだ勉強中の私にとっては、考えさせられることばかりです(°_°)
プロトコルのPCSの高い選手は、ジャッジ好みの基礎がしっかりしていることが前提だろうと解釈してます。
GJさんのジャッジに対する考察は、ルールをわかりやすく、誰にでも納得いく採点であるためには、大事なことだと思いました。
私がいろいろ質問したばっかりに…。
MAYのブログをお借りして、すみませんm(_ _)m
mimiさん
質問しないことで、分からないことを分からないままで終わらせてしまうのは勿体ない事です。
GJさんはGJさんなりに今まで一生懸命調べてこられたうえでの結論を述べられたのであり、それを気にされてmimiさんが質問をしなくなってしまうのは、それこそ大きな損失です。
なぜなら、質問はしないけれどもルールが難しくてわからないファンは沢山いらっしゃるからです。
mimiさん
誤解を生むような表現でしたね。ごめんなさい!
イエローカードとは、私自身(GJ)に対してのことです。
実は、私はこちらのブログにお邪魔し始めてまだごく日も浅くてブログ主様のMAYさんとは一、二度コメント欄を通してお話させて頂いた新参者なので長文コメントを綴ってしまう自分自身にどこかこんなことしてもいいのかって戒め的な気持ちがよぎって来たからです。
mimiさんはMAYさんともお親しそうなのでどうか、お気になさらないでくださいね。
きれじろうさんが仰るように、質問しないことで、分からないことを分からないままで終わらせてしまうのは本当に勿体ない事だと私も思います。
GJさん
>選手にとって欲しい情報とは、生の採点結果~辛口のジャッジパネラーが少なければ有利に働くだろうし、多ければ不利にも働く可能性が上るのではないかと言うことです。
まず、ジャッジは
①TO(テクニカル・オフィシャル)のミーティング、ジャッジ全体のジャッジス・ミーティングを定期的に実施
②競技会に指名されたテクニカルコントローラー(3名)が事前に意識合わせを実施(この②が、単体の競技会では一貫性があるのに、競技会ごとに微妙な違いが生じる理由。)
③競技終了後にも、アフターミーティングを実施、さらに、レフリーやテクニカルコントローラーは署名だけでなく、報告書も作成する。
このサイクルの上で、それぞれの競技会において判定する。
というサイクルを実施しています。
差を縮める努力をしていますが、数値化できないものを採点するという性質上、それはどうしようもないことで、だからこそ多人数方式を採用しています。
文句ではなく代案が欲しいところです。
実際、徐々に点数を上げている人が多いのは事実であり、現在のISUの体制が十分でないとはいえ、それを否定的にだけ語っても意味が無いように思います。
もしコーチの立場で教え子の点数が上がらない際、それを全てISUのせいにするとすれば、それこそマネージメント能力の欠如でしかありません。
>一生懸命調べ上げた「推測」も、心無い人たちに「憶測」言われてしまえばそれを覆す決め手はISUのダンマリで全て絶たれてしまっています。腹立たしいことです。
私も不正を信じている方々からそう言われたことはいくらでもありますよ。
というより、こちらの質問にまともに答えようとせず、人格非難か論点ずらしがデフォルトでした。
必要なのは双方で根拠を提示しつつ事実を積み上げて行くことであり、一つ一つ私はそれを積み上げてきました。
もちろんまだ知らない事は沢山あります。
分からなければ質問する。そしてそれをフィードバックしていく。
それで少しでもフィギュアスケートを楽しめる人が増えれば嬉しいですし、どう考えてもルールを理解していない故の暴論に影響されている人が多い中私はそれを繰り返してきました。
MAYさんも少しでも分かりやすいように一生懸命文章を考えています。
それと、ISUや日本スケ連が情報発信に今まで鈍感だったのは事実ですが、荒川さんが理事になってからフィギュアスケートラボ等の番組や雑誌にルールを一生懸命説明してるケースは多いですよ。
>競技直後でのキス&クライの席上で選手とコーチが思いもよらぬ乖離の得点値発表に呆然とし、会場観客さえも言葉を無くしている状況を目にすることが珍しくありません。
例えば回転不足だったことに気付かない、というケースであれば問題は回転不足だった、ということであり、プロトコルの発表タイミングとは別の話ですよね。
色々な原因があり、それを選手はジャッジに確認することによって少しづつ成長されています。
>乖離の得点値発表に呆然とし、会場観客さえも言葉を無くしている状況を目にすることが珍しくありません。その頃、放送局の実況席解説者が意気揚々と「このジャンプは認めらていますね!」とかの解説を丸でプロトコル(採点詳細表)を見ているかのような自信たっぷりにされていました。その局名が大会名になっている日本の公共放送局の実況生放送でのことです。(少し前のシーズンでのことです)
その解説が結局間違えていた、というのもありますよね。
>まだプロトコルが暫定であることは知っていますが、仮確定ではあっても順位発表までしていながら見せないと言うISUの姿勢には全く理解ができません。
フジテレビでは視聴者に可能な限りリアルタイムでプロトコル結果をみせるという努力をされていますよね。
きれじろうさん
ありがとうございます。そのようにおっしゃっていただいて嬉しいです。
わからないことは、お言葉に甘えて、遠慮しないでさせていただきます
(*^_^*)
以前読んだ本で確か田村明子さんが書かれた本だったと思うのですが、ロビー活動について書かれていた記憶があります。
ロビー活動は、アンフェアな感じがすると思っていましたが、ジャッジが評価するポイントを知る上では、大事だと思っています。
連盟もその主旨を、選手に伝えて合宿などで強化していると思っています。
個人的な憶測も含めて、日本ジュニアに才能のある選手が多いのも一理あるのではないかと思ってます。
今シーズンから、ルールがより厳しくなったのは、ジャッジは正確なエッジの使い方、 ジャンプについては誰が見てもしっかり回転が足りていることというのは、誤魔化しは認められないということなんですよね。
ジャッジは、基礎がしっかりできているかを判断しているということでしょうか?
そう思うとフィギュアスケートは、ジャンプよりスケーティング重視のような感じがしますが、これだけレベルが高くなると、スケーティングだけでは全く勝てないですよね。
以前の羽生選手は、ジャンプのイメージがありましたが、今シーズン特にスケーティングが美しく感じます。総合的に強い選手だと思います。
GJさん
お心遣いありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします^_^
MAYさん、きれじろうさん、他こちらにコメントをされる方々は、フィギュアスケートに詳しい方ばかりで、教えていただくことばかりです(^_^)
私自身、こちらのブログにお邪魔させていただいて、よりフィギュアスケートを楽しめるようになりました。
勉強したいと思っている者にとっては、フリースクールのような存在です
(*^_^*)
きれじろうさん
少しおさらい、させて頂きます。
「競技とは、競技規程ルールに則り選手が演技し、それを審判員(テクニカルジャッジ団とジャッジパネラー各人)が評価採点ルールに則り評価を行う。選手の評価値(得点)の多い順序に順位づけされて優勝者等が確定する。」
競技規程ルールとは、
・ショート演技では、このジャンプを跳びなさいとかこのスピンを演じなさいなどのエレメントの要求事項に応える競技手法です。
要求に応えられなければ、GOEでー3の減値評価を受けたり、場合により基礎点そのものまで零点にされる厳しい判定が待ち受けています。
低順位者はフリー競技に進めなくなる大会もある、言わばそのカテゴリーの実力を有しているのかを見極められているような競技です。
・フリー演技では、エレメンツ群での試行回数に限度が設けられたりはするが、その範囲内では選手自身の得意なエレメントが組み込める少しだけ自由度が盛り込まれた競技です。
細かいことを言えば回転数は問わないがアクセルジャンプを1つ以上跳ばないといけない要求的な事項が存在します。
もし無ければ一番最後に跳んだジャンプがイケニエで零点にされてしまいます。
それがCOMBOやSEQなど丸ごと零点です。
話しが長くなるので演技構成点(PCS)の方は割愛させていただきます。(すみません)
評価採点ルールとは、
・エレメント(ジャンプ各種・スピン各種・ステップ・コレオ)の価値を評価する上での決めごとが詳しく書かれている条文です。
その価値設定はジャンプであれば、種類であり、回転数であり、回転不足判定等であり、不正踏切りなどの組み合わせで更に細分化されます。
スピンであれば、種類であり、レベル判定であり、また種類の一部にはさらにポジション数であり、要求事項の未達成判定などの組み合わせが存在する場合もあります。
ステップであれば、レベル判定があります。
コレオは、基礎点が1つだけの固定です。
そこに、上記に示した詳細エレメント別にその基本的な価値を示す基礎点やその基本価値から優れたり劣ったりしている部分を補正する役割に値するGOE(出来栄え補正評価)+3~0~ー3に対応する換算点数が明記されています。
そんなルール条文の1つの補足条文としてコミュニケーション第1861号が存在し、その中身の一部にきれじろうさんが上のコメント欄で列記して頂いたスピンのGOEのプラス評価に関する項目も掲げられているのです。
この項目に幾つ該当すると認められるGOEは+□になるとの評価指針的なものが設けられいます。
★ ルールは、競技を行う上での約束ごとです。競技規程ルールも評価採点ルールも当然、約束ごとです。
選手は、誰よりも高い評価を目指して競技規程ルールに沿った中でより高難易度の技術を携えたり演技構成での技量を磨くことでその目標を達成しようとしているのです。その指標となる部分にコミュニケーション第1861号も対象であり、その中には、スピンに関することで私が例に挙げた、「スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分」も存在します。
審判員は、選手が競技規程ルールに逸脱している部分に対して処罰措置を行い、残りの部分について評価採点ルールに照らし合わせて評価採点を行います。
★ 評価される側(選手)も、評価する側(審判員)もこれらの約束ごと(競技規程ルールと評価採点ルール)での共通認識の基でお互いの信頼関係の上で競技が成り立っているのです。
それなのに、「スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分」の各審査員(GOEを評価するジャッジパネラーたち)の認否が示されず、いきなりスピンの出来栄え評価であるGOE+□だけでの情報では、選手がこの事項をもっと努力しなければいけないのか、それとも、もう合格点を頂けているのかが分らないと言うことです。他の事項で+□になってるのかも知れないのに・・・・。
これで約束ごとが守られてますか。大いに疑問です。
選手には他にも励まなければならない事項がたくさんあることでしょう。
こんなことで気を揉んでいる暇はありません。
審判員は、評価採点ルールでは「スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分」をはじめとするこれらの事項での認定数の積上げでGOEの評価を判定しているのですよね。
当然、認定の詳細があるハズですよね。
審判員が手元に保管しているのか、脳裏に携えているのか知りませんが、速やかに公開してくださいと申し上げているのです。
それをしなければ、選手と審判員間での信頼関係は、もうありません。
従って、競技がどこからも不満なく成り立っているとも、当然思えません。
>文句ではなく代案が欲しいところです
これは上記のことを言ってるつもりなのですが、ご理解頂けたでしょうか。
今回、私はテクニカルジャッジに関することには触れていません。
つづく
つづき
>ISUや日本スケ連が情報発信に今まで鈍感だったのは事実ですが、荒川さんが理事になってからフィギュアスケートラボ等の番組や雑誌にルールを一生懸命説明してるケースは多いですよ。
私はルール等の宣伝不足などとは言っていません。
>>競技直後でのキス&クライの席上で選手とコーチが思いもよらぬ乖離の得点値発表に呆然とし、会場観客さえも言葉を無くしている状況を目にすることが珍しくありません。
>例えば回転不足だったことに気付かない、というケースであれば問題は回転不足だった、ということであり、プロトコルの発表タイミングとは別の話ですよね。
判定に対する精査は二の次です。一刻も早く選手側にプロトコルを見せてあげてくださいって意です。
>その解説が結局間違えていた、というのもありますよね。
すみません。そういう出方をされますともうどこまで行っても水掛け論の域から逃れられませんので止めましょうか
>フジテレビでは視聴者に可能な限りリアルタイムでプロトコル結果をみせるという努力をされていますよね。
私の言っているプロトコルとはTES(技術評価点)PCS(演技構成点)Deduction(減点)まで記載された詳細採点表のことなのです。
きれじろうさんが仰っているのはTESのリアルタイムでの表示ですよね。
それでは、私の言っていることには不十分な内容です。
GJさん
>選手と審判員間での信頼関係は、もうありません。
従って、競技がどこからも不満なく成り立っているとも、当然思えません。
オーサーコーチ、安藤さんと審判に信頼関係は無いのでしょうか?
GJさんはとても優しい方なんだろうなと文面を拝見して思いますが、社会生活をやっていて100%自分の思い通りの環境にあることなんてありえません。
それでも目的を達成するためにコミュニケーション力を伸ばし、マネージメント能力を伸ばします。
当然、コーチだってそうでしょう。
ジャッジは聞けば答えてくれるという事実がある以上、それを元にスキルアップを図るのがコーチの役目ではありませんか?
>判定に対する精査は二の次です。一刻も早く選手側にプロトコルを見せてあげてくださいって意です
>私の言っているプロトコルとはTES(技術評価点)PCS(演技構成点)Deduction(減点)まで記載された詳細採点表のことなのです。
きれじろうさんが仰っているのはTESのリアルタイムでの表示ですよね。
それでは、私の言っていることには不十分な内容です。
GJさんのおっしゃることは理想論としてはありだと思いますが、例えば半日程度の違いでどのようなデメリットが存在するのでしょうか?
きれじろうさん
>GJさんはとても優しい方なんだろうなと文面を拝見して思いますが、・・・・
フィギュアスケート以外の事柄を切り口に持ち出されて来る背景には何かこの話題を遠ざけたい理由でもお有りなのでしょうか。
>GJさんのおっしゃることは理想論としてはありだと思いますが、例えば半日程度の違いでどのようなデメリットが存在するのでしょうか?
逆にお伺いしたいのは、なぜ待たないといけないのでしょうか。
仮に判定不服の申し立てが出て、それが認められようがなかろうが仮発表されたことで支障でもきたすようなことがあるのでしょうか。
論点を少しずらした形で仰られても返答に困ります。
昨日より、このような形でのお返事を頂き続けていますが、それがきれじろうさんからのメッセージだと受け止めてよろしいのでしょうか。
このままでは、どこまで行っても見苦しい論争でしかなさそうなので終わりにしませんか。
根に持ってはいませんので。(笑)
ひとつ、知っておいて頂きたいことは、これです。
私の本意は「フィギュアスケートの現行ジャッジングシステムの不具合を解き明かしたい」
と言う気持ちだけです。今はあると思っているからこう書いているだけで検証の結果、不具合がなければそれに越したことはありませんけどね。
また、過去に立ち返って責任追及したいだのといったことは頭にありません。
ただし、どのような運用がなされてきたそれが良いことだったのかなどについては検証したいとは思っています。
追伸: フジTVのプロトコル表示の件、私の思い違いのようでしたね。
すみません。(キスクラで放映されたかどうかは不明ですね)
お久しぶりです。
議論が白熱しておられるようですが、ちょっと横槍を。
GJさんが思い浮かべておられる「TESのリアルタイムでの表示」って国際映像で左上に付くようになったTESカウンターの事ですよね?
きれじろうさんが言われている「フジテレビがリアルタイムで見せているプロトコル結果」というのは、dボタンを押すと見られる簡易プロトコルの事だと思うんですが。
データ放送画面で、回転不足、エッジエラーの有無、各々のGOE、減点の有無、PCS合計までほぼ網羅していて、リアルタイムでこれだけ見られればとりあえず充分ではないかと個人的には思いますけど。
選手達も、キスクラで見れるかどうかはわかりませんが、少なくともバックステージではすぐに確認してるんじゃないかと思いますよ。
てっとーさん
はじめまして。
知らせて戴きありがとうございます。
今、そのようなものを見た記憶がおぼろげですけど思い出しました。
ありがとうございます。
私も選手たちがバックステージで見ているよう仕草のTV映像を目にしてはいましたが確証がないので言えませんでした。でも、そうだとするとまた怒りが込み上げてきますね。(笑)
GJさん、レスありがとうございます。
そんなこんなでさらに返信なのですが…
>でも、そうだとするとまた怒りが込み上げてきますね。
GJさんが何に対して怒っているのか、正直よく分からないのです。
フジテレビが得点発表の数分後にデータ放送で簡易プロトコルを掲載出来るのだから、ISU側としては得点発表時点でプロトコルをほぼ公開しているということですよね。
そして、少なくとも選手側はバックステージでそれを知る事が出来る、と。
選手やコーチが判定を不服に思っても、プロトコルと自身の演技映像を見て照らし合わせて検証しなければ、実際に抗議なんて出来ないでしょう。それらはバックステージでやるべきことであって、キスクラでのプロトコル公開にこだわる意義はないように思いますが。
観客も即座にプロトコルを知ることが出来るなら、それにこしたことはないと思います。ただ、画面情報としては文字数が多すぎるので、現状の競技施設でそれを実現するのはまず不可能でしょう。。。(※会場にプロトコルを映しても、読むことが出来るのは視力がすごくいい人のみ)
一番手取り早いのは、ネット上で(全選手終了後ではなく)各選手の演技終了ごとにプロトコルをアップしていく方法でしょうけど……何千人もの観客が一斉にスマホやケータイ操作したら、アンテナがすぐに足りなくなって繋がらなくなりそうですね (^.^;;
てっとーさん
仰るとおりプロトコル(成績詳細表)をまるまる会場内の観客にお伝えする有効な手段は見当たりませんね。
プロトコル全ては無理でも、こんなことはできるのではないかと思います。
会場内の大型液晶画面には放映契約を交わしたテレビ局の映像の一部が流れています。この画面では、細かいもの映し出しては読み取れなくても、その一部分を大写しすれば結構遠くでも見えるのではないでしょうか。
ISUがTV局に要請して下記のようなことをしてもらえれば競技会場内の観客にもプロトコルの全貌は無理でも要所をお伝えできるのではないかと思います。
それは、競技採点上での大きな鍵を握る1つであるエレメントの認定状況のところです。
・ジャンプの回転数、回転不足、エッジエラー
・スピンやステップのレベルなど
ISUの採点モニターのエレメントの認定部分をTV局の小型カメラでエレメント列のところを上から大写しで徐々に下げて行く。この映像を会場内の大型液晶画面に映すことです。
これをして頂けると採点値と観客視点が素早く結び付けできるのではないでしょうか。
観客がプロトコルで見たいところはこれ以外にもまだまだ沢山あると思いますので徐々に改善なされてゆくことに期待したいです。
GJさん
会場内の大型画面を使ってプロトコルを紹介することに関しては、文字の大きさ以上にもっと大きな問題があります。
それは、「各グループの最終滑走者でない限り、得点発表されてから次の演技が始まるまでの時間は正味1分もない」という事。
いまは会場のモニターではTES、PCS、減点の有無と総得点が映し出されるというのが標準だと思うのですが、これら4つの数字の情報だけならば誰でも見て理解するのにそう時間はかからないでしょう。
でも各エレメンツを映すとなると…ショートでも7項目、フリーでは13項目もありますから…観客が見てそれをごく短時間で理解するのは、かなり熟練していないと難しいのではないかと思います。そして、画面でプロトコルを確認している間、リンク上の次の選手を見ることは出来ません。
というか個人的な観戦経験から言いますと、会場内の大型モニターは観客にとって演技直前の選手の表情やコーチとのやりとりなどをアップで見れる貴重な物なので、そこにプロトコルを被せないで欲しいな〜と (^.^;;
フジテレビの簡易プロトコルを私がいいなと思うのは、分割画面で次の選手の演技を見ながら同時にそれ以前の選手達のプロトコルを確認出来る点にあるので、会場の大型モニターにそれと同じような役割を持たせようとするのはちょっと厳しいかなと。
だから、私の案は「ネット上にリアルタイムでプロトコルをアップして、見たい人だけスマホなどで確認する」なのです。
GJさん
>フィギュアスケート以外の事柄を切り口に持ち出されて来る背景には何かこの話題を遠ざけたい理由でもお有りなのでしょうか。
全然無いですよ。
>「フィギュアスケートの現行ジャッジングシステムの不具合を解き明かしたい」
それはそれで結構ですが、第三者の視点で論じているようには見えず、つまりバイアスが入ってしまっているように見えます。
そもそもビジネスをやっている人間からすれば不満があれば代案を出すのが常識なんですが、GJさんにはそれが全くありません。
>判定に対する精査は二の次です。一刻も早く選手側にプロトコルを見せてあげてくださいって意です
にしても代案もなく一方的に主張だけ述べるのは論外です。
現状のリスクの大きさと課題改善によるメリット、すぐ発表するためにどのような手段をとるのか、また、それはシステム的なものなのか、それとも人を使うのか、コストはどの程度か、その最低限の代案を出して議論が始まります。
私はそれを確認しようとしていたに過ぎません。それをオミットするようでは話にならず、これでは噛み合う訳がありません。
また、「オーサーコーチ、安藤さんと審判に信頼関係は無いのでしょうか?」という私の質問を無視してますね。
つまり文面からそう判断した、という推測を補強しようという意思も感じられません。
もし見苦しい論争になっていると感じているのであれば、なぜそうなってしまったのかを考えて見た方が良いのではありませんか?
>そもそもビジネスをやっている人間からすれば不満があれば代案を出すのが常識なんですが、GJさんにはそれが全くありません。
これは言いすぎだわな。
きれじろうさん
こんばんは^_^
また、教えていただきたいのです。
前から不思議に思っているのですが、試合が始まる前、ジャッジの名前がコールされますが、プロコトルには、どの審判が選手にどの様な点数をつけたか公表されないのは、どうしてなのでしょうか?
新採点方式になったことが影響していると思うのですが、匿名というのが、ちょっと他のスポーツと違うところなのではないかなと思ってしまいます。
素人考えなのですが、ジャッジによっては、ジャンプを他のジャッジより厳しく判定する方がいらっしゃると思うんです。
そのジャッジがわかれば、選手もこの大会は厳しく判定されると理解されると思うのですが…。(そのようなことは、全体的には公平とは思えないですが…。)
選手は、ジャッジのメンバーを見て、判断とかされているのでしょうか?
mimiさん
ああ、よかった。質問しにくい状況にしちゃったんでちょっと不安になってました。
とりあえず今日はジャッジの件だけ。
田村明子さんの「氷上の光と影」という本に次のような記述があります。
2003年のソルトレーク五輪のペア競技を採点したジャッジが辞めてしまったんですが、その方が田村さんに語っていたこと。
「ペアの決勝の翌日、私の携帯電話の番号と、メールアドレスがどこかのファンサイトの掲示板に公開されたの。毎日脅迫電話や脅しのメールがひっきりなしに届いた。本当に怖かったわ。フィギュアスケートはもうこりごり。」
こんなことされたらどう思います?
以前、荒川さんが「『猫と一緒じゃない』って反論するくらいの誇りを持っているジャッジであってほしい」と語っていたことがありますが、これが如何に理想論でしか無いというのが良く分かります。
論理が通じる相手ならいいんですが、他人の主張に聞く耳を持たない人はいくらでもいます。
誇りを持ってジャッジ出来る環境を作るのが組織の責任ですので、匿名制についてこれはこれでアリだと私は考えています。
人気選手に迎合する採点をされたら真面目に頑張ってる選手はたまりません。
一方で、この匿名制がファンに疑いを抱かせる温床になっているのも事実です。
そんな簡単に白黒つけられる問題ではないんですよね。
>ジャッジによっては、ジャンプを他のジャッジより厳しく判定する方がいらっしゃると思うんです。
ジャッジセミナーを見学した元スケーターさんによると、選手の模範演技を数百人のジャッジ達がグループごとに分かれて採点し、項目ごとに採点理由をディスカッションしており、ある項目での高めの採点結果を出したジャッジ、低めの採点結果を出したジャッジもそれぞれ、その点数を出した理由を述べ合いながら意識を近づけていく、ということを繰り返していたそうです。
とはいえ、微妙な違いはある筈で、これは数値化出来ない競技の難しさだと思います。
ちなみに、著しく乖離した判断をしたジャッジには試合後のジャッジミーティングで根拠を突っ込まれるみたいですよ。
続く
続き
>選手は、ジャッジのメンバーを見て、判断とかされているのでしょうか?
テクニカルパネルについては「ああ、今日の人は厳しいいいい・・・」というのはあるみたいです(笑)
で、MAYさんの質問募集記事にも書いたように選手(あるいはコーチ)はジャッジパネルに聞きまくっているようですので、ということは、誰が厳しく判断するかというのは情報として持っていると思われます。
但し、そういうヒアリングを審判から実施していない人であれば知らないかもしれません。
元スケーターさんがおっしゃっていたんですが、「次は認めさせたるわ」という選手が多いようです。浅田さんがソチオリンピックで3Aを決めたように。
とはいえ、小塚さんのように不満を表す人も居るでしょうから、ここは大きな課題かもしれません。
課題とは
・どうすれば差を縮めることができるか
・コストはどう工面するか、あるいはコスト無しで出来るのか
採点競技って難しいですわ。
先にいただいていた質問は後日回答させていただきマス。
>2003年のソルトレーク五輪
2002年じゃん・・・すみません。眠くて間違いました。
それと、審判の問題をサッカー等の競技審判と同列に語る方を時折お見かけしますが、彼らとフィギュアスケートの審判には大きな違いがあります。
それはフィギュアスケートはせいぜい手弁当代程度しか支給されない、実質ボランティアでしかない、ということなんデス。
だから悩ましいんですよね。
きれじろうさん
おはようございます^_^
質問に答えていただいて、ありがとうございますm(_ _)m
確か、フィギュアスケートのジャッジの報酬は、ボランティアみたいに安いもので、フィギュアスケートを愛していて、利益を得ようと思っているからしているわけではないみたいなことが書いてあった記憶だあります。(間違っていたら、すみません)
ジャッジのプライバシーや命の危険まで考えると、理解できます。
どれぐらい世界でジャッジの資格を、持っておられる方がいるかわかりませんが、これだけ複雑なルールで細かい判定を、決められた時間に行うのは、神経を使うし、大変なことだと思います。
やはり、ジャッジに対する情報は、選手(及び、コーチ)ある程度理解されているんですね(^_^)
フィギュアスケートは、改めて負けず嫌いでないと続けられないスポーツですね。(どの選手も負けず嫌いとコメントされるのは納得です)
きれじろうさん、お忙しいと思いますので、無理をしないでくださいね。
(^_^)
でも、楽しみに待っています(*^_^*)
もう一度、田村明子さんの本をよく読み返してみます。
mimiさん
質問にお答えしまっす。
>ロビー活動は、アンフェアな感じがすると思っていましたが、ジャッジが評価するポイントを知る上では、大事だと思っています。
連盟もその主旨を、選手に伝えて合宿などで強化していると思っています。
個人的な憶測も含めて、日本ジュニアに才能のある選手が多いのも一理あるのではないかと思ってます。
色々な情報をみる限り、ロビー活動は「自国の選手を売り込むこと」と定義しているような感じを受けます。
一方、mimiさんのおっしゃることは私が上記一連のコメントで書いた「情報収集」かな、という気がしてます。
で、ロビー活動をファンが思ってるイメージって「なんかあやしい」という感じがあるかもしれません。
私は3年程前は「それも情報戦略だろ。日本頑張れ」なんて思ってたんですが、その後審判ともチャネルのある元スケーターさん等に色々教えを請うた結果、「ロビー活動によって点数に差が出る」ってほとんど有り得ないんじゃねーの?」と考えるようになりました。
フィギュアスケートラボを見た人なら分かると思いますけど、TESもPCSも純粋に技術力を見てるからです。
回転不足判定などに至っては、どう考えてもロビー活動が入り込む余地は1ミリもありえません。
なので、私の頭の中ではロビー活動はもはや死語になっております(笑)
で、もう一つの情報収集について。重要です。間違いなく。
つってもルールのは一様に周知されることですし、あとは今後の傾向をしっかり把握できてるからおっしゃる通り「日本ジュニアに才能のある選手が多いのも一理ある」ということになるかな、と
エッジの跳び分けも最近の若い選手は出来てる人多いですしね。あれはびっくりです。
>ジャッジは、基礎がしっかりできているかを判断しているということでしょうか?
そう思うとフィギュアスケートは、ジャンプよりスケーティング重視のような感じがしますが、これだけレベルが高くなると、スケーティングだけでは全く勝てないですよね。
以前の羽生選手は、ジャンプのイメージがありましたが、今シーズン特にスケーティングが美しく感じます。総合的に強い選手だと思います。
スケーティングスキルをベースとした技術力、表現技術力の実行力、質を総合的に判断してるって感じですかね。
しかも男子は+高難度ジャンプが揃ってないと勝てない時代になっちゃいましたねぇ。ほんとに。UR導入の効果ってでかいです。
んで、高難度ジャンプにしてもスケーティングスキルがしっかりしてれば成功度も質もあがる、とオーサーさんは言うとりました。
きれじろうさん
こんばんは^_^
お答えくださって、ありがとうございますm(_ _)m
私が言いたかった「ロビー活動」きれじろうさんのおっしゃるとおり、「情報収集」です!
拙い文章から理解してくださってありがとうございます。
以前、「チーム・ブライアン」を読んで、オーサーは、情報収集に長けたコーチだと思いました。
そのようなコーチの元で練習をしている選手は、有利だと思うので、そうでない選手には、連盟が、合宿等でサポートして欲しいです。(してられると思ってますが…)
プロコトルは、選手に宛てた通信簿ですね。
改善するべきところを、理解しない選手やできないコーチ等だと成長できないですね。
納得しました。
>プロコトルは、選手に宛てた通信簿ですね。
バンクーバー五輪前、ご家族のご不幸でそういった情報を活用できない状況に陥りながら、それでも銀メダルを獲得した浅田さんは、とんでもなくすごい選手だってことだと私は思います。
きれじろうさん
こんばんは^_^
今までも、浅田選手はすごいと思っていましたが、バンクーバーOP前のコーチが決まらなかったこと、お母様の病気のこと、苦労していたことを微塵も見せずに戦っていたことに、きれじろうさんが言われる通り、浅田選手はとんでもなく凄い選手です。
そのような選手をライブで見ることができて、幸せです(*^_^*)
きれじろうさん、 連投してすみません
こんなこと思ってはいけないのですが、浅田選手が、バンクーバー前に、オーサーコーチに3Aなどコーチングしてもらっていたら…。って、「チーム・ブライアン」を読んだ時の感想でした。
mimiさん
質問募集記事でみるさんに提示していただいた羽生さんの点数の上昇を見ると、そう思ってしまうのも納得です。
実は私もチームブライアンを読んだ後にmimiさんと同じことを思ってました。(笑)
でも、バンクーバーの苦しみがあったからこそ、どんな言葉でも表現することの出来ない「浅田真央の物語」に繋がったんです!
・・・・と思いなおすことにしました。
こちらも連投すんません。
バンクーバー後、浅田さんと2人三脚で頑張ってこられた佐藤さんもオーサーさんに負けないぐらい素晴らしいですよね。
佐藤さんも私にとってマネージャーとしてのロールモデルですわ。
去年、東京選手権を観戦にいったとき、佐藤さんが来ておられて、そばを通り過ぎた時は思わず緊張しちゃいましたから。
んで、うーん、読者のみなさんに一度きちっと説明しておこうかな。
・ジャンプでギリギリの着氷
・スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分の定義
といったケース。
例えば分かりやすい例で言えば回転不足の
・体の向きが90度ぴったりでok!91度ならダメ。
これ、物理的な数値化は困難だし無意味です。
なぜならそれを正確に計測することは不可能だからです。
重要なことは例えばURを取られたとすれば、それは「ギリギリだったから」とられたということです。
ギリギリだったからこそ横に広がっているジャッジパネルでは評価が割れることになり、要は「ギリギリにならずしっかり出来ていれば認められるんですよ」ということをISUは言ってます。
これは「回転不足」でもスピンの「回転数」でも「速度の増加」でもマイナス項目の「回転速度が遅い」も同じです。
で、ジャッジする側は
「ジャッジセミナーを見学した元スケーターさんによると、選手の模範演技を数百人のジャッジ達がグループごとに分かれて採点し、項目ごとに採点理由をディスカッションしており、ある項目での高めの採点結果を出したジャッジ、低めの採点結果を出したジャッジもそれぞれ、その点数を出した理由を述べ合いながら意識を近づけていく、ということを繰り返していたそうです。」
ということを地道に繰り返します。
そして我々がテレビで見る国際大会の審判はキャリア15年以上のベテランです。
私は色々検証してきましたが、TESにおいて審判に甚だしい差があるようにはとても見えません。むしろ目視でありながらよくこれだけ正確にわかるな、というレベルです。
また、GOE判定がわれるパターンは多くの場合ギリギリだったケースであって、クリアなものが割れた、というのは私は見た記憶がないです。(そういうケースを知ってる人がいらっしゃれば教えてね。検証してみます。)
また選手、コーチはプロトコルを見て課題を発見し、スキルアップに励み、さらにジャッジに確認することになります。
ここで情報収集力によって差が出ることでしょうし、また選手のポテンシャルでも結果は変わるでしょう。
例えば自分でルールブックを読んで「この文言ならこうでなければおかしい」と頑なに信じるコーチは生徒を伸ばすことは出来ないでしょう。
重要なのは、なるべく多くのジャッジに多くの情報を確認し、ジャッジとの共通意識を作り上げ、同時にそれを生徒にフィードバックさせることが出来るコーチ、ということになります。
これはリーダーシップ、組織マネージメントとも共通することです。
一つだけ書き忘れました。
上記で
>例えば分かりやすい例で言えば回転不足の
・体の向きが90度ぴったりでok!91度ならダメ。
これ、物理的な数値化は困難だし無意味です。
なぜならそれを正確に計測することは不可能だからです。
と書きました。
もう一つの観点で見て見ましょう。
ブレードの
1、「トウが着氷した瞬間」
2、「ブレードの全体が着氷した瞬間」
この二つにタイムラグはどの程度あるでしょうか?
画像検証したことがある方なら分かると思いますが、演技中の通常再生映像を検証すると、上記1と2、両方を捉えていない、あるいは片方しか捉えていないケースは多くあります。
演技後のスロー再生映像を併用しないと確度の高い判断は難しいです。
ジャッジパネルは「目視で」このとても短い瞬間の判断を強いられます。
他にも採点項目は沢山あります。それらも一瞬で「ルールに基づいた」判断をしなければなりません。
だからこそ
「ジャッジセミナーを見学した元スケーターさんによると、選手の模範演技を数百人のジャッジ達がグループごとに分かれて採点し、項目ごとに採点理由をディスカッションしており、ある項目での高めの採点結果を出したジャッジ、低めの採点結果を出したジャッジもそれぞれ、その点数を出した理由を述べ合いながら意識を近づけていく、ということを繰り返していたそうです。」
という作業を地道に繰り返すのです。
ちなみに、ジャッジパネルの男子フリープログラム1日の作業量を数えて見ましょう。
ISU World Championships 2014を例にします。
出場選手22人。
1選手あたり、TES13項目+PCS5項目=18項目(これらを短時間に判断しなきゃいけない)
18項目×22項目=396項目。
ヘトヘトになるのも分かります。
今のフィギュアスケートの制度、体制が十分完璧だ!なんて思っている人は誰も居ないでしょう。
ファンの視点、選手の視点、審判の視点、組織の視点、コスト視点など、色々な面からみんなで解決策を考えて見るのも面白いかな、と思う今日この頃。
これらのどれかの視点が欠けてしまった時点で、きっとイライラが発生する可能性が高まると思います。
・・・つーことで場つなぎ役のきれじろうでした。
きれじろうさん
スピンのレベル、GOE、ジャッジの話どれも興味深く、参考になりました。ありがとうございますm(_ _)m
「チーム・ブライアン」の感想が、きれじろうさんと同じだったのは嬉しいです^_^ 正直、言ってしまうと、浅田選手の努力に水を差してしまうかと思ったからです。
佐藤コーチについてから、より優雅な印象を受けるようになりました。
私は、浅田選手は、女性らしい演技をする方だと思ってます。その彼女が、アクセルというダイナミックなイメージのあるジャンプに挑み続ける姿は、
真のアスリートだと思います。
今、ロシアのトゥクタミシェワ選手も飛んでいるという噂ですが、これから
チャレンジしてくる選手は、増えるんでしょうか?
個人的な意見ですが、唯一前跳びのジャンプのアクセルは、もうちょっと基礎点高くてもいい気がします。
もうすぐ、世界ジュニア選手権です。(あっという間に、世界選手権になりそうです)
宇野選手、四大陸の経験を生かして、いい演技を見せて欲しいし、山本選手も伸びやかなスケートをして、爽やかな笑顔で終わって欲しいです。
また、佐藤選手も自己ベスト更新して力強い演技を見せて欲しいです。
mimiさん
まず、現状は
・男子は高難度ジャンプ全盛
・女子はそうでもない
となってますよね。
この原因として
・男女のスピード、筋力差
が挙げられますが、もう一つ考えられる要因として
・新採点方式の仕様決めの時点で男女シングルの点数体系を同じにした
が挙げられると私は考えています。
元々筋力、スピードで劣る女子の場合3Aは超高難度ジャンプになりますが、現実にはリスクの割に点数上の旨みはそれほどでもありません。
(但し、選手ごとにジャンプによって得意不得意があるので、3Aのみ高難度、と言い切ってしまうのも私には違和感があります。3Lzだって質まで考えたら高難度ですから)
では、点数体系を男女別にすればいいじゃないか、という話が当然出てくると思いますが、今度は
・試合で使用するコンピュータシステムに係るリスク
・男女別体系にすることによるコスト(データベースが増えることによるコストが発生。SOV表を変えるたびに、それも最初から入れ直し)
という課題が出てきます。
新採点方式で使用するコンピュータは、なんかSF映画に出てきそうなすっげーものを使っているわけではなくて、我々が普段使ってるふつうのPCです。
で、必ず押さえておかなければならないのは、システムの稼働率は「100%」が大前提であることです。「99.9%」は許されません。
選手の立場からしたら「これからやるわよー」ってときに「壊れちゃったから待って」なんてダメだし、テレビの生中継のときにそんなことになったら目も当てられません。
続く
続き
さらに面倒なことに、試合場で構築、操作する要員はスケートの専門家であってコンピュータの専門家ではありません。
(採点システムを開発した会社の文言を読むと、セットアップ等一切サポートしない、と明言しています)
全ての大会でシステムの専門家であるサポート要員を同行させたら、ISUの財政負担はかなりの額になり、現実的ではありません。
スケートバブルを前提としたシステム作りをすべきではないのです。
となると、仕様決めの段階で「最小限のリスクと最小限のシステム」というコンセプトで開発された筈です。
男女の点数参照先を切り替えたときに、リスクがゼロだ、という「保証」はありません。(リスク自体はものすごく低いとは思いますけど。実際アイスダンスとシングルが同日なんてふつうですし)
また、男女別体系にして、どの程度3Aのチェレンジが増えるのかも私には分かりません。
余裕で着氷なんて、殆ど無いからです。
現在は「質」を重視してますから。
少なくとも、「コストと効果」を考慮したうえでやるべきか否かを決めるべきで、やみくもにあれもこれもなんて、安定した収入があるプロ組織ならいざ知らず、アマチュア組織でそれはどうかなぁというのが私の頭にはあります。
>個人的な意見ですが、唯一前跳びのジャンプのアクセルは、もうちょっと基礎点高くてもいい気がします。
どうでしょうねぇ・・・実は新採点採用後、3Aの点数って3回も上がってるんですよね。
さらにジャンプの点数の差を広げると、今度は男子のほうが高難度ジャンプさえ跳べば勝ててしまう、ということになる可能性もゼロではありません。(2006年世選女子のようなケース)
なので、私は何とも言えません。
ルールってあっちを立てればこっちが下がる的なところがあって、バランスってすごく難しいと思います。
>今、ロシアのトゥクタミシェワ選手も飛んでいるという噂ですが、これから
チャレンジしてくる選手は、増えるんでしょうか?
女子のジャンプのピークって成長期前ですし、何とも言えないところですねぇ。
いやー、難しいですわ。
>もうすぐ、世界ジュニア選手権です。(あっという間に、世界選手権になりそうです)
宇野選手、四大陸の経験を生かして、いい演技を見せて欲しいし、山本選手も伸びやかなスケートをして、爽やかな笑顔で終わって欲しいです。
また、佐藤選手も自己ベスト更新して力強い演技を見せて欲しいです。
そうですね。みなさん頑張ってほしいですわ。
あ、文章の意味が取りづらい。すんません。
女子が高難度ジャンプ祭りになっているわけでもない要因として
・新採点方式の仕様決めの時点で男女シングルの点数体系を同じにした
も考えられるけど、実際に別体系にして本当に祭りになるかどうかは不明、という意味です。
きれじろうさん こんばんは(^_^)
詳しい説明ありがとうございますm(_ _)m
やはり、コストかかるんですね…。その中で、公平な大会運営のバランスって、大事ですよね。つい、どの選手も頑張っているから、努力が反映されて欲しいって思ってしまいます。(時々、感情移入してしまう私は、絶対ジャッジ向きではありません(;^_^A )
確かに、3A、バンクーバーOP後のルール改定でも、点数上がっていましたね。
女子は、3-3のコンビネーション時代って感じですよね。(それも、ルッツを飛ぶ選手も多くなったし…)
高得点のジャンプが得意な選手は、有利ですね…。( 羽生選手は、3A+GOEで4回転並みの点数を出すし…)
今シーズンのルール改定で、改めて「質」と「技術力の正確さ」がもろに点数に反映されているんですね。
このルールに合わせて、選手の方々は練習し、質を高めた演技を見せてくれるので、次の五輪は、よりレベルの高い大会になりそうですね。
mimiさん
日本語版システム開発会社の正確な文言は以下の通りです。
「Figure Extremeの全てのソフトウェアは、使用するユーザの責任で完全に競技会毎の事前のテストを行うことを前提に使用することが許可されています。逆に言うと、テストしない場合には、使用することはライセンス上許可されません。」
開発費、更新費用を抑える為にこういう方法になりました、と続きますが、スケートバブルを前提にしなければごく当たり前の方法ですね。
当日問題なくシステム稼働させるためには入念な準備をその前より実施しなければなりません。
そしてコンピュータは自前。これ、現場担当者からしたらかなり重い話でしょう。
潤沢な資金があるわけではないですから、理想であればバックアップシステムを準備するのが望ましいでしょうが、それが出来ているかどうかも分かりません。
何しろコンピュータは計算しか脳の無い融通の利かないものですし、突然ぶっ壊れる気まぐれさも併せ持ちます。
こういった話は報道されることはありませんが、頑張っているのは選手だけでは無いのです。
先に説明させていただいた審判もそうですし、スポットライトが当たることの無い現場担当者のこういった地道な努力によって選手たちは支えられている、というのも知ってほしいと私は思っています。
>今シーズンのルール改定で、改めて「質」と「技術力の正確さ」がもろに点数に反映されているんですね。
>このルールに合わせて、選手の方々は練習し、質を高めた演技を見せてくれるので、次の五輪は、よりレベルの高い大会になりそうですね。
今の目で旧採点時代あるいは新採点になって初期の頃の演技を改めてじっくり見て見ると、今と全然違ってジャンプの跳び分け等の精度って全然違いますよね。
かみさんは「このころっていい加減だったんだねぇ」と感慨深くつぶやいておりました。
ルールの改訂によって選手はものすごく進化しているんです。
質問募集記事でもコメントしましたけど、浅田さんだって紆余曲折はありましたが、最終的にはPCSの点数はキムヨナ選手と変わらないところまで引き上がっているんです。
ぜひMAYさんブログを読んでいらっしゃるみなさんにはフィギュアスケートという競技が全ての関係者の努力によって成り立っている、ということを知っていただきたいですし、そうすれば、もっとフィギュアスケートにも愛着が出てくるかなぁ、なんて私は思っています。
きれじろうさん こんばんは^_^
ジャッジのお話、コスト面等とても興味深いお話、ありがとうございます
m(_ _)m
大会関係者の話やジャッジの話は、なかなか表には出てこないので、楽しく読ませていただきました。
本当にいろいろな方々の努力の賜物ですね…。頭が下がります。
以前、「ワールドフィギュアスケート」でソチオリンピックで男子シングルのジャッジをつとめた岡部さん話を読んでから、ジャッジの事に興味がありました。
先日、田村明子さんの「氷上の光と影」読み返してみました。
エッジが不確かな選手も多かったみたいだし、様々な3回ジャンプの種類を跳べる選手も少なかった時代から考えると、レベル高いです。
6点満点時代の演技って、極端な言い方をすると、今では、EXレベルのような気がします(;^_^A
世界ジュニア選手権始まりましたね^_^
樋口選手、やはり凄いスピードです。
mimiさん
>本当にいろいろな方々の努力の賜物ですね…。頭が下がります。
ホントにそう思いますよー。
しかも、皆さんボランティアですからねぇ。
ちなみに女子は男子に比べて高難度ジャンプ祭りになってねーよ、というファンの不満を時折聞きますが、
>女子は、3-3のコンビネーション時代って感じですよね。(それも、ルッツを飛ぶ選手も多くなったし…)
とおっしゃっていただいているように、「質」が必要な現状のルールでは、女子にとって、今が「高難度ジャンプの時代」と言えるのかもしれません。
普段我々がテレビでみる選手たちは、世界中の多くの選手たちの中の「ピラミッドの頂点」の方々ですから、それ基準でジャンプのレベルを判断するのもどうよって、去年東京選手権を見た時に思いました。
日本では伊藤みどりさん、浅田真央さんの功績でファンの中には「3Aこそ高難度ジャンプ!それ以外は違うわよ!」的な見方の人がいらっしゃいますけど、そもそもオリンピックで3Lz-3Tを決めた人ってバンクーバー五輪までは2人しかいなかったわけで。
女子にだけ厳しく判定しているという事実は皆無で、男子と全く同じ条件ですし。
>樋口選手、やはり凄いスピードです。
私の新たなお気に入り選手ですわ❤
頑張ってる選手はみんな好き❤
つーことでジュニア選手権、それにもうすぐ始まる世界選手権を楽しみましょう!
すんません。
今頃ですが、間違った情報がそのまま、というのも無責任なので訂正です。
●記述1
>さらに面倒なことに、試合場で構築、操作する要員はスケートの専門家であってコンピュータの専門家ではありません。
>(採点システムを開発した会社の文言を読むと、セットアップ等一切サポートしない、と明言しています)
●記述2
>全ての大会でシステムの専門家であるサポート要員を同行させたら、ISUの財政負担はかなりの額になり、現実的ではありません。
●記述3
>当日問題なくシステム稼働させるためには入念な準備をその前より実施しなければなりません。
>そしてコンピュータは自前。これ、現場担当者からしたらかなり重い話でしょう。
私は現行のコンピュータシステムについてこのように記述しました。
これを読むと、試合前日、あるいは当日までセットアップ担当者はものすごく四苦八苦している、という印象を受けてしまうかもしれません。
で、今年、東京選手権を観戦しにいった時、休憩時間に関係者の方に確認しました。
その結果、正しくは以下のようなものであることが分かりました。
・新しいバージョン、あるいはルール変更によるシステム変更があった時点でリリースされたプログラムを入手し、インストール作業や稼働確認を行う
・つまり、試合とは全く関係無い日取り、時間の作業となる。
・試合当日はすでに稼働確認済みのシステムを会場に持ちこみ、1時間程度で準備作業は完成する
従って、上記の「●記述1」「●記述2」は正しい
問題は「●記述3」で、これを読むと
・セットアップ担当者は当日すっげー苦労している
という印象を与えてしまいますが、システム自体が
・セットアップ担当者に死ぬ思いをさせない仕様になっている(つまり無駄な人件費はかからない)
・当日の準備が苦労しないようなシステムとして出来上がっている
というのが正しいようです。
誤解してしまった方には、お詫びします。すみませーん。
ちなみにバックアップシステムはどのようになっているかを聞くのは忘れました。
来年聞こうかなぁ。