フィギュアスケートの世界

プロトコルの説明の補足 ステップとスピンのレベルについて

プロトコルの説明の補足 ステップとスピンのレベルについて

こんばんは、MAYです。
 
今回は前回の記事の補足を
したいと思います。
 
前回の記事は
プロトコルを実際に読んでみましょう ~技術点(TES)と加点(GOE)について詳しく解説~
 
 
です。
 
 

ゆづ プロトコル
 
 
羽生選手の現在歴代最高得点の
ショートプログラムのプロトコルを
使って説明していたのですが、
彼のプロトコルが綺麗過ぎて
説明を忘れているところがありました^^;
 
 
まず、GOE(技の出来栄え)は
-3から+3まであります。

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同大会の高橋大輔選手の
プロトコルを見るとわかりやすいと思います。
 
この画像を見てみてください。
 
 
daisuke puroto
 
 
GOEが-3から-1まであるのが
わかると思います。
 
 
そして、気づいた人もいるかもしれませんが
加点をもらっている技にも
減点しているジャッジがいます。
 
 
3Lz+3Tは
左から5番目のジャッジが
-1をつけていますね。
 
 
3Aにいたっては、結果として
0.14の加点をもらっていますが
3人のジャッジが-1をつけてますね。。

 
 
この前説明したように、GOEは最高点と最低点を除いた平均になるので
こういうことが普通におきます。
 
 
こういうプロトコルを見ると
羽生選手のプロトコルが如何に
綺麗過かがわかると思います^^;
 
 
(減点されているところも0もひとつもなく
すべてのジャッジから
すべての技で加点をもらっていますね。)
 
 
羽生選手は去年のショートの曲を使うようですし
このプロトコル超えを目指して
練習しているのでしょうね。
 
 
もちろん、高橋大輔選手やほかの選手たちも^^
 
 
そして、これは完璧に私がド忘れしたのですが
ジャンプ以外の要素、ステップ、スピンには
レベルがつきます。
 
 
レベルはステップもスピンも
1から4まであります。
 
レベル4が最高評価です。
 
 
羽生選手のプロトコルを読むと
 
FCSp4
 
とあります。
 

これはフライングコンビネーションスピンが
レベル4を獲得しましたよ~
ということです。
 
 
レベルの基準はスピンであれば
 
足換え
回転数
ポジションの変化
チェンジエッジなど
いろいろな基準があります^^;
 
(スピンをし始めた形のままずーっと回っていても
レベルは取れないよ~ということが
わかっていればいいと思います。)
 
 
ステップのほうは
たとえば片足でリンクの半分以上進むと
レベルが高くなるというルールがあります。

 
↑2016年現在のルールにはありません。
 
 
他にも、状態の高さの変化、エッジの深さ、スピードなど
いろいろな評価基準があります。
 
 
 
また、別の記事にて
この辺りは説明しますね^^
 
 
そして、少し余談なのですが
一般的にフィギュアスケートの得点は
『国内大会のほうが出やすい』
ということがあります。

ニュースなので
『国内大会のため参考記録』なんていう
注意文を聞いたことや見たことが
あるかもしれませんが
 
これは『国内大会の結果だから
そんなに当てにしないで~』
という意味が含まれています。
 
 
いや、ほんとに国内大会って点数が出まくるのです^^;笑
 
 
全日本選手権は日本人選手しか出場しませんし
外国人選手との比較ができないのでなんともいえませんが、
国際大会で170点台しかマークしていなかった選手が
180点後半の点数をもらったりします。
 
 
そういうことが普通にあるのです。
 
 
なので、やっぱり参考記録になってしまうんですよね。
 
 
そのよい例として、
世界選手権3連覇中のパトリック・チャン選手は
2012年の国内選手権でショートで100点超え、フリーで200点超えを
叩き出したことがあります。
 
 
プルシェンコは2009年の国内選手権で
ルッツをステップアウトしながら
100.09をマークしました。
 
 
確かに凄い演技だったけど、そこまで出す!?
という点かもしれませんね。笑
 
 
あと、やはりジャッジの気分的なものもあるらしく
外人選手などがいない国内選手権だと
気を使うことなく点を出したいだけ出せるというのも
あるみたいです。
 
ただ、その中でも宇野昌磨選手は
国内大会よりも海外大会の方が
高く評価してもらえて
点数が高くなるという
不思議な選手です^^笑
 
 

 
私個人の主観として、
全日本はたまに国際大会よりも
厳しくジャンプが判定されたりしていて
点が伸びにくくなっている気がするので
今年の国内大会のジャッジにも
注目していきたいと思います。
 
 
今日はここまでです。
次回はいよいよ演技構成点(PCS)の説明をしていきます。
 
 

読んでくださってありがとうございました。
 
 


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  1. コーチも知らないGOE。笑

    2013年9月19日16:37

  2. 羽生結弦の可能性と危険性

    2013年10月13日23:33

コメント

  1. なるほどぉ~! とても分かりやすい説明でとても楽しみに読んでいます(^^)  ジャンプの点数の見方でスピンの点数見ていて、ゆず君スピン凄いのに加点これだけ~~?と思ってました(#^.^#)  今回の説明で納得! 改めて驚きのスコアですね(^_-)-☆   ゆずファンの私にとっては嬉しい説明でした!(^^)!  増々フィギュアの魅力にはまりそうです!  ゆず君の記事もどんどんお願いしま~すm(__)m  (大ちゃんのスコアがゆず君のスコアでした。)  

      • MAY
      • 2013.09.19 14:24

      kazuさん、コメントありがとうございます^^

      こんなに綺麗なプロトコルを今シーズンも見れるのだろうか・・・
      と不安になってしまいそうなくらいのプロトコルです。笑
      結弦くんの記事も書きたいのですがなかなか今書いているものを
      終わらせることができず、すみません。。
      もう少ししたら書き始めますね^^

      ご指摘、大変助かりました。
      ありがとうございましたm(__)m

    • てっとー
    • 2013.09.15 3:14

    初めまして。以前のブログから楽しみに読ませていただいてます。
    で、僭越ながら…
    PCSの話の前に、GOEに関して4Tと3A以外のそれがジャッジパネルの平均そのままの点数ではない事の説明もあった方が良いのでは?と思います。
    この羽生君のスコア、ジャッジ評価が+1以上しかないのにGOEは1未満とかありますし、、、その辺りの説明に使う例としても分かりやすいかも。

      • MAY
      • 2013.09.19 14:26

      てっとーさん、コメント&ご指摘ありがとうございましたm(__)m

      年度ごとに変わりゆくルール改正に
      私自身ついていけていないようです^^;
      もしまたなにかありましたら教えていただけると
      大変助かります。
      よろしくお願いしますm(__)m

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