グランプリファイナル2013ショート最下位 町田樹がハマったザヤックルールの落とし穴
こんにちは、MAYです。
グランプリファイナル2013
男女ショート、盛り上がりましたね~^^
テレビの前で一人『おお~』とか言って
はしゃいでおりました。笑
今日は昨日のショートの記事をできる限り
更新していきたいと思います。
さて、タイトルのとおり
今回取り上げるのは町田くんのことです。
世界最高記録を出した羽生君の直後ということで
やりにくいところもあったかもしれません。
しかし、彼の得点は65.66と
自己ベストより30点近く低いものとなってしまいました。
どうしてこんなに低い点になってしまったのか。
それをここで説明していこうと思います。
最初は4T-3Tの予定でしたが軸が左に持ってかれ
単独の2Tで降りてきてしまいました。
(本人は、「1回転だと思った」と言っています。
すっぽ抜けたため何回転したか
わからなくなったのでしょうね。)
この時点でシニア男子ショートの規定である
『単独ジャンプはトリプルジャンプ、
またはクワドラプルジャンプ(4回転)を跳ぶ』
というものに引っかかります。
なので2Tはジャッジ全員から問答無用でGOE-3の判定を受けることになり
スコア上では基礎点1.3から0.6マイナスされることになります。
(4T-3Tの基礎点は14.40。
それにGOEもついて16点ぐらいの点を
ここだけで稼ぐ時もあるのに
今回は0.7。。。)
さて!
ここで町田くんはある危険性を抱えながら
演技を進行していくこととなりました。
彼が演技中にそれに気づいていたかは
定かではありませんが、
今回彼はその落とし穴に
はまってしまったのです。
3Aはお見事でしたね。
加点もバッチリもらっています。
スピンを二つこなしてからのジャンプ。
ここでは、最初のジャンプが単独になってしまったため
コンビネーションにする必要がありました。
狙ったのは、予定していた3Lzの単独ジャンプに
最初のジャンプに付けられなかったコンビネーションの3T。
セカンドをトリプルにして
最初のミスを取り返そう、
あわよくば加点もたくさん!という予定だったのでは、
と思います。
しかし、ルッツの着氷で詰まってしまい
セカンドは2Tに。
ここで、ザヤックルールが成立するのです。
関連記事:ザヤックルールを改めて考えるNHK杯2014 ザヤックルールについておさらい
プロトコルを見ると
このコンビネーションは『Invalid element』とされて
点数が全く付いていません。
最初に、2Tを単独でやっているため
ここのコンビネーションではどうしても
3Lz-“3T”をやる必要があったのです。
(2Tを単独・コンビネーションとで
重複でやってしまったためザヤックルール成立。)
ということで自身の勘違いと、そういう不運も重なり
かなり低い点数となってしまったのですね。。
トゥループの調子が少し悪かったのでしょうか。。
今日は昨日のことを引きずらず挽回して欲しいですね。
余談ですが。
昔、浅田真央選手もショートで
ザヤックルールに引っかかったことがあります。
これは2009年の
ロシア杯のショートのプロトコルです。
このときもオリンピックシーズンで、ショートにアクセルを
取り込み始めたときでしたね。
プロトコルを見ると分かるのですが、今とは違って
コンビネーションジャンプとして
最初に3A-2Tをもってくるつもりが2Aの単独ジャンプとなり
単独のアクセルジャンプで2Aをやってしまったため
ザヤックルールに引っかかって2Aはキックアウトされています。
この場合、最後の単独の2Aをキレイに降りたため
最初の2Aがコンビネーションジャンプとされています。
最後のジャンプは2Aの予定でしたが、
ザヤックルールを免れるには頑張って
3Aのコンビネーションを跳ぶか
まったく違うジャンプでかつここまでに跳んでいなかったジャンプ
3T、3Lz、3Lo、3Sでかつ
コンビネーションジャンプにする必要がありました。)
ショートでザヤックルールに引っかかるって
あまりないことなんですけれど
プログラム構成などによっては
あることなんですよねぇ。。
演技中はいろいろそこまで
考えが回らないかもしれないですし、、、
ルールって難しいですね^^;
町田くんは、演技後のインタビューで感想を求められていましたが
『何も言えないです。言葉よりも明日の演技で
伝えたいと思います。』
と繰り返す町田くん。
彼は哲学者ですね。笑
『自壊』なんて言葉普通出てきませんし、
そういう独特な言い回しが目立ちます。
哲学者な町田くんが今日のフリー
一番滑走でどんな『火の鳥』を見せてくれるのか。
今日もテレビの前でじっくり観戦していたいと思います。
MAYさん、こんにちは。
記事興味深く拝見させていただきました。
町田選手、残念でした。
エデンの東は本当に素敵なプログラムなので、完璧なジャンプが入ったものを観て大きな感動をもう一度体験したいなと思っていました。
町田選手が「1回転だと思っていた」とは知りませんでした。きっと頭の中が一瞬真っ白になったんだろうなと思います。私も2つ目の2Tで、あっと声を上げてしまいました。ルールはルールなので、仕方がありませんよね。
ひとつご質問があります。今回のファイナルの演技についての町田選手の分析は記事になされるのは妥当かとは思うのですが、女子の、しかも2009年という昔の演技についての言及は、どのようなつながりがあるのでしょうか?あまり関係がないように感じるのですが。。。何故浅田選手のお話が出ているのでしょうか?今回のショートでは、ザヤックルールに引っかかってはいないのでは???
tsuyakaさん、コメントありがとうございます^^
昨日は残念でしたね。。
1回転だと思っていたのは私も驚きました。
今放送を見ましたがフリーは良かったですね^^
ええと、本文中にも書きましたが
昨日の町田くんはザヤックルールにひっかかってしまいました。
ショートでザヤックルールに引っかかることは
珍しい事例で、浅田真央選手のケースを覚えていたので
出させていただきました。
誤解を与えてしまったようなら
すみませんでしたm(_ _)m
早速のお返事ありがとうございました!
ショートつながりで浅田選手のお話を、ということだったのですね。
ザヤックといえば「Oda」選手のイメージが強かったもので、ちょっと不思議だったのです。でもあれはロングプログラムでしたものね。
羽生選手、優勝良かったですね!!!
妹が大ファンで福岡に昨日から行っており、レポートが随時入ってくるので放送前に結果を知ってしまったのですが(笑)
日本は強い!!!
tsuyakaさん、コメントありがとうございます^^
いえいえ。
『ショートでザヤックルールに』ということを
明記しておらずわかりにくい文章になってしまっていましたね^^;
すみませんでした。
羽生選手、すばらしかったですね^^
妹さん、生観戦したのですね~
羨ましい><笑
私もツイッターで検索をかけて先に結果を知ってしまいました。笑
日本は強いですね。。
この強さが今シーズン続くようにと願っております。
はじめまして。
2009年の浅田選手の説明のところで気になる部分がありました。
>最後の2Aの後ろに2Tとかをつければキックアウトは免れました。
とありますが、既に最初に2A(3Aの予定でしたが)を跳んでいるので、再び2Aを跳んだ時点でキックアウトになると思います。
この場合、3F以外のトリプル(コンビネーション付き)にすればよかったのではないかと思います。
3Lz、3Sは当時プログラムに入れていなかったので、3Lo、3Tもしくは3A(かなり厳しいですが)にすべきだと思いました。
あさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
確かに、そうですね^^;
申し訳ありませんでした。
のちのち修正したいと思います。
教えてくださってありがとうございます!