プロトコルを実際に読んでみましょう　～技術点（ＴＥＳ）と加点（ＧＯＥ）について詳しく解説～

プロトコルを実際に読んでみましょう　～技術点（ＴＥＳ）と加点（ＧＯＥ）について詳しく解説～

こんばんは、ＭＡＹです。
 
前回はプロトコルの略記号の説明を簡単にしましたが
今回は早速プロトコルを読んでみましょう＾＾
 
 
前回の記事は
プロトコルってどう見るの？記号の意味から分かりやすく解説

です。
 
読んでいないという方は
こちらから読んでいただけると
理解しやすいかと思います＾＾
 
 
 
今日もこの選手のプロトコルを使いますよ～
 
 

 
 
ご存知、2012年のＮＨＫ杯のショートで
当時世界最高得点を記録した
羽生結弦選手のプロトコルです。
 
 
どうせならこのプロトコルを
使おうということで
説明に使わせていただきます。
 
 
 
それでは説明に入ります＾＾

今回はプロトコルの画像を使って説明していきます。
まずこの画像を見てください。
 
 

 
 
赤い枠で囲まれた場所の点数が
技の基礎点になります。
 
つまり、
4Tの基礎点は10.30ということです。
 
 
青い枠で囲まれた場所の点数はGOE、
技の出来栄え点です。
 
 
『今のジャンプよかった！』と
ジャッジが評価すればプラスの点がつき、
 
 
『なに今のジャンプ。減点！』と
ジャッジに評価されれば
マイナスの点がつきます。
 
（これは、スピンでもステップでも同じです。）
 
 
つまり、基礎点にGOEがプラスされたり
マイナスされてしまったりするわけです。
 
 
緑の枠で囲まれた場所の点数がそれですね。
 
『赤い枠』＋『青い枠』＝『緑の枠』です。
 
 

画面の左下の横長の赤い枠で囲まれたところは
和訳すると『×』のマークが打ってある技は
通常の1.1倍の基礎点ですよ、といっています。
 
 
フリーで後半にジャンプを跳ぶと
基礎点が1.1倍になるというのは
もともとのルールだったのですが、
 
2012年から
ショートでもそのルールが
適用されることになりました。
 
 
男子のショートは２分５０秒以内なので
その後半、１分２５秒以降からの
ジャンプの基礎点が1.1倍となります。
 
 
3Aと3Lz+3Tの基礎点のとなりに
×が打ってありますが
これは
 
『後半なので基礎点が1.1倍になっています』
という意味です。

点数の見方が大まかにわかったところで
GOEの点数がどうやって決まっているのかを
説明していきます。
 
 
まずはこの画像をご覧ください＾＾
 
 

 
 
縦長のオレンジの枠、水色の枠、黒の枠、赤色の枠
がありますが
 
この一つ一つの枠が
一人のジャッジがつけたGOEになります。
 
 
（つまり、オレンジの枠のGOEをつけた人を
ジャッジＡとすると
Ａさんは羽生選手の4Tに加点２、
3Aに加点２をつけたということです。）
 
 
なのでこのときのジャッジの中では
赤枠のジャッジが一番羽生選手の技を
高く評価したということになります。
 
 

今度はこの画像を見てください。
 
 

 
 
4Tに９人のジャッジからつけられたGOEを
水色の枠で囲んでありますが、
左から３番目の『３』と右から３番目の『１』に
斜線を引いてあります。
 
 
これはなぜかというと、
GOEを出す上で一番高い点数と一番低い点数は
はじかれるためです。
 
 
なのでここでは、３点と１点を除いた点
２、２、２、３、２、３、３の平均がGOEになります。
 
 
（計算式は2+2+2+3+2+3+3=17を
ジャッジの人数、７人で割ります。
よって17÷7≒2.43　となります。）
 
 
GOEの出し方、
点数の出し方がわかったでしょうか？
 
 
あんまり詰め込みすぎるのはやっぱり好きではないので
今日は技術点（ジャンプ、ステップ、スピンの点数の方）
だけにしておきます。
 
 
やっぱりココがわからないよ～というのがあれば
気軽にコメントして教えてください！
必ず返信します＾＾
 
 
今日はここまでです。
読んでくださってありがとうございました。
 
 
次の記事は
プロトコルの説明の補足　ステップとスピンのレベルについて
 
です。
 
 
よろしければどうぞ＾＾