フィギュアスケートの世界

小塚崇彦、スケートの未来のために作るエッジ

こんばんは、MAYです。
 

今回は久しぶりに関係者の人から聞いた話を
書いていきたいと思います。
 

ファンの人であれば、
そんなの知っているよと言う話かもしれませんが
そのあたりはご了承くださいm(__)m
 
 
 

小塚崇彦選手が、今シーズンから
『自分で作ったエッジ』を使用して
グランプリシリーズに出場していたことは
ご存知でしょうか?
 
 
もちろん、自分で作ったといっても
愛知県の山一ハガネという鋼の専門会社
と協力して作ったエッジです。

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これまでのエッジと大きく違うのは
エッジが一枚の金属でできていること。
 

9kgの鋼のカタマリを
3日間ドリルで削って
275gのエッジを作る。
 

凄いことやってます。笑
 
 
 
 
従来のエッジは、靴に取り付ける水平の部分の金属と
滑る部分の縦の金属が別々で作られ溶接されていました。
 

このエッジの問題点は、
溶接部が衝撃に弱いことです。
 
 

難しいジャンプをやる人ほど
靴やエッジにかかる衝撃が大きくなるので
エッジが曲がってしまうことがありますし
溶接部だけでなく、刃の部分が折れてしまうこともあります。
 
 
 
『小塚崇彦が挑む スケート靴革命』
というタイトルで放送された番組を
じっくり見させていただきましたが
 

あの時には、小塚選手も
『右足が少し横滑りするけれど
他はいい感じ』
 

という話をしていました。
 
 
 

ただ、滑っていくうちに
エッジの真ん中が浮いてしまうような形になってしまう
(土踏まずのようなイメージです)
ことがあったそうで
 

そんなこともあり、
エッジを5本くらい作ったそうです。
 

スピンなどでエッジを持つ際にも
手を切らないようにちょっと丸みをつけてあるとか。
(ビールマンスピンの時に持つところかな?と思ってます)
 
 
その、エッジの真ん中が浮いてしまうような形になってしまったのが
グランプリシリーズのシーズンに入る前なのか、
入った後なのかまで分からないので
彼の不調がスケートのエッジのせいなのかどうかは
分からないですし、不調の原因をスケートのファンで探るのも
なんだか変な感じがするんですが
 
 
私が感じたことは
 
 
 
 
すごい
 
 
 
 
ただ、この一言なんです。

エッジを違う種類に変えるだけで
凄く大変なんですよ。
 

変えたばかりの時は
『あんまり変わらないな~大丈夫!』と思っていても
急にその違いに気づいてしまったりするし
 

むしろ同じエッジを使っていても
大輔君の本に書いてあったような
『エッジの位置を変えすぎて意味が分からなくなる』
という状況に陥ってしまうこともあります。
 
 
(何故ぴったりの位置で設定したはずの
エッジの位置を変えなければいけないの?
と思う方は下の記事を読んでみてください。
大分前の記事ですが。笑
 

高橋大輔の左足はなぜブレる
 
せっかくなので大輔君のエッジについて語りましょう
 
 
 

それでも、このままではずっとエッジに悩まされる。
しかも、悩まされるのは自分だけでない。
 

上手になればなるほど靴の問題が顕著になってくる。
 

それなのに、エッジのメーカーは
問題を何も改善しようとしない。
 

自分たちしかエッジを作るところがないから
改善の必要もないと思ってる。
 
 
有名なエッジなんて
 

・ゴールドシール
・ゴールドスター
・ファントム
・パターン
 

この4つくらいです。
 
 
テレビで見るような選手は
この4つのエッジのどれかを使っているんです。
 

でも、その4つのメーカーのどれも問題が起きる・・・
 

・エッジの太さがトゥからかかとまで均一じゃない
・もともと靴に取り付ける部分がゆがんでる
・不純物が入っていたのか、少しの衝撃で折れてしまう
 

上にあげたのは、ほんの一部です。
 
 

その状況を見かねたとはいえ
自分で作っちゃう、
そしてなにより試合で試しちゃうなんてすごすぎるよ。。
 
 
 
 
このエッジ、相当『固い』みたいで。
 

研磨も、いつも以上にしっかりやらないと
刃が立たないそうなんです。
 

でも、やっぱり使用する人にしか
どれくらいの強さでやればいいとかが分からないので
研磨が甘いことがあったらしく
『全然しっかりやってくれてない!』
という事もあったそうです。笑
 

(彼の場合、研磨してくれるのはお父様かな?)
 
 

そういうのも、全部一つずつ自分で経験して
解決していかなければいけないんですよね。
 
 
 
 
この前、中京のリンクで
小塚君が練習していて。
 
 
クリスマスオンアイスの振付のために
宮本賢二先生と、浅田真央さん、高橋大輔さんが
同じく中京のリンクに来ていたそうなんですが。
 
 

大ちゃんが小塚君を心配していたそうです。
 

『頬コケてない?大丈夫かな。』
『曲かけ、4回転降りれたかな?見てなかったから気になる。』
 
 
他にも、多くの関係者が小塚君を心配しているそうです。
(頑張っている人には結果出してほしいですもんね。)
 
 
小塚くんは全日本フィギュアまで試合がないので
体をゆっくり休めて、最高の演技を見せてほしいと思います。
 
 
 

練習では、4回転も綺麗に降りているという話も聞いています。
 

プログラムはこの前書いた通り、私もとても大好きです。
 
 

ジャンプだけ。
ジャンプだけなんですよね。
 

それがエッジの影響なのかはわかりません。
ひょっとしたらそれもあるかもしれないし、
『このエッジを良い物と認めさせるには
自分が結果を出さなければいけない』
というふうに思っているのかもしれません。
 
 
 
実際、スケート関係者は
みんなこのエッジが気になっているんですよね。
 

エッジを作っちゃうなんて、って。笑
 
 
みんな思ってたことなんですよ。
 

日本のメーカーがエッジを作ってくれれば、と。
 

靴の部分を作るメーカーはちらほらとあるんですが
エッジはなかった。
 

やっと。
やっと日本のメーカーが動き出してくれた。
 

しかも、小塚崇彦という現役のトップ選手が
そのエッジを使って自ら検証する。
 
 
(ちなみに、このエッジ
どの種類の形も行けるそうです。
 

ゴールドシールも
ゴールドスターも
ファントムも
パターンも。
 

だからこそ、余計にうまくいってくれと思ってしまう><)
 
 
ミヤケンさんも、小塚君の振付に
アドバイスしていたみたいだし。
 

彼の調子が戻るのを願う人の気持ちが
いい方向へと導いてくれるのを祈るのみです。
 
 
 

今回はここまでです。
 

読んでくださってありがとうございましたm(__)m
 
 
P.S.

たくさんの方がアンケートに答えてくれています!
本当にありがとうございます^^
 

皆さんのコメントを読むのが楽しいです。
 

まだ答えてなかった、という方は
ぜひ私にあなたの好きな、男子フリープログラムを教えてください。
 
 
 


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コメント

    • あみ
    • 2014.11.28 1:12

    エッジの興味深いお話や、XOIの振り付け情報をありがとうございます*

    丁度昨夜、高橋さんの御本の中のエッジと靴を変え試行錯誤しながら膝の違和感や痛みとも闘っていらした頃の部分を読んで胸をざわつかせておりましたのでタイムリーでした。
    スケーターにとって靴とエッジの問題の重大さは、高橋さんのファンである自分も常々深く感じています。
    特に頻繁に靴を変える必要があったり、習熟度や意識の高いスケーターの方には特に大きな問題であるのだろうと私も感じます。

    そういう意味でも、私の好きな男子フリーは高橋大輔さんの全日本「道化師」と、ソチ五輪「ビートルズメドレー」、2011年GPFの「blues for klook」です*
    いつも素敵なエントリーをありがとうございます。

      • MAY
      • 2014.12.12 0:02

      あみさん、コメントありがとうございます^^

      おお、それはタイムリーでしたねぇ
      エッジや靴ってほんとに難しいんですよね。
      話に聞かないだけで、他のトップ選手も
      必ず困っていると思います。
      スケートを始めたばかりの子以外。笑

      あみさんが挙げてくれたプログラムは
      私も全部好きですよ~^^
      大ちゃんのプログラムはどれも
      見ていて心が熱くなるのです。

      素敵なエントリーだなんて言っていただいてくださって
      ありがとうございます!
      そういえば、大ちゃんの記事を上げるといって
      書いていなかった。。
      年が変わる前には書きたいと思います><

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