村上大介と羽生結弦のサルコウの違い?
こんばんは、MAYです^^
年末、そして天皇誕生日なのに
今日も会社に行ってまいりました~涙
今週は何と土曜までお仕事なのですが
全日本選手権を楽しみにして
乗り切りたいと思います!
(頑張れ私)
さてさて
今回からいただいた質問に答えていきたいと思います^^
基本、質問をいただいた順番に応えていきますね~
(必ず応えさせていただくので待っていてくださいね!)
さて、最初の質問は
yuzurufight さんからです。
‐‐‐引用始まり‐‐‐
4Sについでです。
村上大介選手の4Sは
いわゆる「椅子に腰かけたような」状態が一瞬あって
そのまま跳び上がり回転に入っているように見えます。
羽生結弦選手の4Sは
左足のひざを伸ばして氷上でぐるっと
弧を描いてから跳んでいるように見えます。
そのため、素人目にはサルコウなのかな?
ちょっとよくわからない気がします。
羽生選手の他のジャンプには癖がなくとても美しいと思うのですが
サルコウはどうなんだろう?と思います。
ご意見をいただければ幸いです。
‐‐‐引用終わり‐‐‐
なるほど、やはりこれ気になりますよね^^;
私の頭の中にあるサルコウの典型的な形は
やはり安藤美姫さんのサルコウジャンプなのですが
彼女のジャンプは跳ぶ前に足がハの字型になるんですよね。
これは、村上大介くんも同じですね。
彼も典型的なサルコウジャンプの跳び方してます。
じゃあ羽生君は?というと
ちょっと違うんですよね。
で。
実はこれについては
アメブロの方で大分前に記事を書いていました。
サルコウジャンプの見分け方
さらに、このホームページの記事でも
羽生選手のサルコウの跳び方について取り上げていましたね。
リンク事情と選手のジャンプ
(この記事の中でも上のアメブロの記事を取り上げてますね^^;
すいませぬ)
【追記部分】
きれじろうさんが
羽生選手と村上大介選手の3Sの
GIF動画を作ってくださいました^^
(ありがとうございます!)
上から村上大介選手
下は羽生選手です。
こう見ると、村上選手のサルコウは
右足のつま先から左足の前の円を描いてるのに対して
羽生選手のサルコウは
右足のかかとで、同じく左足の前に
円を描いてるのが分かりますね。
この違いに加えて
村上選手は跳ぶ瞬間に振り上げる右足が
曲がった状態であること
羽生選手は跳ぶ瞬間右足が
伸びた状態になることも
違うジャンプに見える原因なのではないかと思います。
【追記終了】
さらに、今回コーチに聞いてみたところ
『ゆづるのサルコウの跳び方は
ループの跳び方みたいのもんだよ』
とのこと。
これを聞いて、私は
「あ、なるほど~!」
と思いました。
どういうことかというと
ループは、ジャンプの構えの時に
左足に対して右足が後ろで
両足で滑っていって
右足一本で踏み切りますよね。
それに対し、結弦君のサルコウは
左足に対して右足が前で
(両足では滑ってはいないと思うのですが)
左足一本で踏み切ります。
どちらも、跳ぶ前から
軸がしっかり一本になっています。
んん、スケートをやって
実際ジャンプを跳んだことがある人じゃないと
(ひょっとしたらやっている方でも)
イメージできないかもしれない^^;
ゆづるくんのサルコウの跳び方の原理はいいとして(笑)
あの跳び方は別に何の問題もないのですよ~
やはり、典型的なサルコウの形は
村上大介くんのサルコウジャンプになるのですが
ゆづるくんのサルコウも何の問題もありません。
この前降りた美しい4Sも
しっかり加点がついているはずです。
ひとつ、問題とすれば
やはりyuzurufightさんの言うように
『あれ?今のサルコウなの?』
と思ってしまうような方もいるかも、ということですね。
そして、余談ですが
典型的なサルコウを跳ぶコーチに
『羽生くんのサルコウの跳び方で跳べる?』
と聞いてみたところ
『ムリ』と即答されました。笑
やはり、どちらかの跳び方でしか
跳べないようですね^^;
ということで
yuzurufightさんの質問の回答に
なっていればいいのですが。
yuzurufightさん、ありがとうございました(*^^*)
こんにちは、とても詳しく教えてくださってありがとうございます。
あれから、あちこちのサイトへ行って、いろんな選手のサルコウをじろじろと見てきました。
意外と、羽生選手みたいな跳び方の選手もいるのだなとわかりました。
そうなのですか、あの跳び方はループ的なのですね。
子供の頃のホームリンクの流儀みたいなのが残っていたりする、というのも勉強になりました。
でもとにかく、羽生選手のサルコウがあれでよいとわかってうれしいです!とても華麗なんですもの~
それからなんとfightのスペルを自分で間違えていました。ごめんなさい。
またよろしくお願いします。ありがとうございました。
yuzurufightさん、コメントありがとうございます^^
いえいえ~こちらこそ質問してくださってありがとうございました。
わわ、研究熱心ですね~笑
でも好きだとそうなりますよね。
私も昔そんな感じでした^^笑
最近多いかなと言う感じが
個人的にしますね。
確かに、あの跳び方のサルコウをしている選手の中で
一番きれいなのではないかと思います。
yuzurufightさんの疑問が解決できたのであればよかったです^^
おお、そうでしたか
直しておきました。
こちらこそ、よろしくお願いします。
また遊びに来てくださいね^^
P.S.
コメントの件、大丈夫ですよ~
分かりにくくてすみません。
MAYさん、おはようございます。
他の方の質問でしたが、私も気になっていたことでした。
回答、ありがとうございます。
ループに似ているということで、以前羽生選手がインタビューで、「
4回転ループを練習するようになって、4サルコウの成功率が上がった」というようなことを言われていた気がします。
回転が早いからと思っていた私にとって、目から鱗でスッキリしました。
mimiさん、こんばんは^^
コメントありがとうございます!
mimiさんも気になっていることだったのですね~
理解の助けになったのであればよかったです^^
>「4回転ループを練習するようになって、4サルコウの成功率が上がった」というようなことを言われていた気がします。
そういえばそんなこと言ってましたね、彼。
ループの練習がサルコウまで質を高めてくれたのでしょうか?
余談ですが、サルコウとアクセルの跳び方も似ていると
言う人がいます。
サルコウは、左足で前向きに滑っているアクセルと違って
左足で後ろに滑っているだけでジャンプするときの
膝の持って行き方は同じだよ、とのことです。
最初聞いたときは意味が分からなかったのですが
その話をされた大学生のスケーターが
いきなりダブルサルコウを跳べるようになったりしていて
あ、似ているんだと思い知らされました。笑
ジャンプはすべてどこかでつながっているのかもしれませんね。^^
サルコウジャンプって、トウループとともに例の回転不足判定の「離氷時ルール」が全員に甘い要因になっているジャンプですね。
以前、2013世界選手権女子フリーのテレビで放送された全員の全てのサルコウジャンプを観察したら、もれなく全員前向き、180度ぎりぎりで踏み切ってました。
今回の村上さんも。
でも、羽生さんはかなりサルコウの離氷が早いほうかなぁ。
※読者のみなさまへ。ネットで過去「××選手のジャンプだけ甘く見られてる!」という主張が大量に見受けられましたが、そういう場合、サンプリングがいい加減なケースばっかりです。
「あなたも騙されている!?フィギュアスケート都市伝説列伝!」なんてのがあれば、大概のファンはフィギュアスケートを楽しめるようになると思われ。
「ネットでこんな話があったんだけど、ホント?もしホントならショックぅ。」なんて疑問、大歓迎!(ブログ主でない私が言うのもなんですけど)
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参考:
「ごまかした踏み切り」
明らかに前向き(アクセル型ジャンプの場合には後ろ向き)踏み切りのジャンプは、ダウングレード判定のジャンプとみなされる。トウ・ループが、最も一般的に踏み切り時にごまかしがあるジャンプである。テクニカル・パネルが、(しばしばコンビネーションやシークェンスにおいて)踏み切りでのごまかしでダウングレードかどうか決定をする際に再生で確認することができるのは通常速度のみである。
(テクニカルハンドブック 2014/2015版 P17)
http://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/2014hb_sp_08-16j.pdf