羽生選手の史上初の300点越えの演技に思わず涙したNHK杯2015
こんばんは、MAYです。
遅くなりましたがNHK杯のことについて
書いていこうと思います。
なかなか、まとまった時間を取ることが出来ないでいますが
NHK杯については色々と
ガッツリ書いていきたいと思っています!
ということで、今回は
羽生選手にスポットライトを当てて
書いていきたいと思います^^
プロトロコルはこちらからどうぞ
NHK杯2015 男子ショートのプロトコル
NHK杯2015 男子フリーのプロトコル
羽生結弦選手のショート演技 NHK杯2015
まず、私が驚いたのは
ショートのときの体のキレです。
ほんっとに、調子がいいんだなぁと。
スケーティングの一蹴りが伸びる伸びる。
そして、毎度思う
左足のブラケットでよくあんなに滑っていくなぁと。
(出だしのバッククロス2回やって
ジャッジの方へ向いての左足のターンのやつです)
4Sは軸が空中で前に倒れてしまっていましたが
着氷後なんなくイーグルをつける。
思わず笑ってしまいました、
どんなすごい体幹をしているんでしょう^^;
その後のジャンプに続くスケーティングも素晴らしい。
2歩漕ぐだけでトップスピードに近い速度に持って行きます。
その勢いのまま4T-3T!!
素晴らしい・・・・
イナバウァーを入れてカウンターからの3A
降りた後も流れが止まらない
怒涛のステップを終え、フィニッシュ!
気迫に満ちた顔でした。
とにかく、
とんでもなく調子が良いのが伝わってきた
ショートでした。
失敗が続いてしまっていた
ルッツジャンプをはずし、4回転サルコウにし
4T-3Tというプログラム中では
ずっとやっていなかった大技を入れたということも
彼の中で新たな挑戦をするということで
気持ちよく望めたのかもしれません。
羽生結弦選手のフリー演技 NHK杯2015
フリーも圧巻!
圧巻の一言でした。
曲が始まる前の最初のポーズから
気迫が伝わってきます。
最初の4Sの幅なんて、
あんなふうにサルコウジャンプで
あそこまでの幅を出すことが出来る人
他にいたでしょうか。。。
加点も2.86ついてます。
4Tもばっちりです^^
(いつもよりも高さが少し足りなくも見えましたが
幅のある綺麗なジャンプでした)
前半だけでもう、調子の良さが伝わってきました。
ステップシークエンスも
とても良く動けてましたね!
シーズン序盤に動けていないけど
どうしたの?と心配していたのが
嘘みたいですね。笑
後半も、勢いが止まりません。
怒涛のジャンプの始まりは4T-3T
4Tで少し斜めになりましたが
難なく3Tをつけます。
3A-2TでなんとGOE+3!!!
コンビネーションジャンプでGOE+3をもらった人を見たのは
初めてかもしれない。。。
しっかりと曲の音を取ってステップを踏んで
3A-1Lo-3S
もはや、まったく難しいジャンプに見えない不思議^^;
3Loも美しい。
んん!
ループの後になんか面白いつなぎ入れた!
3Loを降りたあたりから
思わず涙が出てきてしまって。
凄まじい気迫・素晴らしい演技を目にしてしまったとき
もう泣くしかないんだな、と改めて気づかされました。
最後の3Lzも問題なし!
ガッツポーズ!!
この時の歓声がやばいですね。笑
勢いのままステップ、スピン
笑顔でフィニッシュ!
笑顔、笑顔のSEIMEIでした。
いやぁ、なんてものを見てしまったんだろう。。
技術点118.87
演技構成点 97.20
フリー合計点が216.07
ショートと合わせて
総合 322.40
こ、これは
もはやフィギュアスケートの点数なのかと
目を疑いたくなる点数ですね。汗
インタビューでも興奮気味の羽生くん。笑
インタビューでの発言にもありましたが
『スケートカナダからNHK杯まで
ほんっとに血のにじむような、
ほんっとに辛い努力・練習をしてきた』
と。
きっと、私が彼の演技を見て涙したのも
彼の演技にその『相当な練習量』の凝縮されたモノを
感じ取ったからでしょう。
相当の悔しさ、相当の努力
スケートにかける思い
そういうものを4分30秒で
すべて受け取ってしまったからこそ
見ている者は涙を流す。
まさに瞬間の美。
選手が本当に花咲いている瞬間を
見てしまったのだなぁと。
ほんとに、この人はどこまで行ってしまうんだろう。
宇宙人とか銀河系並みのとか言われてたりしますけど
もはやその言葉以上なんじゃないかと思ってしまいます。
他の男子スケーターは彼のこの演技を見て
この点数を見てどう思うんでしょうね。笑
個人的にそれも気になりました。
とにかく、羽生選手の素晴らしい演技に酔いしれたNHK杯でした。
今回はここまでです。
読んでくださってありがとうございましたm(__)m
いきなりのツッコミで申し訳ありませんが、
今回FSの4Tのコンビネーションは4T-2Tではなく4T-3Tだったかと。
今回は「あれ?前からこんな氷に吸い付くようなスケーティングしてたっけ?」っていう第一印象でした。
スケートも踊りもあんな若竹みたいなしなやかな身のこなしをすれば300点は出るでしょ!と思いましたけどね
それにしても・・・・・・
点数出る前は予想として合計305点くらいかなぁ、と何となく思ってたんですが、もう一レベル上でしたね
(少しはホームアドバンテージや会場の雰囲気も影響あったかなぁ)
SEIMEIは「清明」であり「生命」である、なんてこと考えちゃいました
L’oiseau Bleu(ロワゾーブルー)さん、
コメント&ご指摘ありがとうございます!
なんで映像とプロトコル見ながら書いて
間違えてしまうんだろう。。涙
ほんと、いつも間違いを正していただいて
ありがとうございますm(__)m
ほんとにそうです!
吸いつくような素晴らしいスケーティングでしたね!
スケーティングって、一流選手でも
基礎をおろそかにすると短期間で下手になってしまったりするそうです。
逆に、基礎練習を頑張ると
短期間でぐぐっと上手になったり。
まだまだ私には分からないレベルのお話です~
ねぇ~300点軽々!でしたね^^;
ホームアドバンテージ&会場の雰囲気は
多少はあったでしょうね。
ただ、ほんとにそれくらい出してもいいんじゃないか!
という演技でした。アッパレです。
進化する生命、なんて意味の記事を書きましたが
ロワゾ―さんもそんなふうに思うなんて!
と勝手にシンパシーを感じてしまいました。笑
こんばんは。
いやー、羽生くんのフリー、すごかったですね。
フリーが終わった日は、興奮してなかなか寝つけませんでした。
ついこないだ、ステップが物足りないとか、怪我してるのかな、とか、話してたのが嘘みたいです。
わたしの中では、王者といえばヤグディンで、プルシェンコは神、という位置付けなのですが、羽生くんは…。ニュータイプ?(笑)
もし、プルシェンコと羽生くんが同世代なら、二人で想像もつかない高みを目指してくれそうだったのになぁ、とか、色々考えてしまいました。
azukiさん、コメントありがとうございます^^
凄かったですねぇ、ほんとに。
まさに、あれは人を目覚めさせる演技ですね。笑
ほんとにそうです。
短期間でここまで変わるとは。。
改めて人がもつ爆発力を感じました。
ニュータイプですか!
私の中ではもはやどこに位置づけしたらいいかわかりません。笑
そんなレベルなのかもしれません。
いやぁ、そうだったでしょうねぇ。
ただ、プルシェンコが大好きだった羽生君が
プルシェンコが極めてきたものや、彼さえできなかったものを
時を超えて私たちに見せてくれている気もします。
これからも、まだまだ新しい物を見せてくれそうですね。
じっくりと見守りたいと思います。
こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
私は、現地で観戦させていただく事ができ、全ての要素が凄かったのです。
羽生選手の演技のFSで印象に残っているのが、音ハメが完璧だった事です。太鼓の音に合わせて、ステップを踏んでいるのが、ピッタリと合ってて、鳥肌が立ちました。
先のコフトン選手の演技が、ズレを感じたのでより、演技と音楽がピッタリ合った時のうまく言えないのですが、心地よさというか美しい芸術作品を鑑賞した感覚に襲われました。
音の解釈が、10.0の連続のプロコトルびっくりです。
mimiさん、コメントありがとうございます^^
現地で観戦とはうらやましい!
ほんと、テレビ観戦でもあの興奮・感動ですから
現地はすごかったでしょうねぇ。
音ハメはすごかったですね!
どんなに練習してきたんだろうと、そういうところからも感じました。
演技と音楽がぴったり合ったときの
何とも言えないあの感覚、心地よさは
選手が生み出す一体感ですね。
それが、観客やテレビの前で観戦するファン
ジャッジまでをも一つにしてしまうのではないかと
思っています。
ほんと、こんなプロトコル見たことないです。
ことばにすると物足りなさを感じるくらいに
素晴らしい演技でした。
>コンビネーションジャンプでGOE+3をもらった人を見たのは
>初めてかもしれない
ソチ五輪FSで、パトリック・チャン選手が4T+3TでGOE+3もらってますよ。
さとるさん、ご指摘ありがとうございます!
そうだったのですね、知りませんでした。
コンビネーションでGOE+3は
パトリックが初めてですかね?
これからも、色々とチェックしてみます。
はじめまして、こんにちは。
いつもわくわくするお話や、とても勉強になる話題をありがとうございます!
毎回楽しみにしています!
N杯での羽生選手の演技、本当に素晴らしかったですね。
今シーズンのSPで中々決まらず心配されていてLzも、今回のLPでは最後にびしっと決めて、締めることができました。クリーンなジャンプだけでなく、ほかの全ての要素も素晴らしく磨き上げられてきたのだろうなと、素人の私でも感じることができるほどの演技で、テレビのリモコンを握る手が思わずびっしょりになっていました笑。
プロトコルを拝見しても、GOEに0はなく、1さえもほとんどないなんて本当にすごいですね。
先シーズンのこともあり、今まで以上に怪我をしにくい体づくりにもスタッフの方々と共に取り組んできたのだろうなと想像し、努力が報われないことだって世の中いくらでもありますが、それでも今回、羽生選手の演技がまた新しい花をつけたことはスケートファンのみならず、いろいろな人を励ましたのではないかと思います。
話が羽生選手だけに膨らんでしまいましたが、無良選手もSP素晴らしかったですね。
苦しかっただろうなというスケアメから、練習が積めたのでしょうね。怪我ともなんとかうまくつきあえているのかな。
チャーリーの振付けた、徐々に高速になっていくあの鬼ステップが、スケアメから格段に素晴らしくなっていたように見えました!
ジャンプでの失敗などはありましたが、今期、彼が課題に挙げている表現力をつけたいという部分を徐々にではあるかもしれないけれど、ものにしていけるといいなと願っています。
田中刑事選手も!今までプログラムを新しくしては古いのに戻したりして、一進一退に陥っているのが歯がゆかった田中選手。LPは続行プロですが、SPは新プロで臨んでいて、ワルツもタンゴもとても素敵にステップを踏んで踊っている印象です。4Sも決めましたし^^どちらのプログラムもこれから更に滑り込んで頂いて、納得いくものを作り上げていけるよう願っています。
長くなりましたが最後に、今年のN杯はアイスダンスもとても見ごたえがあったように感じました。
特にシブタニ兄妹のSD、ワルツはいつも得意ですがこの日は連続のツイズルが更に冴え渡っていたのではないかと。FDは構成、実施演技もさることながらプログラム自体も2人にぴったりで、観る人それぞれが物語を感じることができるようなそんなプログラムかと感じています。
スケカナの時も良かったですが今回はそれ以上に感動がありました。
トップペアの中で比べると、二人はスケーティングスキルが課題とも言われていますが今回は8点台が出ていました。良かったですね。
シングル競技も好きですがカップル競技もとても良いものですよね。でも残念ながら日本のマスコミには中々取り上げてもらえませんが・・・。
MAYさんもお仕事でお忙しいと思いますし、きっとたくさんたくさんお書きになりたいことがあるかとは思いますが、ぜひこの「フィギュアスケートの世界」の中で、今後少しずつでもカップル競技について取り上げて頂けるようになったら、ますます嬉しく思います。
長々すみません!これからも更新を楽しみにしています!
旅さん、こんにちは
>今シーズンのSPで中々決まらず心配されていてLzも、今回のLPでは最後にびしっと決めて、締めることができました
そうですよね~、最後のジャンプが去年から少しいわくつきのLzだっただけに、見ている方も最後まで気が抜けませんでしたよね
>田中刑事選手も!
彼は日本人離れした体格の持ち主ですよね。
あくまで個人的な希望なんですが、あの上半身の体格・パワーは是非ペアへ転向して活かしてもらいたい(笑)
>今年のN杯はアイスダンスもとても見ごたえがあったように感じました。
同感です。平井・アソンシオン組は自分たちの演技ができなくてざんねんでしたが、
村元・リード組はミスはあったけれどとてもチャーミングでこれからの可能性を見せてくれていましたね
何を隠そう、羽生選手の演技でも泣かなかった自分がシブタニ兄妹のFDは感動して涙を止められませんでした
旅さん、はじめまして!
コメントありがとうございます^^
いつも読んでいただけているとのこと、とても嬉しいです(*^^*)
いやぁ、ほんとに素晴らしかったですねぇ。。
これ以上ないような演技をまた自分で越えていってしまう、
私達はあと何回こんな経験をするのでしょうね。笑
私の場合、彼がゾーンのような状態
もう何をやっても失敗しない状態に入った感じがして
ただただ呆然と演技を見ていました。(そして、気づいたら涙が・・・)
>プロトコルを拝見しても、GOEに0はなく、1さえもほとんどない~
ほんとに、これですよね。笑
こんなプロトコル、今まであったでしょうか・・・
羽生選手にも、無良選手にも、田中選手にも
心が熱くなりましたねぇ。。
選手が全力を出し切ったあとのすがすがしさは
何度経験してもいいものですよね^^
シブタニ兄妹!
彼ら、いいですよね~見ていてとても気持ちのいい選手たちです^^
私は、カップル競技がとても勉強不足だと自覚していて
なかなか記事を上げる勇気が出ないのですけれど汗
前にも同じようにお願いされたことがあったので
これからは目を向けてみますね^^
そのうち更新できたらと思います。
長文コメントありがとうございます!
とてもうれしかったですよ~
また遊びに来てくださいね^^
MAYさん、L’oiseau Bleuさん、こんばんは。
ずいぶん時間が経ってしまいましたが、お二人ともコメントへお声をかけてくださってありがとうございました!
(それとジャッジングシステムのお話の途中に割り込んでしまってゴメンなさい!)
全日本ももう明日。
滑走順の中継も始まっている頃ですね。
MAYさん
>シブタニ兄妹!
> 彼ら、いいですよね~見ていてとても気持ちのいい選手たちです^^
L’oiseauさん
>何を隠そう、羽生選手の演技でも泣かなかった自分がシブタニ兄妹のFDは感動して涙を止められませんでした
とても素敵な演技でしたよね^^
FDのコールドプレイの「Fix you」は二人にぴったりで。曲の世界観も、男女間の愛の歌、というだけではなく、普遍的な愛や相手を思いやる心、労わりの心を表現しているようにも取れる歌で、音楽の盛り上がりと共に兄と妹で支えあってきた絆のようなものが、エレメンツとシンクロして演技の中からぐっと溢れ出してくるように感じて私も涙が流れました。
L’oiseauさん、
>彼は日本人離れした体格の持ち主ですよね。
>あくまで個人的な希望なんですが、あの上半身の体格・パワーは是非ペアへ転向して活かしてもらいたい(笑)
そそそ、それは・・・!なんて素晴らしい提案かと!
もちろんシングルとしての田中選手も好きですし、「シングルの田中選手が一番!」という方にはもしかしたら怒られてしまうかもしれませんが、私も個人的にはその提案、希望というか未来を感じて素敵だなあ、と思いました^^
なかなか日本では、カップル競技の育成がうまくいきにくい歴史がありますけれど、少し前まではシングル競技だってまだまだ馴染みが薄いものでしたし、やはり月並みですけれど土台や礎を作る「時間」というものが必要なのですよね。
MAYさん
>私は、カップル競技がとても勉強不足だと自覚していて
>なかなか記事を上げる勇気が出ないのですけれど汗
いえいえ、私の方がとんだ素人です!
小学生の頃に5年間スケートを習っていたことはあるのですがやめてしまいましたし、MAYさんのように大人になってスケートを滑って、そして滑る側、教える側、観る側に心を配ってこのようなブログを開設している、というのはすごいことだと思います!
とにかくペアもアイスダンスも、シングル競技とは違う見せ方と魅力で、多彩な世界を観る者に届けてくれる競技ですよね。
今シーズンは、キャシーの引退や複数カップルの組み換えなどによるトライアウトもありましたが、それぞれの若い選手の適正を見ながら、今後もそのようなトライアウトの試み等を継続的にフォローアップしていくことは競技の将来的にも良い方向性を照らしているのではないかと思いました。
もちろんまだまだクリアしなければいけないことは現場の方々の中ではたくさんたくさんあると思いますが、日本のカップルならでは美しさ、感情表現、音楽表現を見せてくれるペアスケーター、アイスダンサーたちを見たいな、出てきたら応援するよ、という純粋な楽しみを抱くファンの人もきっと少なくないですよね。
シングルもカップルも、素敵な演技を見せてくれる選手が現れることで「あんな風に自分もなりたい!」と憧れる子どもたちもまたたくさん出てくるのは自然の理です。
今年の全日本も、次の世代の子どもたちへ希望が受け継がれていくような、そんな大会になるよう、選手の皆さんが全力を出し切れる演技が披露されるよう、楽しみにしています。
またまた長くなってしまいました・・・
本当にだらだらとすみません><
お忙しい時期だと思いますので、どうかMAYさんもL’oiseauさんもお元気でいらしてくださいね。
初めまして。いつも冷静で選手への愛情が感じられる記事をありがとうございます。
唐突ですみませんが、ジャッジの採点について質問させていただきます。場違いなコメントになってしまいますが、どこにコメントしていいか迷ってしまって…すみません。
先に言っておきますが、私は陰謀論者ではないですし、誰かを批判する意図もありません。
以前ここのコメント欄で見た気もするのですが、ジャンプの加点要件はルールブックで決められていますよね。
要件を2つか3つ満たしていれば加点+1
4つか5つ満たしていれば加点+2
6つ以上満たしていれば加点+3
(1)突然の/独創的な/難しい入り
(2)はっきりと認識できるステップやイーグルなどの技を直前に入れ、間をあけずに跳ぶ
(3)タノなどの変わった空中姿勢/ディレイ回転
(4)高さと幅がある
(5)伸びやかな着氷/ジャンプの直後にステップや技を入れる
(6)コンビネーションやシークエンスのジャンプ間に流れがある
(7)全体的に無駄な力を感じさせない
(8)ジャンプが音楽に合っている
これは自分なりに翻訳したものなので間違いがあるかもしれませんが、だいたい合っていると思います。
さて、NHK杯FSにおける羽生選手の4Sについてですが、当てはまる加点要件は
(1)…連続スリーターンからの普通の入りなので×
(2)…連続スリーターンからの入りをステップとは言えないと思うので、×(SPならともかく)
(3)…おそらくディレイで跳ぶつもりはないと思われるが、他の選手に比べて回転の始まりが遅いので○
(4)…文句なしに○
(5)…同じく○
(6)…単独ジャンプなので×
(7)…○
(8)…「音に合っている」の意味がよく分からないが、音ハメしたジャンプではないのでおそらく×
となると、当てはまるのは4項目ですよね。それなのになぜ+3がつくのでしょうか?
それも偶然ではなく、他の大会でもきれいに決まると+3がついたことがありました。ソチ五輪でパトリック・チャン選手が普通の入りで4T+3Tを跳んだとき全ジャッジが+3をつけましたが、あれもGOE基準を見ると5項目しか当てはまらないのでありえませんよね。五輪なので例には出しませんでしたが。
また他には、中国杯で浅田真央選手が跳んだ3Aですが
(1)…普通の入りなので×
(2)…同じく×
(3)…×
(4)…○
(5)…○
(6)…単独ジャンプなので×
(7)…○
(8)…「音に合っている」の意味がよく分からないが、音ハメしたジャンプではないのでおそらく×
3項目満たしているので、+1になるはずです。でもジャッジの多くは+2をつけ、+3のジャッジもいました。これも偶然ではなく、他の大会においてもそうです。
羽生選手と浅田選手を例にしましたが、このことはほぼ全ての選手に当てはまることなので、2人のことを批判したいわけではありません。たまたま2人を選んだだけです。
この2つの例から分かるように、ルールブックに書いてあることをそのまま受け取るならばジャンプのGOEは
・ディレイやタノがなく、音楽に合っていない単独ジャンプはいくら入りが難しく美しいジャンプでも+2まで
・上記に加え入りが単純だった場合、いくら美しいジャンプでも+1まで
になるということです。でも今の採点では全然そんなことはないですよね。
私個人の解釈だと、「ある1つの項目において特に優れているなら、1つではなく2つ項目を満たしているとみなす」という感じに見えるのですが、もちろんそんなルールはありません。もし仮にルールが時代に合わないというのならルールを改正すればいい話ですよね?エッジエラーのルールも改正されたし、スピンのレベル要件やジャンプの基礎点など様々な部分がマイナーチェンジされているのですから。
暗黙の了解はどんな競技にもあるとはいえ、これはちょっとやりすぎだと思いますし、そもそもそこまでして高いGOEをつけたがる意味が分かりません。地元開催だとか、あるいは五輪など特別な舞台ならジャッジがサービスすることもあるでしょう。でも、単なるGPSなどでもこういうことが起きてしまっています。
これはPCSに関しても同様です。今の採点だとPCSが5項目ある意味が全く感じられません。パトリック・チャンには以前からSSやTRより後半3項目の方に高得点がつくことが多いですが、どう見たって逆でしょう。正当に評価されてるかな、と思える選手もいるにはいるのですが、現状は「SSを基準にして、TRはSSより低め、後半3項目はSSより高め」みたいにパターン化されている気がして…
そして全体的に高すぎます。不勉強なため断言はできませんが、COP開始後からPCSの基準はおそらく変わってないですよね?昔は9点台なんて全くと言っていいほど見なかったのに、今ではトップ選手だと9点台は当たり前、時には10.00連発。技術的には確かに進化しているのでSSやTRはまあ分かるとしても、PEやCHやINに関しては昔とさほど変わっていないと思うのですが。
長々と書いてしまいましたが、要するに何が言いたいかというと、ジャッジがルールブックをきちんと理解して誠実に採点をしているとはどうしても思えないということです。
もちろん、ルールを全て暗記して時間が限られている中完璧にジャッジするのは不可能だ、ということは分かっています。時流に流されているという面もあるのでしょう。ですが、それを考慮してもちょっとおかしくないですか?それとも、私が何か勘違いをしているだけなのでしょうか?
もし以前に同じような質問があったとしたらすみませんm(__)m
アイリーンさま
はじめまして。
自分で英文を翻訳するなんてすごいですね。
私はサボリ魔なので日本スケ連が日本語役ですませて、もしそれでもうーんとなったときに初めて原文である英語版をみてます。
で、日本語版にはこのように書かれています(現時点で最新の1944です)
1) 予想外の / 独創的な / 難しい入り
2) 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
3) 空中での姿勢変形 / ディレイド回転のジャンプ
4) 高さおよび距離が十分
5) (四肢を)十分に伸ばした着氷姿勢 / 独創的な出方
6) 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)
7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
8) 音楽構造に要素が合っている
まず訳しておられる
(2)はっきりと認識できるステップやイーグルなどの技を直前に入れ、間をあけずに跳ぶ
ですが、上記にある通り正確には
2) 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
で、以下は審判ともチャネルをお持ちの元スケーターさんに確認した内容です。
~「明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作」の定義~
●単独ステップ 単独フリースケーティング動作だけではNG
●複数のステップまたは複数のフリースケーティング動作、あるいは単独のステップ+単独のフリースケーティング動作が必要
●ステップ動作:
1、ターン
・スリーターン、ツイズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカー
2、ステップ
・トウステップ、シャッセ、モホーク、チョクトウ、チェンジエッジ、クロスロール、ランニングステップ
●フリースケーティング動作:
あらゆるターン・ステップ・ムーブインザフィールド・表外ジャンプ・スピンなどスケーターが行うほとんどのスケーティング動作を指していて、技術名が不明な動作も、その中に数えられます。
従って、スリーターン2回で該当しています。
それと
(6)コンビネーションやシークエンスのジャンプ間に流れがある
ですが、これも正確には
6) 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)
です。
続く
続き
なので羽生さんのNHK杯FSの4Sは、どちらも該当すると判断して良いと私は考えています。
となると、(2)(4)(5)(6)(7)で、この時点ですでに5項目となります。(GOEは+2)
それと、音ハメですが、着地の瞬間と太鼓のドン!という音が見事に合っていて、それに該当すると判断した人が(8)を選択して全部で6項目、だと私は考えていますけど、いかがでしょう?
浅田さんの中国杯3Aについてです。
該当するのは、こんなところで、+3は押し間違いだと私は判断しています。
4) 高さおよび距離が十分
5) (四肢を)十分に伸ばした着氷姿勢 / 独創的な出方
6) 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)
7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
従って、
>この2つの例から分かるように、ルールブックに書いてあることをそのまま受け取るならばジャンプのGOEは
>・ディレイやタノがなく、音楽に合っていない単独ジャンプはいくら入りが難しく美しいジャンプでも+2まで
>・上記に加え入りが単純だった場合、いくら美しいジャンプでも+1まで
とはならない、ということになります。
ただ、私も(8)は定義を明確に把握しているわけではないので、その点は推測による回答であることをお断りしておきます。
PCSについては明日回答します。
最近のワタクシは誤字が多い・・・
私はサボリ魔なので日本スケ連が日本語役ですませて
↓
私はサボリ魔なので日本スケ連の出している日本語訳ですませて
まあ、どうでもいいところの訂正ですケド。
PCSについても今書いちゃいます。
>どう見たって逆でしょう。
質問なんですけど、それは評価項目の何をもって逆だと判断しておられるのでしょ?
>現状は「SSを基準にして、TRはSSより低め、後半3項目はSSより高め」みたいにパターン化されている気がして…
スケーティングスキルがフィギュアスケートの基本である以上、スケーティングスキルが基準になるのではないでしょうか。
パソコンに例えて言うならスケーティングスキルはOSに当たる部分だからです。
>そして全体的に高すぎます。不勉強なため断言はできませんが、COP開始後からPCSの基準はおそらく変わってないですよね?昔は9点台なんて全くと言っていいほど見なかったのに、今ではトップ選手だと9点台は当たり前、時には10.00連発。技術的には確かに進化しているのでSSやTRはまあ分かるとしても、PEやCHやINに関しては昔とさほど変わっていないと思うのですが。
進歩すれば点数も上がるわけで、なぜ高すぎると判断されているのかが良く分からないので、それを具体的に説明していただけると有意義かなぁと。
>ちょっとおかしくないですか?
何がおかしいと感じておられるのかが良く分からない、というのが正直なところなんです。
もちろん、PCSは恐ろしく奥が深いので私も深く把握できているわけではありません。
以前にもコメントとして書いたんですが、これは私の知り合いの方が作成してくれた、PCSの見方です。
1、スケーティング技術
・バランス: 上体・ブレードのバランスが取れているか(正確性)
・流れ: 安定したスピードで流れのある軽やかな滑りか(流れ)
・安定性: 安定感のある滑りか(正確性)
・スピード: 加速・維持・緩急のある滑りか(流れ)
・方向性: フォア、バック、右回り、左回りとも滑っているか(多様性)
2、要素の繋ぎ
・多様性: 多様なステップ、ターン等を用いているか(多様性)
・難しさ: 難しいフットワークを用いているか、上体を多様に動かしているか(正確性、多様性)
・複雑さ: 要素へ/要素からのつなぎに異なるつなぎのツールを用いているか(多様性)
・品質: 音楽に合わせてクリーンで品質の高いつなぎとなっているか(正確性)
3、演技力・実行力
・身体的・感情的・知性的な係り: 音楽、メッセージを理解し、感情表現が出来ているか(音楽表現)
・身のこなし: 身のこなしが美しく、要素間の動きがスムーズか(流れ)
・スタイルと個性: 選手のスタイルや個性が音楽をきちんと表現出来ているか(音楽表現)
・動きの明瞭さ: 動作の一つ一つが性格できちんとしたポジションが取れているか(正確性)
・動きの多様性とコントラスト: 音楽に合わせて多種多様な動きを使い分けているか(多様性、音楽表現)
・投影: 音楽の中の感情や動きといったものが観客に伝わっているか(音楽表現)
4、振り付け
・アイディア・コンセプト: 音楽の意図に沿ったストーリー表現が成されているか(音楽表現)
・構造とパターン: スケート全面を使ってエレメンツや動きを滑っているか(多様性、流れ)
・体の配置と次元: 上体をよく使い、プログラムのストーリーに合っているか(音楽表現)
・音楽と動作のフレージング: 動きが音楽のフレージングにマッチしているか(音楽表現)
5、曲の解釈
・音楽に合わせた動き: 音楽のスタイル・個性・フレーズ等を反映しているか(音楽表現)
・音楽やニュアンス: 個々の音楽の動きを表現しているか(音楽表現)
・無理の無い動き: 無理なく、素早く、スムーズに滑っているか(流れ、音楽表現)
これに従って、もう少し具体的に疑問を書いていただけると話が深まっていくのではないでしょうか。
補足です。
>ただ、私も(8)は定義を明確に把握しているわけではないので、その点は推測による回答であることをお断りしておきます。
なので、浅田さんのジャンプにも(8)を選択したジャッジパネルが存在する可能性もあります。
もう一つ、文章を拝見して思った事を。
アイリーンさまは、もしかしてテレビに出ている「プラミッドの頂点」の選手たちを基準としてルールを論じられていらっしゃるのかなぁと感じてるんですけど、いかがでしょう?(違ってたらすみません)
以下のURLは今年の9月に私が観戦した東京選手権のプロトコルです。
http://www.jsfresults.com/National/2015-2016/fs_j/block3/index.htm
こういった地方大会を実際に観戦してみると、羽生さん、浅田さん、Pチャンさんなどのトップ選手が、如何にトンデモ無い存在かって実感できますよ。
なので私は「演技構成点が10点連発でも不思議じゃない」なんて感じてます。
お返事ありがとうございます。
(6)、「コンボやシークエンスを含む」だったんですね…これは非常に重大な勘違いでした。ああ恥ずかしい…我ながらよく分からない解釈をしていました。
それと、ダブルスリーがステップに含まれないというのも勘違いでした。確かに、複数回のスリーがステップに含まれないなら連続スリーターンからのループがただのループになってしまいます。
羽生選手の音ハメジャンプに関しては主観もありますが、確かに合っているとも言えますね。申し訳ありません。
それとPCSに関してですが、基準を示して下さってありがとうございます。
PチャンのPCSについて私なりの意見を書かせていただきます。
彼のSSは、私は専門家ではありませんが個人的には完璧と言っていいほどだと思っています。専門家にも絶賛されてますよね。TRも、「クロスの数が他の選手と段違いに少なく、その代わりにつなぎのステップを入れてる」「4分半ずっとコレオシークエンスを滑っているようなもの」などと言われています。素人目に見ても、多様性、難しさ、複雑さ、正確性、どれも素晴らしいです。
そして後半3項目についてですが…ここからは私の主観になってしまいますが、「感情表現」「ストーリー表現」「音楽表現」などは他の選手の方が優れていると思います。確かに彼は音ハメや音楽の流れをつかむことでは天下一品ですし、音に自然に合っていることは大切ですが、音に合わせて動くこと=音楽表現ではないと思うので。なぜ私が彼が音楽表現を苦手としていると思うかと言うと、ひじ、手首、背中、首などを効果的に使えていないからです。体幹や足元は人一倍動いているとしても、クロスやトランジッション、ステップシークエンス中に腕がずっと伸ばしっぱなしだったり、スピードの緩急はあっても表現の緩急が今ひとつだったり、最初から最後まで背中がほとんど使えていなかったりするのを見ると、…?となってしまうんですよね。それと、振付もちょっと単調で平凡なものが多いかなあと。だから「アイディア・コンセプト」も優れているとは言い難いのでは?と思います。
Pチャンの後半3項目には10.00が出ることが多いのに、SSには少なく、TRに至ってはほぼ見たことがありません。音楽表現が優れている選手ならそれで納得でしょう。でもPチャンの場合は、SSやTRにこそ10.00をつけるべきではないか、と思うんです。
ピラミッドの頂点を基準にしているのでは、ということに関してはその通りです。地方のブロック大会などを見たことはありません。ただロシアの地方大会などは積極的に見ているので、頂点だけを見ているというわけではないのですが、確かに地方大会の現地観戦などはしたことがないですね。
そういうのを見ると、きっとトップ選手がいかに凄い存在かというのが分かるのでしょう。ただ、私が言いたいのは「昔のトップ選手と比べてどうか」ということです。SSやTRが進化したことは間違いありません。でも振付や音楽表現はどうなのでしょうか?他にも、少し前にアイスダンスで10.00が出始めた頃がありましたよね。その頃のアイスダンスと今の男子シングルは同じくらい音楽表現や振付が優れているのでしょうか?(アイスダンスと男子シングルのPCS基準が違ったとしたらごめんなさい)その辺りが少し疑問です。
それと、すみませんが追加で質問があります。今回のGPFについて。羽生選手のプロトコルを見ると、全てのエレメンツに+3をつけているジャッジが2人いますが、これは正当だと思いますか?また、羽生選手のPCSがパトリックより高かったことに関してはどう思いますか?後半3項目はともかく、SSやTRは明らかにパトリックが上に見えました。
アイリーンさま
これから出かけるので簡単な部分だけ。
>羽生選手の音ハメジャンプに関しては主観もありますが、確かに合っているとも言えますね。申し訳ありません。
念のため。先にも書いた通り私は明確な定義を知っている訳ではないので、ここは私も断定はできません。
>私が言いたいのは「昔のトップ選手と比べてどうか」ということです。
私は、この部分について現在と過去を比較するのは意味が無い、と考えています。
「審判はますます大変ですよ。新採点システムに変更直後は、無理やりでもジャンプを着氷し、ギリギリでもレベル4がとれていれば、GOE、演技構成点とも高評価が出がちだった。しかし『いいと思ったものに点を出すように』と言い続け、そのためのDVDを作って指導してきた結果、最近はレベルは低くても質が良ければGOEは出るし、技でミスしても、それを演技構成点と切り離して得点を出すようになってきている。」
これは平松純子さんが日本経済新聞のインタビューでおっしゃっていたことですが、分かりやすいところで言えばGOEの出方なんかはトリノ五輪の頃と現在で全く別物と言って良い程変わっています。
平松さんは上記文章の中で演技構成点そのものの変化には言及していませんが、演技構成点においても「採点項目は変わらないにしても、その点数の出し方は変化している」ということはあり得ることです。
特に新採点方式はまだ出来上がってから10年程度です。現在まで多くの試行錯誤はあった筈で、逆に全く変わらないものと判断するのは不自然だと私は考えています。
>SSやTRは明らかにパトリックが上に見えました。
「審判より自分の見解のほうが正しい」と思われる具体的な根拠ってなんでしょうか?
平松純子さんのインタビューは2011年当時のものです。
すいません。2010年でした・・・。
>全てのエレメンツに+3をつけているジャッジが2人いますが、これは正当だと思いますか?
各エレメンツのGOE評価項目に対して何が不当だと感じたのか具体的に挙げていただかないと答えようがないのが正直なところなんです。
>クロスの数が他の選手と段違いに少なく
クロスが全てではないですし、繋ぎの要素の一つ、上体の多様性については私は羽生さんのほうが印象に残っていますけど。
羽生さんはジャンプに難しい入り方をよくやりますが、これは繋ぎの点数を押し上げる効果もあると思いますし、この結果をおかしいとする根拠が分からないんです。
>多様性、難しさ、複雑さ、正確性、どれも素晴らしいです。
現在の羽生さんが劣るとも思えないんですけど、私が記載した基準一覧で、チャン選手のほうが優れているものを具体的に提示していただかないと話が進まないような気がします。
といっても審判の中でも評価が分かれていますし、素人同士が議論しても、どこまで意味があるのかってのもあるんですけどね。
元スケーターさんがおっしゃっていたんですが、トップ中のトップの方々の差なんてほんのわずかのものでしかなく、あっちが高い!どうなってんだ!と言っても、そのわずかの差を順位付けしなきゃいけない審判も大変だよな、という話でしかないのです。
それで、下記がGPFの両者の演技構成点ですが、各項目を見ていくと、羽生さんを高く評価している人と逆にチャン選手を高く評価する人と分かれているんですよね。(羽生さんのほうが優勢であることは確かですが)
アイリーンさんの考え方に近い人も居るし、そうでない人も居る。
いくらジャッジセミナーで意識を近づける努力をしても、結局は採点競技であり、自説に拘る必要性も無いように思うのですが。
後は選手自身が如何に各審判を認めさせるかと言う問題でしかなく、チャン選手もこの後オーサーコーチが実施しているような審判とのコミュニケーションをどのように実施し、それをどのように演技にフィードバックすることが重要ということではないでしょうか。
●Yuzuru HANYU
スケーティング技術 10.00 10.00 9.00 9.75 10.00 9.75 9.75 9.75 9.50 9.79
要素の繋ぎ 9.50 9.50 9.25 9.75 9.75 10.00 9.75 9.75 9.50 9.64
演技力・実行力 10.00 10.00 10.00 9.75 10.00 10.00 9.75 10.00 10.00 9.96
振り付け 10.00 10.00 9.75 10.00 10.00 10.00 10.00 10.00 9.75 9.96
曲の解釈 10.00 10.00 10.00 9.75 9.75 10.00 10.00 10.00 9.50 9.93
Judges Total Program Component Score (factored) 98.56
●Patrick CHAN
スケーティング技術 9.50 9.50 10.00 9.75 9.50 9.75 9.50 9.50 9.75 9.61
要素の繋ぎ 9.25 9.00 9.75 9.50 9.00 9.50 9.50 9.25 9.50 9.36
演技力・実行力 9.25 9.75 9.75 10.00 9.50 9.50 9.75 9.50 9.75 9.64
振り付け 9.50 9.50 10.00 10.00 9.25 9.75 9.50 9.75 9.75 9.68
曲の解釈 9.75 9.50 10.00 10.00 9.50 10.00 9.75 9.50 9.75 9.75
Judges Total Program Component Score (factored) 96.08
あれ?なんでか知らんけど、いつのまにか私読み違えてました・・・。
アイリーンさんは羽生さんとチャン選手の得点差じゃなくて、チャン選手のPCSの出方を論じてるんでした。
すみません。
そういう意味では
●「スケーティング技術 」「要素の繋ぎ」は羽生さんとチャン選手で羽生さんが優勢ではあるがチャン選手を高く評価するジャッジパネルも居る。とはいえ全選手の中では二人はトップ中のトップであることは確か。
●「演技力・実行力」「振り付け」「曲の解釈」羽生さんのほうが全然高い
という感じで、アイリーンさんの見方と滅茶苦茶乖離しているようには見えないんですけど、いかがでしょう?
>羽生選手のPCSがパトリックより高かったことに関してはどう思いますか?後半3項目はともかく、SSやTRは明らかにパトリックが上に見えました。
最後に質問いただいてたんだった・・・あかん。これについては先に回答させていただいた通りです。
ルールは変わらずとも点の出し方が変わっているのは確かですし、ジャッジ自身がそう言っていたなら私が以前から持っていた疑問が解決しますね。おかげで多くのことに納得がいきました。ありがとうございます。
平松純子さんのインタビューはつまり「質がいいエレメンツ/演技にはGOEやPCSを積極的に出すようにする」という意味ですよね。バンクーバーから今までその方針は変わらないものの、バンクーバくらいまではヨナなどの美しいジャンプにもそうめったに+3は付かなかった記憶があるので、バンクーバー後から現在まででますますそういう傾向が強まっているということでしょうか。
ただ、この方針で行ったら今後どうなるのだろうか?という気はします。もしこのまま行ったら、昔なら9.00や+2しか出なかったものに10.00や+3がつくようになって、点数の上限が近づいて選手同士の点数にあまり差がつかなくなり、また採点法を改正することになるのではないかと思うのですが…バンクーバーからソチまではどの選手もミスや弱点があり均整がとれていたものの、その後最も完璧に近かった羽生結弦がミスをしなくなり、他にも彼のような選手が出て来たことで均整がとれなくなっている印象です。これからもこの状態が続くかは分かりませんが、続いたら採点法を改正せざるをえなくなってしまいそうな。決してこの方針が悪いとは思いませんが。
羽生選手とチャンのPCSの差についてですが、
SSについては全ての項目、特に流れ・安定感・スピードにおいてPチャンが上だったかなと思います。羽生くんのスケーティングもトップクラスではあるものの、重さがあるというか、氷を押して進んでいるように見えるのに対し、Pチャンはディープエッジを使っているためか力を入れずにすいすい進んでいるように見えます。
TRもPチャンの方が多いかなあと。数えたわけじゃありませんがwまた現実問題、3クワド2アクセルの選手が2クワド1アクセルの選手より多いつなぎを入れることが可能かどうかも疑問ですし。羽生くんも3クワドにしてはつなぎがかなり入っていると思いますが、Pチャンほどじゃないと思います。
ただGPFのPチャンはスケカナよりスケーティングやコレオシークエンスの加速が微妙で、プログラム自体「4分半コレオシークエンス」だった四季よりつなぎが減っているので(これも数えたわけではありませんが、四季はちょっとクロス→つなぎ→ちょっとクロス→つなぎ…で構成されているのに対し、ショパンメドレーは長めにクロス→つなぎ→長めに(ryで明らかに密度が低いです)、それも原因かもしれないですね。ただ数値を見ると、スケカナからGPFでSSは9.57→9.61と上昇し、2013TEBからGPFでTRは9.39→9.36とほぼ変わっていないので、そんなことはないのでしょうか?実のところこれもちょっと疑問に感じました。
羽生くんのGOEについて
FCCoSpはNHK杯でも+2までしかついていないのに、GPFでは3人のジャッジが+3をつけています。個人的にはNHK杯の評価の方が不当だと思いますが(ドーナツとビールマンをやって+1というのはちょっと…加点要件を見ても5つの要件を満たしていると思うのですが)出来がさほど違うようにも見えないのに、ここまでGOEが違うものなのだろうかと思いました。3F、3LoもFCCoSpと同じく、GPFの加点の方が妥当だとは思うものの、同じくらいきれいなジャンプなのに+1~+2が+2~+3になっていました。それと3LzはGPFのものはあまり流れがないように見えたのですが、+3はむしろNHK杯より増えていました。
何だか「NHK杯の加点は低すぎる」みたいな話になってしまいましたがww、きれじろうさんはどう思われますか?
>平松純子さんのインタビューはつまり「質がいいエレメンツ/演技にはGOEやPCSを積極的に出すようにする」という意味ですよね。
あー、そうですね。「演技構成点とも高評価が出がちだった。」って書いてるし、アイリーンさんのおっしゃる通りですね。
>続いたら採点法を改正せざるをえなくなってしまいそうな。決してこの方針が悪いとは思いませんが。
私はこの点はあんまり深く考えていません(笑)
こういったルール策定に限らず、全てのプロジェクトにおいて将来まで正確に予測すること自体が極めて難しいことだからです。
新採点方式の過去から将来に渡る改善作業は、我々が仕事、社会生活において課題解決の為に普通に実施している、Plan(計画)-Do(実行)-Check(再計画)-Act(実行)と同じサイクルを繰り返している、プロジェクトの一つでしか無いのですから。
>実のところこれもちょっと疑問に感じました。
実際のところ、各大会を採点している人は「別人」ですから、私は細かい変動についてあまり拘っていません。
逆に全ての競技会が完璧に同一は有り得ないと思っています。
NHK杯とGPFについては晩飯の後、じっくり見て見ます。
昼間に焼肉食べすぎて胃がもたれてます。
ちなみに、晩飯前の参考情報として、私が時折出入りしてるブログに、もはや頭がおかしいと言いたくなるほどのステップターンフェチな読者が居て、羽生さんが4Sの前にこれだけ細かい事をやってるとわざわざ書いてる人が居る(笑)
私は、今のところこれが正しいかどうか検証する気はゼロ。勉強中ですけど。
元スケーターさんも、羽生さんは実はすっげー細かい事をやってると言及してた記憶があります。
https://www.youtube.com/watch?v=Smf0AzMw9jE
1:06 左バック・アウト
1:06 バック・クォーター・パラグラフ・キャーリング
1:08 右バック・イン
1:09 バック・クロスオーバー
1:09 右バック・インサイド・ロッカー
1:10 右フォア・インサイド・カウンター
1:11 左フォア・アウト
1:11 左フォア・アウトサイド・スリーターン:
1:12 右バック・アウト
1:12 右バック・アウトサイド・スリーターン
1:12 右フォア・インサイド・ハーフ・モホーク
1:13 インサイド・イナバウワー
1:13-14 インサイド・イーグル
1:14 左バック・イン
1:14 バック・ワンエイス・パラグラフ・キャーリング
1:15 右バック・アウト
1:15 右バック・アウトサイド・スリーターン
1:15 右フォア・インサイド・モホーク
1:16 クアッド・サルコウ・テイク・オフ
>FCCoSp(読者の皆様へ:フライングチェンジフットコンビネーションスピンのことデス)
>ドーナツとビールマンをやって+1というのはちょっと
このドーナツとビールマンをやったから、というのはレベル獲得要件の範疇で、GOEでは関係ないですよね。
んで、スピンのGOE加点要素がこれですけど(読者の皆様向け)
1) スピン中の回転速度あるいは回転速度の増加が十分
2) すばやくスピンの軸をとることができる
3) 全ての姿勢でのバランスのとれた回転数
4) 規定回転数を明らかに超えた回転
5) 良い,力強い姿勢(フライング・スピンの場合には高さ,空中/着氷姿勢を含む)
6) 独創的でオリジナリティがある
7) 全局面でのコントロールが十分
8) 音楽構造に要素が合っている
NHK杯で+1としたジャッジパネルさん2人、GPFでは1人
+3がNHK杯では0、GPFでは3人。
ここはどうだろなぁ・・・乱暴な言い方ですが、誤差の範囲かなぁという感じもしますけど。MAYさん、ロワゾーさんはどう思います?
ジャンプは、NHKとGPFで比較的アングルが似通っていて判断しやすい角度なのでルッツだけ真面目に検証してみました。
>3LzはGPFのものはあまり流れがないように見えたのですが、+3はむしろNHK杯より増えていました。
私、NHK杯のほうは、もしかしたらジャッジパネルの中に微妙に回転が足りないと判断した人がいたんじゃないかなぁという気がします。ギリギリなんですよ。着氷が。
で、キャプチャーしてみたら、やっぱりそうで、テクニカルパネルは認定していますけど、ジャッジパネルは席が横に大きく広がっているので、角度によってはそう判断した人もいるんじゃないかなぁ。
その差ではないかと私は推測してます。
GPFもギリギリですけど少しマシかも。
但し、どちらも通常速度からのキャプチャーなので、判断精度は「それなり」だということをお断りしておきます。
コメントが入れ違ってしまったようですね。私の前回の投稿後にきれじろうさんが投稿したコメントに対してコメントしたいと思います。
まずこれまで議論してきて思ったのですが、今までの私は「いいものには積極的にGOEやPCSを出す」という方針に違和感を持っていたのであって、ジャッジの採点そのものに違和感を持っていたのでは無かったようです。自分では後者だと思い込んでいたのですが。
それなのにジャッジの採点そのものについて批判して、それも凄く上から目線な言い方をしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
私は上記の通り積極的にGOE・PCSを出す方針があまり好きではないので、ISUがなぜこの方針にしたのかちょっと考えてみたのですが、COPを開始した当初「この採点法はジャンプ以外の技についても評価し、スケート本来の美しさを取り戻すために作ったものなのに、ふたを開けてみたら難しい技を無理矢理やれば点が取れるようになっていてスケート本来の美しさを評価できていない」(超意訳)みたいなことを各方面から言われていたからでしょうか。あとは難易度至上主義にするとベテラン選手が活躍できなくなったり、怪我が増えてそもそもベテランになる前に選手が引退してしまうことになるという事情もありそうです。それにISUの理想はジャネット・リンのような最初から最後まで流れのある、1つ1つの技より全体を重視したスケートらしいですし。私の理想はそれとは違うものなので「ドーナツとビールマンを含んだスピンのGOEが+1でいいのか」と思ったりしているのですが、積極的にGOEやPCSを出さない方針にしても欠点や批判はあるでしょうし、そもそもこんなのは単なる好みの問題ですよね。
ただ、もしこのまま順調に?進んだら平昌後には何か大きなルール改正がありそうな気はします。
ステップの解析、そんなに詳しくやっている方がいるんですね。私も実は羽生くんとPチャンのつなぎを比較するため解析しようとしたんですが、分からない部分が多い上きりが無さすぎて挫折しましたwこれからもっと勉強していきたいと思います。
GPFは全体的に点が出ているな~と思いました。高めにGOEやPCSが出る傾向だったのかもしれないです。だから私は出し過ぎだと思ったのですが、まあジャッジだって人間なので多少傾向が違っても仕方ないですね。ただGPF以外のFCCoSpに+1が時々出ることに関しては、他のスピンと比較しても普通に+2をつける質のものだと思うのですが、いかがでしょうか?
3Lzの回転不足については、言われて見れば確かにそうかもしれませんね。記号無しの回転不足は最終的なGOEの+-の制約がなく、-1~-2でしたっけ?それでちょっと加点が抑えられたのかもしれないですね。いくらジャッジとは言えども回転不足をスロー無しで判別できるのかは、素人の私にはよく分かりませんが。私にとっては回転不足なんてスローで見なければ分からないので。
アイリーンさま
>ジャッジの採点そのものについて批判して、それも凄く上から目線な言い方をしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
私は陰謀論を信じ込んでいる人たちと何年も繰り返しガチでやりあってきましたので、彼らに比べたら全っ然無問題です。
こちらからの質問にも誠実に答えてらっしゃったし。
>COPを開始した当初「この採点法はジャンプ以外の技についても評価し、スケート本来の美しさを取り戻すために作ったものなのに、ふたを開けてみたら難しい技を無理矢理やれば点が取れるようになっていてスケート本来の美しさを評価できていない」
おっしゃる通りだと私も考えています。
当時、佐藤有香さんなんかもメディアでそういった危機感をおっしゃってましたし、2006年の世選でキミーマイズナーさんが優勝したときの関係者の悩みを、田村明子さんが「氷上の光と影」という著作で詳細に伝えています。
>積極的にGOEやPCSを出さない方針にしても欠点や批判はあるでしょうし
このやり方がまさに当初のCOPのやり方ですよね。
また、それは今回のGPFで言えばボーヤンさんと羽生さん、どちらの演技に魅力を感じるか、という話でもあり、勝つために「一般大衆を魅了する演技をさせる」のは、興行収益がそのまま各国の選手の強化費用につながるアマチュア組織において重要な話でしょう。
ルールをいじるって、物凄く重い話で、微妙な変更が選手の戦い方ががらっと変えてしまうものなのです。
>FCCoSpに+1が時々出ることに関しては、他のスピンと比較しても普通に+2をつける質のものだと思うのですが、いかがでしょうか?
私が元スケーターさんやスケートをやっている方々とやりとりしている時と、アイリーンさんとやりとりさせていただいている中で「違うなぁ」と感じていることが一つだけあって、それは
・採点競技に対する元々の考え方
です。
彼らや私の考え方は、細かいGOEのポイントは「『同じ競技会』の中で見解が統一されていれば『全く』問題ない」で、違う競技会の+1程度の違いはどうでもいい、なんですよ。
同じ競技会でも横に並んでいる数値は差が出ますし、ましてや回転の着氷がギリギリのケースでは大きく割れます。
続く
続き
さらにはジャッジパネルの仕事は恐るべき激務で、以前にもコメントしたんですがISU World Championships 2014を例として挙げると
・出場選手22人。
・1選手あたり、TES13項目+PCS5項目=18項目(これらを短時間に判断しなきゃいけない)
・18項目×22項目=396項目。
・・・これでどこまで細かい精度を担保できるかって私は疑問です。
(こんな激務で出る金額は手弁当代程度なんですから、なんともつらい仕事です)
だからこそ9人居てその最高点と最低点をカットした平均値としているわけで、実はアイリーンさんのように私は細かく見ていません。実は。
>記号無しの回転不足は最終的なGOEの+-の制約がなく、-1~-2でしたっけ?
今期から最終的なGOEの+-の制約そのものが無くなりました。
>いくらジャッジとは言えども回転不足をスロー無しで判別できるのかは、素人の私にはよく分かりませんが。
彼らは変態ですよ。私は今まで散々検証してきてそれを嫌と言うほど見せつけられました。
国際大会の審判はキャリア15年以上のベテランばかりですから。
テレビ解説で解説者が「足りてる」、判定は「UR」だった場合、いずれも正しいのは審判でした。
元トップスケーターの解説でも回転不足判定については、あまり当てになりません。
あれ?今のままだと話がずれてるかも。
>「ドーナツとビールマンを含んだスピンのGOEが+1でいいのか」
ドーナツスピンとビールマンスピンはどちらも
「レベルを一つ上げることが出来る」もので、レベル獲得に重要な要素です。この2つをスピンに組み込めばそれだけでレベルが2つ上がります。
レベル獲得が出来る要素をGOEでも加点させるようにする、というのはそもそも積極加点と消極加点とは別の話ですよ。
GOEはあくまで「全体の質」を見ているのですから。
せっかくきれじろうさんからご指名いただいたので、ちょこっと参戦
NHK杯のFPのFCCoSpのGOEですよね?
動画を見るとフライングエントランスからキャメル基本姿勢に入っていますが、スケーティングレッグ(軸)が移動しています。その場で回るのはスピンですが、移動してしまうとツイズルとどう違うの?ってことになってしまいかねません。
GOEは加点要素を加算したうえで減点要素を加えて確定するので
ジャッジが「軸の流れ -1~-3」を適用してもおかしくないかな~、と思います。
GPFのときは慎重にうまく処理しましたね
昔はショート・フリーの前にコンパルソリーという演技があり、決められた図形をひたすら描いてエッジやターンの正確性を競う地味~な競技がありまして、経験がものをいうのでやはりベテラン選手が上位を占めていました。
PCSは廃止されたコンパルソリーを数値化しある程度反映した側面もあるのではないでしょうか
今回のGPFのFPは男女シングルとも、実力者(P.chanとA.Wagner)が一番滑走でベストに近いパフォーマンスをしてしまい、そのため点数のベースがガツッっと上がってしまったのではないかと。
ドーナツスピン(キャッチフットのキャメルサイドウェイズ)とビールマンスピン・・・全体としてGOE加点要素の「6) 独創的でオリジナリティがある」が成り立つかなぁ、と。あくまでスピン全体としてですよ
アイリーンさん、初めまして
チャン選手の音楽表現について書かれているのが気になったのでコメントさせていただきますね
私にはチャン選手の演技はストーリーを押し付けるのではなく、見ている方が幾通りも解釈できる表現手法だと感じました。例えればハリウッド映画とフランス映画とか、ロマン派の音楽と現代音楽とかでしょうか
ショパンのピアノ曲のメドレーになっていますが、全体的に左手の低音部が目まぐるしく細かく音をマルカートに粒立てて奏しているのに対し、右手の高音部は印象的な短いパッセージのみという構成が根底で通じています。足元の細かで正確なエッジワークやターンと上半身の一見単純に見えて美しく印象的なポジション・流れるような動きがきちんとリンクしていると私には思えるのですが。あれだけ激しいフットワークと緩やかな上半身の動きをリンクさせるのは実は難しい。
「動」も表現ですが、「静」も表現です。スピードの緩急にしても必要だから表現の一つとして行っているのではないでしょうか?
彼は自分の体線のどこが美しく見えるか熟知しているように見えます。腕の動きにしてもしっかり肩甲骨から動かせていますし、筋肉の緊張と弛緩をうまく使ってますよ
おおおお!ロワゾーさん、俺より全然細かいところまで目がいっとる。流石っす。
つーことでアイリーンさんも分からんことがあったらどんどん質問してくらはい。
MAYさんブログはスケート経験者のMAYさんがボスで、あとはそれぞれの読者がそれぞれの分野を今までお勉強したことについて皆で質問したり答えたりする場だったりするので、ケッコー楽しめると思われ。
も結構ここで学んだことも多いし。
他の読者さんも「こんな質問ハズカシイわぁ」なんて思わずに疑問に思ったらどんどん質問しましょう。同じようにルールが難しくて悩んでいるひとはたくさんいらっしゃる筈ですから。
って、ブログ主でも無い私が言うのもナンですけど。
もしかして「COP」って「何それ?」って人もいらっしゃるかなぁ?
Code of Points、要は現在の採点方式をこのように呼びマス。
ロワゾーさん
>ドーナツスピン(キャッチフットのキャメルサイドウェイズ)とビールマンスピン・・・全体としてGOE加点要素の「6) 独創的でオリジナリティがある」が成り立つかなぁ、と。あくまでスピン全体としてですよ
これ、私盲点でしたねぇ。よくよく考えたら今まで「6) 独創的でオリジナリティがある」って具体的にどのようなものを指すのか考えたことも無かったです。
確かにそうかもなぁ、と思いつつ「あれ?でもテクニカルハンドブックに載ってる難しいポジションて、難しいけど独創的と言えるのか?」とも思ったりして色々調べて見たんですけど・・いくら探しても見つけられない。
元スケーターさんには質問してみたんですけど、仕事がお忙しいのか最近ネット活動が不活発なようでいつ返答貰えるかも不明。
その類の信頼性のおける記述ってあります?知ってたら教えてほしい!
なんか、このネタ、今の私の中でマイブームになってます。(笑)
ちなみに、我らが愛しの織田信成さんは、羽生さんの凄すぎる演技を見て、感動のあまりアゴが外れたそーです。
信成さん素敵❤
お知らせです。
えー、議論の一つになったジャンプの加点項目「8) 音楽構造に要素が合っている」について。
今日購入したWorld FigureSkating 72号に、以下の記述がありました。
ジャンプに限らず音楽構造と選手の動きについて、シングルとアイスダンスのジャッジ資格を持っておられる加藤真弓さんのインタビューです。
・羽生さんの演技を見て思うのは、技術力の高さと出来栄えの素晴らしさ、それと纏め方
・ジャンプ、ステップ、スピン、全てにおいて、音楽の構造に合っている
・音楽のフレーズに合って降りて、次の音の頭から次の足に移動する
・こう説明すると難しいと思われるかもしれないが、音感の良い選手は出来る
・なので、音楽のフレーズに合わせて最後までフリーレッグの動きも合っている
・音を聴いていて、次の音に行く時に足を替えていく。それもちゃんと音の頭に合わせている
・羽生さんのジャンプもスピンも曲を外していることは無い。そういうふうに振り付けされている(振付師もそれを意識して作っている)
・技術力の高い選手はステップも見事。曲に合わせて足を替えていく。
・振付師の真価が問われるのがステップ。
・曲想を掴んで、どういう音を拾って動いたら良いかを捉える力があるかないかは、振付師の能力にかかってくる
・一方で振付師がいくら良いものを作っても、音感の悪い選手が滑って台無しにすることもある
うーん、勉強になる。
ネットではタイム競技と判定競技を一緒くたに考えてしまうケースが多いような気がするので、、GOEに関するお話を一つ。
(World FigureSkating 72号+お勉強の為によく見てる元スケーターさんの解釈+私の今までお勉強したことの合体)
・競技終了後のジャッジミーティング(正確な名称は「ラウンドテーブルディスカッション」といいます。詳しいブロガーさんは、よく「RTD」(以下私もRTDと表記)と言ってます)で、「もう1回見てみたら、どう思いますか?」というやり方で、映像を見ながら話し合います。
・つまり、RTDは各ジャッジパネルにとっての意識合わせ、勉強の場となります。
・いままで数え切れないほどの判定を繰り返してきたジャッジパネルの方々(国際大会の審判は15年以上の超ベテラン)は、それぞれの積み上げてきた解釈を元に自信を持って判定していますが、RTDにおいて、レフェリー、テクニカルコントローラーからの質問を受けて、判定理由を説明しなければなりません。GOEがバラけた場合の追及もあります。
・各審判に微妙な違いがあるからこそ「多人数平均化」「上下カット」という制度があります。
ということで、試しに計算してみましょう。
NHK杯フリー、羽生さんの冒頭4TのGOE
2 3 2 3 3 3 3 3 3
→GOE点数(一番低い2と一番高い3を一つづつカットして):2.86
で、基礎点10.50と足しての合計点数:13.36
TotalSegmentScore:216.07
例えばこんな判定だったら点数はどうなるでしょう。(2をつけた人が二人多い=3をつけた人が二人少ない)
2 2 2 2 3 3 3 3 3
→GOE点数(一番低い2と一番高い3を一つづつカットして):2.57
で、基礎点10.50と足しての合計点数:13.07
TotalSegmentScore:215.78
採点競技とはこういうものだ、とゆーことです。
・・・ちなみにNHK杯男子フリーの翌日、RTD中に羽生さんの演技を再生後、審判の方々はあまりの素晴らしさに拍手しか出ず、「いいときのジャッジが出来てよかった」と話しあっていたそうです。
恐るべし!ゆずぽん。
誤:ネットではタイム競技と判定競技を一緒くたに考えてしまうケースが多い
誤:ネットではタイム競技と採点競技を一緒くたに考えてしまうケースが多い
・・・すんません。
えー、すばらくコメントも無いので「6) 独創的でオリジナリティがある」についてちゃちゃっと調べて見ました。
つっても師匠は音沙汰ないし、定義は相変わらず見つけられないので、
・レベル獲得要件を一つ上げることが出来るフツーの難しいバリエーションではなく
・個性的、あるいは変態姿勢が該当するのではないか
という私の想像を元に、そういう必殺技を持ってる選手といえばリプたんであろう。そうだ、リプたんの試合で、リプたんと他に二人ぐらいサンプリングしてみっか、ということで調べて見ました。
んで、「ISU World Championships 2014」をサンプリング。
以下の3人(浅田さん、リプたん、ゴールドさん)を抽出、どの選手も素晴らしい技術をお持ちで、とれる加点項目はそんなに変わらんだろ、と想像。
各「スピン難しいバリエーション」(ささっと見ただけなので、抜けがあったらごめんなさい)とGOEのみ記載。
これをみると、リプニツカヤさんの変態姿勢のときにGOEがあがる「傾向」にあるような感じ。
なので、ただの難しいバリエーションでは「6) 独創的でオリジナリティがある」にはちょっと厳しいかなぁ、というのが今の私の考え。どうだろ。
でも、分かるのはあくまで「傾向」ですけどね。
●Mao ASADA
4 CCoSp4(チェンジフットコンビネーションスピン)
・アップライトストレート
・シットサイドウェイズ
・シットビハインド
→GOE:1 2 2 1 2 1 2 2 2
5 FCSp4(フライングキャメルスピン)
・キャメルアップワード
・キャメルフォワード
→GOE:1 2 2 2 2 2 2 1 2
10 FCCoSp4(フライングチェンジフットコンビネーションスピン)
・非基本姿勢
・シットフォワード
・アップライトレイバック
・アップライト・ビールマン
→GOE:1 2 1 2 2 2 2 2 2
続く
●Julia LIPNITSKAIA
3 FCSp4(フライングキャメルスピン)
・キャメルサイドウェイズ
・キャメルフォワード
→GOE:2 3 1 2 2 2 3 2 2
10 LSp4(レイバックスピン)
・アップライトレイバック
・アップライトビールマン(変態レベル)
→GOE:1 3 2 3 2 3 3 2 3
12 CCoSp4(チェンジフットコンビネーションスピン)
・キャメルアップワード
・シットフォワード
・シットサイドウェイズ
・アップライトストレート(変態レベル、所謂キャンドルスピン)
→GOE:3 3 2 3 2 3 3 3 3
●Gracie GOLD
4 FCoSp4(フライングコンビネーションスピン)
・キャメルフォワード
・シットビハインド
・アップライトストレート
→GOE:1 2 2 2 2 2 1 2 2
9 CCoSp4(チェンジフットコンビネーションスピン)
・キャメルアップワード
・シットフォワード
・シットサイドウェイズ
→GOE:2 2 2 2 3 2 2 2 2
12 LSp4(レイバックスピン)
・アップライトレイバック
・アップライトビールマン
→GOE:2 1 2 2 3 2 1 2 2
私がしばらく訪ねていない間にたくさんのためになるコメが…ありがとうございます。
Pチャンの音楽解釈については、ロワゾー様のおっしゃることも一理あると思いました。私は純粋に音楽を表現したプロ、見る人によって違う解釈ができるプロが好きで、人物やストーリーをそのまま演じるようなプロは苦手なので、ショパンメドレーみたいなプロは高く評価されるべきだと思っています。こういうのは好みの問題もあるので、採点に反映されるべきかは分かりませんが。
ただ、上体の動きに関しては、割と高音が細かい曲でもこういう感じだったような気がします。いや、上体の中でも肩はしっかり音楽に合わせて動いているし、足元の動きは言わずもがな細かく超絶技巧なので、そこが評価されている可能性もありますけど、やっぱり背中や手先がどうも硬いんですよね。個人的に四季はフィギュアスケート史に残る名プロだと思っていますが、そのような視点で考えると?となってしまいます。あと全てのプログラムにおいて、腕と氷が水平になっている時間が長すぎるのも気になります。
あとはまあ、ピアノを弾くようなマイムや最後のポーズが気に入らないという個人的な理由ですかねwでも全体的な振付と音楽の調和は確かに素晴らしいと思います。
それとお言葉に甘えて、またいくつか質問しちゃいます(^-^;
メドベデワ選手のことなんですけど、いろんな所で点が高すぎると騒がれてますよね。
私は彼女のスケーティングやつなぎ、全体の流れのよさを考えるとそこまで不自然なことだと思っていないのですが(ジュニアレベルだと言っている人もいますがそれは絶対ないですよね。むしろシニアトップレベルです)、それでも疑問に思う事がいくつかあります。
まずPCSのIN。欧州選手権のFSで10.00をつけたジャッジがいたのが気になりました。確かに音楽に合わせて動いているし、曲の変化に合わせて振付の雰囲気を変えているのも分かるのですが、10.00に値するほどには見えないんですよね。ひょっとしたら押し間違いかもしれませんが。
あとは3Lzのエッジのことです。時々フラット~ややインエッジに見えることがあって。エラーではないにしても、アテンションがつかないのはなぜでしょうか?
アイリーンさま
(少しだけ)ご無沙汰でした。
ホームページ拝見したんですけど、ロシアの選手が大好きなんですねぇ。
今回挙げておられるメドベネワさん、私大好きです。儚げな雰囲気があって、男の私からしたら「守ってあげたい!」になるんですけど、その割にはスゲー技を「こんなのラクショーだぜ」と言わんばかりに軽々と決めてしまう、その恐るべきギャップが好きです。
>メドベデワ選手のこと
>まずPCSのIN。欧州選手権のFSで10.00をつけたジャッジがいたのが気になりました。
この10.00をつけたジャッジパネルさん、Choreography / Compositionも9.75つけてますし、その他も9.00、彼女に対してすごく高く評価してるので、押し間違いかというとそうでもないかもしれないですし、明確な答えは不可能ですね。
・音楽に合わせた動き: 音楽のスタイル・個性・フレーズ等を反映しているか(音楽表現)
・音楽やニュアンス: 個々の音楽の動きを表現しているか(音楽表現)
・無理の無い動き: 無理なく、素早く、スムーズに滑っているか(流れ、音楽表現)
私的には「それもアリだな」ぐらいですけど。
というか、ここは絶対ロワゾーさんのほうが私より回答者に向いてる。(笑)
田村明子さんの「氷上の光と影」を読むと、審判の中には己の信念に拘りを持っている人も居るそうですし。
ちなみに、この田村明子さん、Numberでの「キムヨナを日本で擁護すると火あぶりにされる」発言の後、残念な人になっちゃいましたけど。
>あとは3Lzのエッジのことです。時々フラット~ややインエッジに見えることがあって。エラーではないにしても、アテンションがつかないのはなぜでしょうか?
私が2013年の世選女子FSを詳細に調べた時は、「e」がつくのは「はっきり間違ってる」ケースばっかりだったですけど現在は「!」が復活したので、それを結構とられる選手は居ますね。選手のみなさん、大変です。
メドベデワさんのグランプリファイナルは「!」をつけられちゃってますよ。
一方欧州選手権はつけられてないですね。
その2試合のルッツをキャプチャーして確認してみたんですけど、どちらも左足の軌道は綺麗なルッツで、右足をつく直前にフラット気味になってますね。(撮影アングルの関係から少し分かりづらいですけど。なので精度の高い判断はテレビ画面からでは難しいですね。)
こちらのブログで度々書かせていただいている、数値化出来るタイム競技とは異なる採点競技特有の「しっかり出来ていれば取られません。ぎりぎりだから取られるんですよ」の典型なわけで、このままであれば今後も「取られなければラッキー」という感じですかね。
とはいえ、取られないということは、今後のことを考えたら、改善意識の醸成という意味で不幸でもあるわけですけど。
勿論、私自身がこのようなケースでどの程度「!」がつく確率があるのかは今後さらにサンプリングする必要がありますが。
なお、この右足をつく直前あたりからは、空中でぎゅっと両足を締める「スクラッチ姿勢」への移行段階に入るところなので、どの瞬間まで見るかはテクニカルパネルの組み合わせによって微妙に異なるそうです。(テクニカルパネルに任命された3人は事前に公式練習で意識合わせをしてどこまでとるのか、とらないかを決める)
おっしゃる通り、ロシアの選手大好きです。ファンの錯覚かもしれませんがロシア女子は技術的な批判が特に多い気がして、ちょっと悲しいです。あとプルシェンコとチャンも好きなんですけど、プルも技術的なことでよく批判されますし、チャンは転倒したのに点出すぎと言われていたし(今はそうでもないですが)…それでジャンプ技術・スケーティング技術や採点について本当のことが知りたい、と思うことが多いです。機会があったら往年の疑問も質問させていただきますね。
メドベデワの3Lzはアテンションに近いけど取られない可能性もある、という感じでしょうか。わずかなタイミングによって判定が大きく変わりそうに見えます。彼女のLzは凄くきれいなS字軌道を描くのに、どうしても直前でフラットに戻ってしまう…やはりフルッツ矯正は難しいのかもしれません。でもエラーさえ取られなければさほど大きな損失にはならないし、このままでも一応問題なく戦えますね。
あと羽生選手のFCCoSpについて遅まきながら。もう一度見てみたら、確かにロワゾーさんの言う通り、NHK杯の方がドーナツとビールマンで軸が流れてるように見えました。見逃していましたm(__)m
FCCoSpの加点要件は
(3)全姿勢でバランスのとれた回転数
(6)独創的
(8)音楽要素に合っている
はほぼ確定的で、人によっては
(2)すぐに軸がとれる
(5)ポジションやフライングの空中姿勢が美しい
(7)十分にコントロールされている
なども当てはまると判断するかもしれない、という感じでしょうか。NHK杯の場合ここから軸の流れで減点された、とすれば納得がいきます。
「独創的でオリジナリティがある」というのは、男子のドーナツやビールマンや女子でいえば片手ビールマン、リプニツカヤの変態I字など特に難易度の高いもの、あるいはPチャンなどがやっている軸足を伸ばしたシット、ラジオノワが今シーズン始めた非基本姿勢、リーザが昔やっていた上下につぶれたような変な形のキャッチフットのようにオリジナルで珍しいものだと今まで認識していました。キャンドルスピンなど、この両方に当てはまるものもありますよね。
ただ、StSqの採点項目の方にある「独創的でオリジナリティがある」についてはちょっと認識があいまい、というか全然分からないです…w
技術的に独創的という意味なのか、表現が独創的という意味なのか、振付が、という意味なのか。まあ、全部ととらえるのが一番妥当だと思いますが。
>やはりフルッツ矯正は難しいのかもしれません。
選手のみなさんも大変ですよね。
でも、以前は時計回りの軌道の途中(時計に当てはめると3時くらいのところ)で明確にインエッジになってしまっていた浅田さんのルッツが認定されるところまで行ったのはすごいなーと思います。
まだ不安定ではありますけど。頑張ってほしいなぁ。
>このままでも一応問題なく戦えますね。
メドベデワさんは「いつかは審判どもをひれ伏させてやるわ」と思って地道に努力してると勝手に私は妄想中。
>羽生選手のFCCoSp~「独創的でオリジナリティがある」というのは、男子のドーナツやビールマン~
どうでしょうねぇ。
私の説はプラスの1)、2)、3)、5)、7)、8)の6項目かなぁ。
男子においてもドーナツ、ビールマンでは「6) 独創的でオリジナリティがある」にはならないような感じがします。
というのも、羽生さんの今期ショートフリー全てを調べて見たんですが、それをやっても特に上がっている傾向が無いからです。
つっても所詮は傾向からの想像ですけど。
どちらかというと「5) 良い,力強い姿勢(フライング・スピンの場合には高さ,空中/着氷姿勢を含む)」のほうが該当するような気がしないでもない・・・。
(念のため。ただの消去法から導き出したケッコーいい加減な答えです。良い、力強いの定義は調べたけど不明)
だれか定義を教えてくれる人いないかなぁ。
つーか、「独創的でオリジナリティがある」も結局明確な定義が分からない・・・。
んで、せっかく調べたので、とりあえず今期の羽生さんの全スピンの難しいポジションを書きだして見ました。
(今度は真面目に確認しました。)
続く
●ショートプログラム
3 FCSp4(フライングキャメルスピン)
・キャメルアップワード
・キャメルサイドウェイズ(所謂ドーナツ)
→GOE:3 3 2 3 2 2 2 3 3
5 CSSp4
・シットフォワード
・シットサイドウェイズ
・シットビハインド
→GOE:3 3 3 3 3 3 2 2 3
7 CCoSp3p4
・アップライトフォワード
・非基本姿勢
・アップライトストレート
→GOE:3 3 2 3 3 3 2 3 3
●フリープログラム
4 FCCoSp3p4
・キャメルアップワード
・キャメルサイドウェイズ(所謂ドーナツ)
・シットサイドウェイズ
・アップライトビールマン(所謂ビールマン)
→GOE:2 2 2 2 2 3 3 3 1
11 FCSSp4
・シットフォワード
・シットビハインド
→GOE:2 3 2 2 2 3 3 3 2
13 CCoSp3p4
・シットフォワード
・非基本姿勢
・アップライトストレート
→GOE:2 3 3 2 2 3 3 3 2
>ただ、StSqの採点項目の方にある「独創的でオリジナリティがある」についてはちょっと認識があいまい、というか全然分からないです…w
ご安心ください。私も全然分かりません。ステップは勉強中。もちろんスピンも勉強中ですけどね。
真央ちゃんのルッツは凄いですよね。今までずっとインエッジだったのに、今季になって明らかによくなってるのが見てて分かりました。2Lzは完璧なアウトに傾けて跳んでましたし、トリプルも不可能ではないと思うので頑張ってほしいです。
羽生選手のスピンのGOE、調べて下さってありがとうございます。
彼のスピンってCSSpの音楽に合わせた手の動き、CCoSpの非基本姿勢など、どれも独創的ですよね。ドーナツやビールマンが入っていないこれらのスピンも「独創的でオリジナリティがある」の基準を満たしているとされ(CSSpの手の動きについては正直微妙なところですが)、そのためにドーナツやビールマンが入ったFCSpやFCCoSpでも特にGOEが上がっていないのかもしれません。FCCoSpのGOEが他より低いのはビールマンで減速やトラベリングがあるからでしょうか。あとは元々が高すぎて上がる余地がないというのもちょっとありそうだと思います。
ただCSSpの手の動きは、我ながら「音楽要素に合っている」には当てはまっても「独創的」には当てはまりそうにないような…GOE要件はどのエレメンツについても、特に加点項目についてやや抽象的なので分かりにくいです。
それと、またまた質問なのですが
右足バックアウトで跳ぶサルコウやフルブレードのルッツフリップはジャンプの減点項目にある「踏切が拙劣」には当たらないのでしょうか?どちらも減点されてないようですが、トウジャンプをエッジジャンプのように跳んだり、左バックイン1本で跳ぶジャンプを両足で跳ぶというのは重大なエラーに思えます。
>真央ちゃんのルッツは凄いですよね。
私もびっくりです。努力って尊い。
不正だなんだってネットで声高に叫ぶ人たちも、浅田さんを見習って少しはルールを知る「努力」をしようよ、と私は思います。
>彼のスピンってCSSpの音楽に合わせた手の動き~FCSpやFCCoSpでも特にGOEが上がっていないのかもしれません。
そうかもしれないし、そうでないかもしれない、としか答えられない私。(笑)
>FCCoSpのGOEが他より低いのはビールマンで減速やトラベリングがあるからでしょうか。
私もこれは有りうると考えています。スピンは軸の安定感、安定したスピードが重視される以上、仕方ないのかなぁ、と。
>右足バックアウトで跳ぶサルコウやフルブレードのルッツフリップはジャンプの減点項目にある「踏切が拙劣」には当たらないのでしょうか?どちらも減点されてないようですが、トウジャンプをエッジジャンプのように跳んだり、左バックイン1本で跳ぶジャンプを両足で跳ぶというのは重大なエラーに思えます。
以下は私の完全な想像なんですが、将来ルッツとフリップの跳び分けが地方大会まで含め、殆どの選手が出来る、となったときにそのような厳格ルールに踏み切る可能性はゼロではないと私は考えています。
アイリーンさんはご存じでしょうけど、エッジエラーはソルトレークの頃から問題になっていて、トリノ五輪の頃でも放置状態、2008-2009シーズンあたりでようやく手をつけて、昨シーズンから次のステップに移行、というスピード感です。
なので、今後5年、10年、20年の長いスパンで、少しづつ厳格化していく可能性はあるかもしれません。何しろ「技術を競う」競技会ですからね。
エッジエラーについて「もっと厳格にしろ!怪しいのは全部エラーだ!」なんて、ネット上でそういうファンの主張を時々見かけますけど(勝手な意見だなぁ、といつも私は思う)、ISUはこれらの意見には迎合せず、選手の進化具合に合わせて少しづつ変えていくと思います。
我々ファンは所詮外野なので、あーだこーだと好き勝手言ってますけど、自分で必死に努力してクリアしなければならない立場の選手のみなさんは本当にすごい!
・・・しまった。前のコメントで羽生さんのスピン、読者のみなさま向けにスピン名を書くの忘れた・・・。
ショート
3 FCSp4(フライングキャメルスピン)
5 CSSp4(チェンジフットシットスピン)
7 CCoSp3p4(チェンジフットコンビネーションスピン)
フリー
4 FCCoSp3p4(フライングチェンジフットコンビネーションスピン)
11 FCSSp4(フライングチェンジフットシットスピン)
13 CCoSp3p4(チェンジフットコンビネーションスピン)
※読者のみなさまへ
羽生さんのそれぞれのスピン(「キャメルアップワード」等)はテクニカルハンドブックの19ページに写真入りで載っているので、対比しつつ見てください。
↓ハンドブックのURLでっす。
http://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/2015hb_single_08-16j.pdf
「トラベリング」って何?という読者の皆様もいらっしゃると思うので、ちょっと説明。
要は、スピンの実施中、リンク上を移動してしまうことを言います。
高い評価を得ることは難しくなります。
例としてオリンピックシーズンの浅田さんを例に挙げます。
●浅田さんのソチ五輪フリー
5 FCSp4(フライングキャメルスピン)
1)フライングして
2)キャメルアップワード
3)キャメルフォワード
※2)のところでかなり移動
※2)から3)への移行中にかなり移動
GOE:1 1 1 1 1 0 0 0 1
→基礎点 3.20+GOE 0.36=合計 3.56
●オリンピック前のグランプリファイナルフリー(上記オリンピック時のような移動は無し)
GOE:1 1 1 2 2 1 1 2 2
→基礎点 3.20+GOE 0.71=合計 3.91
●オリンピック後の世界選手権フリー(上記オリンピック時のような移動は無し)
GOE:1 2 2 2 2 2 2 1 2
→基礎点 3.20+GOE 0.93=合計 4.13
というように、トラベリングはGOEに影響を与えてしまうようです。
アイリーンさん
男子においてドーナツとビールマンが「独創的でオリジナリティがある」に該当する、と言う話はとても興味深いネタなので、質問させてください。
私は実際のところ否定的で、
1)女子と男子でルールを統一しているのに、その部分だけ別にしなければならない理由が分からない
2)審判とチャネルのある元スケーターさんはレベルとGOEは別のものを評価していると明言しており、そうなると、ドーナツとビールマンは「難しいポジション」でレベル獲得要件として一つレベルを上げるものとして規定されているのに、さらにGOEで加点対象となる理由が分からない
というのが理由なんです。
アイリーンさんが含まれるとする理由ってなんでしょう?文書、あるいは関係者のインタビューなどがあったのでしょうか?
フルブレードや両足踏切のサルコウもいずれは減点される時は来てほしいですね。エッジエラーのみ減点で他のエラーは減点なしというのはちょっと納得がいかないのでw
そういえばバンクーバーの頃に真央ちゃんのフルブレードが批判されていましたが、それが原因で加点が付かなかったわけではなく、流れや回転不足など別の問題ですよね?ルールブックを読むと今と同じで「下手な踏切」としか書いてないですし。
あと、フルブレードや両足サルコウなどが「踏切が拙劣」に当てはまらないとすると、どのような踏切が拙劣なのでしょう?真央ちゃんの矯正前3A・3Fのような沈み込んだ踏切などでしょうか。
ドーナツとビールマンが「独創的でオリジナリティがある」に該当するかどうか、ということについて
まず1)ですが、ルールを統一しているとはいえ、全てにおいて男子と女子を同じ基準で評価をしているわけではないと思います。例えば、ジャンプの加点項目「高さと飛距離がある」とかは男子と女子で同じ基準だとは思えません。キム・ヨナ選手やゴールド選手の3Lz+3Tは女子の中では際立った高さと飛距離がありますが、男子基準で見れば普通の高さと飛距離に見えますし、もし男子選手がヨナ選手やゴールド選手と全く同じ3Lz+3Tを跳んでも、2人のように+2や+3が並ぶことはないでしょう。それと同じで、羽生選手のドーナツやビールマンは女子の中ではよくあるポジションでも、男子の中では非常に珍しいのだから女子とは違う基準で採点されていると思います。
2)については、スピンではレベルとGOEの両方に「加速している」があるし、ステップにおいても、ターンのエッジが明確でないとターンが認定されないためレベルは取れず、さらにGOEの要件にある「エッジが深く明確(ターンの出入りを含む)」も満たさないため加点も多少下がるなど、完全に分離していることはないと思います。まあスピンのGOE項目は「スピードがある/加速している」ですし、「エッジが明確で正確」はターンのエッジのみを指すものではありませんが、被る部分はあるという意味で。
これらと同じで、ドーナツやビールマンなどレベル取りに使われている難ポジもGOEで加点対象になる可能性はあるのではないでしょうか。あるいは「独創的でオリジナリティがある」ではなくても「良い/力強い姿勢」に当てはまる可能性もあります。
「独創的でオリジナリティがある」の意味の中に仮に「独創的でオリジナリティのあるポジション」という意味が含まれているのなら(ここが最大の問題ですがw)、男子では珍しくほとんどの選手がやっていない、つまりオリジナリティのあるポジションもこの加点要件に当てはまるかもしれません。
>フルブレードや両足踏切のサルコウもいずれは減点される時は来てほしいですね。エッジエラーのみ減点で他のエラーは減点なしというのはちょっと納得がいかないのでw
あのですねー、私が甘いのかどうかわからんですけど、あんまり厳格化するのも可哀想だなぁ、なんて思ってます。
地方大会で一生懸命頑張ってる選手のみなさんを見てると、特にそう思います。
>流れや回転不足など別の問題ですよね?
私もそのように理解しています。
>あと、フルブレードや両足サルコウなどが「踏切が拙劣」に当てはまらないとすると、どのような踏切が拙劣なのでしょう?真央ちゃんの矯正前3A・3Fのような沈み込んだ踏切などでしょうか。
これ、離氷前に180度以上回転してしまう所謂チートジャンプに主に適用されているみたいです。トップ選手では殆ど無いです。私がこれを見たのは2009年WTTの女子フリー、レイチェルフラットさんの3F+3T<のセカンド3Tだけですね。
なお、浅田さんのジャンプ矯正前、3Aに顕著だった沈み込みは、あくまで「沈み込みによってジャンプの流れを失ってしまうことで加点がつきにくくなる」であって、「沈み込みそのものがあっても流れがあれば加点がつく」のが正しいんです。
んで、アイリーンさんにお答えした後、あれ?どうだったっけ?と思って久しぶりにジャンプについて調べ直してみなんですけど、昔の師匠のコメントにて「拙劣な踏切」には「トウジャンプにおける踏み切り時の誤魔化しやブレードを完全に氷に置くことを含む」っておっしゃってる。すんません。
但し、そういうところまで本当に減点されてるかどうかは、私には「うーん、ホントにそうなのか良く分からない」というのが正直なところ。こちらもサンプリングの必要アリ。
続く
>ドーナツとビールマンが「独創的でオリジナリティがある」に該当するかどうか~
あー、すんません。私が伺いたいのは、あくまで「ジャッジ資格を持つ専門家による文書、あるいはインタビュー記事という明確な根拠、裏付けはありますか?」であって、アイリーンさんの独自見解ではないんです。
>ジャンプの加点項目「高さと飛距離がある」とかは男子と女子で同じ基準だとは思えません。
これは、師匠によると、カテゴリーごとの平均的なイメージよりも優れていると判断されていれば採用される可能性は高い。当然のことながら、男女はそれぞれカテゴリーが違うので、平均イメージも違うのは当たり前、だそうです。
>スピンではレベルとGOEの両方に「加速している」
(ここは読者様向けの記述)
今回アイリーンさんとワタクシで意見が分かれているのは、テクニカルハンドブック14ページ以下の「難しいバリエーションのカテゴリー」にあるスピンの「レベル獲得要件」である
– (CS) キャメル・サイドウェイズ:肩のラインを氷面と垂直な位置にまでひねっている(所謂ドーナツ)
– (UB) アップライト・ビールマン:ビールマン姿勢
の二つが、両方やれば「レベル」が2つ上がる。
で、その先
1)アイリーンさん:男子においては珍しいのだからGOE獲得要件の「独創的でオリジナリティがある」に該当する
2)ワタクシ:いくらレベルとGOEが一部被っているとはいえ、そこは明文化されてもいないし「独創的でオリジナリティがある」に該当しないんじゃね?
で、分かれてます。
(ここまでは読者様向けの記述)
で、私の場合は主に
・ジャンプの「高さと飛距離がある」は男女共通、平均イメージが違うだけ
・ドーナツとビールマンは、男女で評価対象が異なってしまう
という明確な違いがあり、それが疑問を持っている理由です。
一方で私の根拠も上記に記載した程度でしかありません。
双方で独自見解を出し合っても無意味なので専門家の意見があればなぁ、ということなんです。
>あるいは「独創的でオリジナリティがある」ではなくても「良い/力強い姿勢」に当てはまる可能性もあります。
私の説は前のコメントにも記載した通り、こっちです。(笑)
ただ、これ「力強い」という文言が含まれて以来、この「良い」と「力強い」が「and」条件なのか「or」条件なのかが良く分からん。
あ、そういう意味だったのですね…申し訳ありません。
今まで書いたことは完全に私の独自見解です(;’∀’)要は単なる推測ということで…
やはり専門家の意見がない限り正確な事実は分からないですね。GOE要件ってもう少し具体的にならないものなんでしょうか。回転不足のように誰が見ても一目瞭然という基準を設けることはできないにしても、読む人によって解釈が変わりそうな部分が多すぎると思います。例えばスピンの「良い・力強い姿勢」は、「good」が美しい姿勢だとして(これもかなり曖昧ですが)、「strong」は人によって違う解釈になってしまいそうです。「ビシッとしていて迫力がある」とも「崩れることなくしっかり強固にキープされている」ともとれるのでは?ジャッジ間ではほぼ統一されているのかもしれませんが、だとしたらその基準を書いてほしいです。
まああまりはっきり決めてしまうと画一的になってしまうので、これでいいのかもしれませんが、正直観る側としては困ります。
「踏切が拙劣」はいわゆるプレロテのことだったんですね。これはつまり、フラット選手のような場合はダウングレード判定+GOE減点になり、ダウングレードというほどでもないプレロテならそれぞれの審判によるGOE減点のみ、という解釈でよろしいでしょうか?それともダウングレードにならないとGOE減点もないのでしょうか。
フラット選手のWTTFSを見てきましたが、正直ダウングレードというほどには見えませんでしたwソトニコワ選手などの方が離氷前に回ってるように見えます。
あと、フラット選手以外だとロシア選手権2013でプルシェンコ選手が3Lz+2T<<をやらかしてた覚えがあります(国内ですけど)。あれは通常速でもはっきりわかる跨ぎトウでした。
フィギュアスケートのルールブックにおけるスラッシュは多分orではないでしょうか。ジャンプの「空中姿勢の変形/ディレイ回転」という項目は空中姿勢の変形orディレイ回転なので、他の項目でもorになるんじゃないかと個人的には思っています。
>GOE要件ってもう少し具体的にならないものなんでしょうか。~はっきり決めてしまうと画一的になってしまうので、これでいいのかもしれませんが、正直観る側としては困ります。
アイリーンさんは極限まで突き詰めて考える方なんですね。
私は仕事以外ではそうでもないので、「分からんものはしょーがねーや。多人数で上下カットの平均値だし。」です。(笑)
数値化、定量化出来ない以上、どう書いても曖昧さは残るでしょうし。
それと、はっきり決めても、それを計測する手段が無いので仕方ないかなぁとも思います。
回転不足の表記もURは「90度」ではなく「1/4の基準」ですからね。
多分、私が今のルール表記に不満が無いのは、何年も陰謀論者と徹底的にやり合ってきて、彼らの主張があまりにもいい加減だったせいかも。
要は、私の頭の中の相対評価で、ISUや審判のほうが、事実確認がお話にならないくらいいい加減な陰謀論者より遥かに誠実で信用出来る、ということで。
とはいえ、アイリーンさんのお気持ちも分からんでも無いです。
>これはつまり、フラット選手のような場合はダウングレード判定+GOE減点になり、ダウングレードというほどでもないプレロテならそれぞれの審判によるGOE減点のみ、という解釈でよろしいでしょうか?それともダウングレードにならないとGOE減点もないのでしょうか。
着氷時の場合は
・GOE担当のジャッジパネルは「見たまま」を採点する(テクニカルパネルがURと判断しなくてもジャッジパネルが足りないと判断したら足りないとする)
・テクニカルパネルが「<」あるいは「<<」を適用したらそれに従う
なので、恐らく離氷時も同じじゃないかと私は考えています。
※読者の皆様へ
・先のコメントで、レイチェルフラットさんのダウングレードを「<」と表記していますが、これは当時URが無かった為で、現在なら「<フラット選手のWTTFSを見てきましたが、正直ダウングレードというほどには見えませんでしたw
エ?ホントに?あのジャンプ、横から足元を映している映像と進行方向が画面奥側に向かっている映像で、私的には「こりゃすげぇ」レベルでしたけど。
連続キャプチャーしてみたら、まだ氷からブレードが離れる前に180度を遥かに超えて、180度+45度=225度というすごいことになってました。
>ソトニコワ選手などの方が離氷前に回ってるように見えます。
あ、これ興味ある。具体的にいつの競技会なのか教えていただけません?
>ジャンプの「空中姿勢の変形/ディレイ回転」という項目は空中姿勢の変形orディレイ回転なので、他の項目でもorになるんじゃないか
なるほど。確かにそうかも。
文章が長くなると、やっぱ途中が少し抜けるなぁ。
上のコメント、「※読者の皆様へ」のところが少し途中、抜けてます。
・先のコメントで、レイチェルフラットさんのダウングレードを「<」と表記していますが、これは当時URが無かった為で、現在なら「<フラット選手のWTTFSを見てきましたが、正直ダウングレードというほどには見えませんでしたw
というアイリーンさんの文章の引用が続きマス
あれ?やっぱ駄目じゃん・・・メモ帳に一旦書いてコメント欄にコピペすると駄目だなぁ・・。MAYさん、すんません、またコメント2016.02.11 19:49以降の奴全部消去してもらっていいすか?
毎回消してもらうのも悪いので、手打ちで。
「※読者のみなさまへ
先のコメントで、レイチェルフラットさんのダウングレードを「<」と表記していますが、これは当時アンダーローテーションが無かった為で、現在なら「<<」になります。
それと、離氷時の場合は現在のルールでもアンダーローテーション「<」はありません。ダウングレード「<<」のみです。」
あ、上手く行った。
読者のみなさま見にくくてすんません。
この読者のみなさまへのあと、アイリーンさんの
>フラット選手のWTTFSを見てきましたが、正直ダウングレードというほどには見えませんでしたw
の引用が続きます。
お騒がせしました。
ソトニコワ選手は若干の差こそあれ、大体いつも180度くらい回ってるように見えるんです。ただ、フラット選手より回っているというのは言い過ぎでした。
3T+3Tと2A+3Tはギリギリセーフに見えますが、3Lz+3Tはアウトに近いと思います。2016ロシアナショナルFSの3Lz+3Tとかが分かりやすいと思います。
それとレオノワ選手の3T+3T(2013ワールドFS)、ワグナー選手の3F+3T(2015スケカナFS)もかなり回ってます。
あとは男子だとナム・ニューエン選手が225度くらい回ってて、むしろ彼の方がフラット選手よりプレロテが大きいです。実際彼は2012ジュニアワールドSPで3F+3T<<の判定を受けたことがあり、その時の映像を見ると270度くらい回っているので、改善されているといえばいるのですが…
それと唐突な質問をさせてくださいw
ソチ五輪の女子シングルの話ですが、コストナーSPの3F+3T、ソトニコワのFSの3Lz+3TがURに見えます。きれじろうさんはどう思われますか?
ソトニコワはオリンピック公式の映像だとアングル的に回ってるように見えたのですが、NBC版を見るとURっぽいです。
いっぺんに全部書いちゃうと、また途中の文章が欠損してしまう可能性があるので五月雨式で。
まず、一番最後に書いていただいたソトニコワさんから。(たまたま手持ちがあったから)
おっしゃってるのは3Lz+3Tのセカンド3Tですよね。
私も国際映像版とNBC版の両方を確認してみました。
ソチ五輪はその後に行われた2014世選女子フリーのような「かなり厳しい」判定では無く、フツーの判定だったので、これなら認定されるだろうというレベルです。
んで、NBC版を見るとURっぽく見えるのは、撮影アングルの違いからくるものですね。
我々が見るテレビ映像は注意が必要で、3次元映像ではなく2次元映像なので、
・離氷地点
・着氷地点
・撮影地点
の3点を正確に把握しておかないと、思わぬ誤解をしてしまうことになります。
まず、国際映像版はリンクのショートサイド中央のカメラ、NBC版はショートサイドとロングサイドの交差するあたりのカメラを使用しています。
で、国際映像版から説明すると、カメラの「視線」とセカンド3Tの進行方向は直角関係にあります。
離氷時は180度を若干超えた程度。(離氷時は甘いです。余程のことが無い限り離氷時でDGをとられることは有りません)
着氷時はブレード全体が着氷した段階で、身体の向きがほぼ90度近くまで行ってるので問題ないでしょう。
これで、もしトウ着氷の段階の角度が全ブレード着氷時であれば、まずURです。
で、NBC映像はクセ者です。(笑)
遠距離撮影で進行方向が分かりにくいという、検証者が誤解しやすい条件を満たしております(笑)
国際映像版で視線と進行方向が直角関係にあるので、カメラの位置が国際映像版カメラより大きく右にずれているNBC版カメラでは、ジャンプの進行方向は、近くから遠くに遠ざかっていることになりますね。
だからURっぽく見えてしまう、ということです。
・・・今日、休日出勤で今帰ってきて疲れてるんで、残りは明日以降でいいっすか?すんません。
ちなみに、遠距離撮影のほうが分かりやすい場合もあります。それは離氷地点と着氷地点がほぼ重なって見える場合です。今回のケースのように
・遠距離撮影(=遠近感が認識出来ない)
・横からの撮影
・撮影角度が低い位置
は他の撮影アングルの映像と併用しないと、確度の高い検証は困難です。
1点訂正。
ソトニコワさんの国際映像版、進行方向は離氷から着氷まで進行方向は少しカメラに近づいてますね。
・・・すいません、今日はもう寝ます。
離氷時のダウングレードについて(またもや五月雨です)
>レオノワ選手の3T+3T(2013ワールドFS)
冒頭のジャンプはだいたいスロー再生映像も流れることで、2方向から確認できるので確度の高い判断ができたりします。
まず、3Tのファーストジャンプ。
演技後のスロー映像のほうが
・遠距離撮影
・撮影角度は低い
・離氷時と着氷時が画面上、ほぼ重なっている
という形なので判断しやすいです。
で、結論は、これでダウングレードを取られる事は、まずありえません。
離氷タイミングはだいたい180度チートしたあたりなので(念のため連続キャプチャーしても結果は同じ)、例えば浅田真央さんなんかだとトリプルアクセル以外はこの程度の離氷タイミングがデフォルトです。
一方セカンド3Tですが、これも180度程度の位置で離氷しているので(こちらも念のため連続キャプチャーしましたが結果は同じ)、まずダウングレードを取られる事はないでしょう。
私は2012年当時から、画像検証を散々繰り返してきましたが(当時言われていた「ヨナ選手は優遇されて、浅田さんに対して異様に厳しい」という話が本当なのかを確認するため。結局それらの言説はルールを理解していないことによる出鱈目でした)、元々、サルコウ、トウループは180度チートした状態で離氷するのが殆どで、特に女子の場合、セカンド3Tで余裕を持って離氷するのは、逆に殆どお目にかかったことがありません。
・・・・このあとも一つづつ検証していきますです。(晩飯の後で)
飯の前にもう一つ。
>ワグナー選手の3F+3T(2015スケカナFS)
これも演技中の映像と演技後のスロー再生が別アングルの映像なので確度の高い判断が可能です。
ファーストジャンプの3F
演技中の映像はほぼ真横から。なぜ真横からと判断できるかというと、離氷時と着氷時を画像合成した結果です。
離表の瞬間カメラに対して身体の向きは真横なので、これもほぼ180度チート直前あたりの離氷位置で、良くある離氷タイミングです。これでダウングレードはありえないでしょう。
セカンド3T
演技後のスロー映像が離氷と着氷がカメラアングル上重なっているので分かりやすいです。
概ね180度チートした状態での離氷ですので、女子では普通です。
着氷については、あとショートケーキ1個分足りなかったらダウングレードになるところだったアンダーローテーションですね。
>概ね180度チートした状態での離氷ですので、女子では普通です。
細かいところですが、テクニカルスペシャリストもDGはとってなくて、文脈からきれじろうさんもセーフと見られているようなのに、「チートした状態」(=アウト)という表現は誤解を与えかねないかな、と思います
きれじろうさん、お疲れのようですね。お疲れ様です(* T-)ヾ( ̄▽ ̄;) ヨシヨシ
あー、確かに。
みなさんにイメージしやすい表現は何がいいかなぁ・・・後で考えよう。
>離氷時と着氷時を画像合成した結果です。
説明が不十分でした。
この映像はある程度高さがあるのと、氷面の荒れ具合、それと、演技後のカメラとの位置関係から、そう判断できるということです。
ソトニコワさんの離氷時について
>3Lz+3Tはアウトに近いと思います。2016ロシアナショナルFSの3Lz+3Tとかが分かりやすい
2016ロシアナショナルFS、これ、演技後のスロー再生映像が神映像です。画面がクリアなうえに氷面も適度の傷があって画像合成がものすごくやりやすい!
結論を書くと、ファースト、セカンド、どちらも画像合成してみましたが180度はギリギリで超えて無い普通のジャンプです。
ちなみにどんな画像合成をしているかというとMAYさんブログの過去記事
2013年12月の「感情抜きで彼女たちのジャンプを検証しよう」
2014年1月の「キムヨナ選手の高得点について触れてみる 」
のようなことをしてます。
※「感情抜きで彼女たちのジャンプを検証しよう」は浅田さんのトリプルアクセルの画像合成がご愛敬。通常再生映像をキャプチャーしたんですが、着氷の瞬間は「着氷の後」で、着氷の瞬間を捉えていないという、間抜けな合成画像です。
私の恥ずかしい失敗でございました(笑)
通常再生速度は注意が必要で、1コマ遷移するだけで30度程度は回転してしまいます。なので詳細な精度を求めるとすれば、スロー再生映像を連続キャプチャーしたほうが確実です。
このときのことを今頃言い訳すると、スロー再生映像のほうは読者のみなさんに着氷角度が掴みにくいと思ったから。
まあ、恥ずかしい過去であることには変わらないんですけど。
・・・あれ?残りはニューエンさんとソチのコストナーさんだけかな?
ようやく晩飯。しばらく失礼します。
飯が終わりました。ニューエンさん。
>実際彼は2012ジュニアワールドSPで3F+3T<<の判定を受けたことがあり、
YOUTUBEで見つけたのは観客席からファンが映した映像だけですけど、これは流石に離氷時ダウングレードですねぇ。こちらもキャプチャーしてみたんですけど、
>その時の映像を見ると270度くらい回っているので、改善されているといえばいるのですが…
セカンド3Tはフラットさんの映像と同じく、丁度進行方向が画面奥側に向かっているんですが、270度って、どうやってそう判断されたのでしょ?
その角度のときはすでに氷から足が離れているようにしか見えないんですけど・・・私としてはこのときのダウングレードは、フラットさんのケースとほぼ同じか、「ほんの少し」だけニューエンさんのほうが氷上で回っている「可能性があるかもしれない」、という見解なんです。
>ソチ五輪の女子シングルの話ですが、コストナーSPの3F+3T
最後の宿題。ネットに無いので、自分の手持ちから探します。
明日でいいすか?というか明日にします。すいません。
コストナーSPの3F+3T、見つかったんで寝る前にみてみました。
ファーストジャンプは全然問題無し。
セカンド3Tは、こちらは離氷地点から着氷地点までの進行方向が画面手前にほぼ真っすぐ向かってるので分かりやすいです。
女子にありがちな「なんとかギリギリで足りた!」という感じ。ブレード全体が着氷した時点でほぼ90度近くまで行ってるので大丈夫ですね。(じゃあ全ての競技会で絶対に安全パイ、ってわけでもないですけど。)
これで全部どえっす。
・・つーか「最近のコメント」欄、全部俺の名前になっちゃって恥ずかしいんだけど。
返信遅くなってすみませんでした。たくさんの検証ありがとうございます。離氷のダウングレードはよほどのことが無い限りとられない、ということですね。もし厳密に180度を基準にしたら女子選手のLz、F、S、セカンド3Tと3Loはかなり取られそうですし、男子のクワドもかなり危なそうです。ジャンプは離氷時にある程度回らなきゃ跳べないし、これは仕方ないですね。
ニューエン選手の270度は私の目にはそう見えたのですが、離氷のタイミングを見間違えていたかもしれないです。
あと、ソチ五輪の回転不足検証もありがとうございます。カメラアングルのことは考慮してませんでした…ただ、やはり見れば見るほど回転不足に見えるんですよねwカメラアングルって難しいです。ソトニコワの3Lzはエラーだとよく言われてますが、NBCアングルで映ってるのを見る限りエラーというほどではなさそうですね。
コストナーはメドベのLzと同じで、テクニカルの厳しさによって取られることもあれば取られないこともあるという感じでしょうか。
1つお聞きしたいのですが、画像連続キャプチャーってどうやってやるんですか?今まで画面をにらみながらマウスをカチカチして回転不足を見ていたのですが、それだとさすがに不便で…
>ソトニコワの3Lzはエラーだとよく言われてますが、NBCアングルで映ってるのを見る限りエラーというほどではなさそうですね。
>コストナーはメドベのLzと同じで、テクニカルの厳しさによって取られることもあれば取られないこともあるという感じでしょうか。
私もそんな感じかなぁとは思ってます。コストナーさん、復帰したらどうなるでしょうねぇ。
ちなみにネットで「本当はエッジエラーだ!」「回転が足りてねぇ!ISUは説明責任がある!」って声高に叫んでる人って、そもそもルールを理解してないケースが多いですね(笑)
>画像連続キャプチャーってどうやってやるんですか?
私は手持ちの動画をGOM Player(フリーソフト)で再生してキャプチャーしてます。
・カーソルを画像のどこにあわせてもいいので、とにかく右クリック→映像メニューを選択→静止画キャプチャー設定を選択
んで保存フォルダーを選択してあとは連続キャプチャーです。
なお、フリーソフトをダウンロードして使用する場合、相応のリスクがあるので、そこは自己責任で。
実際、過去にGOM Playerは最新版にアップデートしたらウィルスに感染したって事例もあります。
ちなみに。
>今まで画面をにらみながらマウスをカチカチして回転不足を見ていたのですが、
結局、一番お手軽なのはYOUTUBEなどの判別しづらい動画で検証するのではなく、ブルーレイで録画したもので、再生、一時停止、スロー再生を繰り返すことですね。
私が連続キャプチャーを使っていたのは、2012年当時、テレビという2次元映像の特質、それに加えてルールそのものを全く理解していない者が作成した回転不足検証動画の影響によって「審判の判定は出鱈目」と信じ込んでいる人が多く、それを払拭するには正しいルールの提示と画像合成などの物証が必要だったためで、個人で検証するのであれば、わざわざキャプチャーする必要はありません。
>ジャンプは離氷時にある程度回らなきゃ跳べないし、これは仕方ないですね。
2011年11月にISU理事でジャッジ資格をお持ちの平松純子さんが「フィギュア、「回転不足」って何なのか」という記事で、そのあたりの事情を説明してます。
ttp://www.nikkei.com/article/DGXZZO36388570Q1A111C1000000/
(頭のhは抜いてます。)
昨日コメントして、恐らく直リン2つがあった為にひっかかって投稿できなかったものを再投稿しますです。
>やはり見れば見るほど回転不足に見えるんですよねwカメラアングルって難しいです。
ギリギリであることは確かですね。
一方、逆に足りているのではないか、と視聴者に誤解させてしまうケースもあります(笑)
その典型的な例はソチ五輪フリー、浅田さんの3F+3Lo<です。
・国際映像版
これはみなさん録画されているでしょうから、それをみていただければわかると思いますけど、セカンド3Loの着氷時はだいたいカメラ目線とブレードの向き、体の向きが並行です。CBCの解説者も足りていると断言しています。
・NBC版
ttps://www.youtube.com/watch?v=wAp0jv2XpFo
(頭のhは抜いてます。)
6:52秒あたりのスロー再生が分かりやすいです。セカンド3Loが足りていないのが分かります。
・ファンが映した映像
ttps://www.youtube.com/watch?v=8ArTNtQl9UQ
(頭のhは抜いてます。)
これで国際映像版が足りているように見えてしまう人が多かったカラクリが分かります。
1:37秒あたりで該当のジャンプを実施していますが、国際映像版の撮影カメラが映っています。
浅田さんのセカンド3Loはカメラから見ると進行方向が大きく遠ざかっている(離氷地点:カメラに近い、着氷地点:カメラから遠い)というのが分かります。
この位置関係で着氷時にカメラ目線とブレードの向き、体の向きが並行であれば、当然足りない、ってことです。
つまり、国際映像版はジャンプ位置がカメラに近すぎて分かりづらくなってるケースってことです。
ちなみにMAYさんブログで度々記載していますが、散々画像分析して検証した結果は以下のようなパターンですね。
1)必ず認められるジャンプ:
・トウ着氷時点で体の向きが「90度」に収まっていること
2)概ね認められるパターン:
・トウ着氷時点で体の向きが「110度あたり」
・ブレード全体着氷時で体の向きが「90度あたり」
に収まっていること
3)殆どURされるパターン:
・トウ着氷時点で体の向きが「130度あたり」
・ブレード全体着氷時で体の向きが「110度あたり」
※競技会単体でのズレは極めて少ない。
但し
・ある大会では認められるけど、別の大会では認められる。
・ショートではURされたが、フリーでは認められた。
→2013GPFでの浅田さんのパターン。上記でいう3)のケースです。
というのは実際に存在する・・って感じですわ。
ご無沙汰しております。返信遅くなってすみません。
YOUTUBEスロー再生と連続キャプチャーについての情報ありがとうございます。それと、回転不足判定の法則はあると非常に分かりやすいので嬉しいです。
どうも今までジャンプを見る時、トウ着氷とブレード全体着氷の区別が曖昧だったようなので、最近は気を付けて見ています。角度によっては分かりにくくて困る時もありますが(^-^;あとはカメラアングルも厄介ですね。どうしても画面上に見えているものが真実に見えてしまうので。
とにかく、判定に対する疑惑を叫ぶのはその辺の要素をきちんと探ってからにしますw
話は変わりますが、デイビッド・ウィルソンがインタビューで「キム・ヨナソチFSの単独3Lzは明らかな回転不足」と言っていましたが、動画を見てみるとトウ着氷時点で90~100度前後、ブレード着氷時点では70~80度くらいで、少なくとも「明らかな」回転不足ではないような…こういう著名な人でも間違った発言をすることはままあるということですね。まあ彼は振付師なので仕方ないといえば仕方ないですが。
ただ気になることがあって、この3Lzに+2や+3をつけたジャッジが多いのはなぜでしょう(+3はとりあえず押し間違いということにして)?ソトニコワの3Lz+3Tに+2がついているのも違和感はありますが、ヨナの場合見た目にもぐらついてしまっているのでより違和感が大きいです。単純な入りであることもあって加点は+2、そこからぐらつきか回転不足のどちらかでも認めればー1されて+1になると思うんですよね。あの程度のぐらつきだと拙劣な着氷とみなされないんでしょうか?
それとソチ五輪女子FS関連でもう1つ。しつこくてすみません。
ソトニコワFSのStSqのレベルです。私はターンをスロー再生で見分けられる程度でステップはまだ分からないのですが、とりあえずターンだけを見てみても3連ディフィカルトが1つしかないんです。それ以外のターンもエッジが怪しいところが結構あると思います。ネット上でもレベル3ではないかという指摘を見かけて細かく見てみたのですが、どう思われますか?
どうもー。ご無沙汰です。
>カメラアングルも厄介ですね。どうしても画面上に見えているものが真実に見えてしまうので。
所詮、テレビで見る映像はどこまで行っても二次元映像ですから。
本当に精度を求めたければ、同じジャンプを別アングルから映した映像を組み合わせないと難しいですね。
ネットではルールの誤解に加えて、この「2次元映像」から判断することの難しさを理解せず、安易に不正だ、と憤る人は多いです。
現場で目視という「3次元映像」で見ることの出来るキャリア15年以上のベテラン審判に対して、我々は元々大きなハンデを背負っているってことです。
審判も映像確認しますが、それは3次元映像の「補完ツール」でしかありません。
>デイビッド・ウィルソンがインタビューで「キム・ヨナソチFSの単独3Lzは明らかな回転不足」~こういう著名な人でも間違った発言をすることはままあるということですね。
専門家と言えども鵜呑みにするのは危険です(笑)
ホント、当てになりません。
審判に比べたら判断する機会は絶対的に少ないでしょうから。
ちなみにヨナさんの単独3LZについて。
GOE:2 1 2 3 1 2 1 1 1
んで、プラス項目。(読者のみなさま向け)
1) 予想外の / 独創的な / 難しい入り
2) 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
3) 空中での姿勢変形 / ディレイド回転のジャンプ
4) 高さおよび距離が十分
5) (四肢を)十分に伸ばした着氷姿勢 / 独創的な出方
6) 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)
7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
8) 音楽構造に要素が合っている
続く
私の説は、まず該当するのが
2) 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプ
かな。
ジャンプの前にチェンジエッジとクロスロールをちょこまかと実施してます(芸が細けえ!)
それと
4) 高さおよび距離が十分
も該当すると私は考えています。
元々彼女はスピードが速く、そのスピードを利用してそのままジャンプに入ってしまうので(過去記事「キムヨナ選手の高得点について触れてみる」2014年1月9日20:35にアップされたものを参照してください)飛距離は文句のつけようがありません。テレビでは分かりにくいですけど。
GOEに2をつけている人は
8) 音楽構造に要素が合っている(←私はきちんと理解出来ているわけではないので念のため)
と、あとは
7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
を選択した可能性あり、ってとこかなぁ。
GOEに3をつけた人は押し間違いとしか思えまへん。(笑)
どうせ3は上下カットで除外されてますし、試合後のラウンドテーブルディスカッションで突っ込まれてるでしょうけど。
>あの程度のぐらつきだと拙劣な着氷とみなされないんでしょうか?
私的には「拙い着氷 (悪い姿勢/間違ったエッジ/引っかき等)」未満、って感じですけど。但し、さらにサンプリングは必要ですけどね。私自身が。
>ソトニコワFSのStSqのレベルです。私はターンをスロー再生で見分けられる程度でステップはまだ分からないのですが~どう思われますか?
おー、ステップは私の最も弱い部分です。(笑)
これを機会に私も真剣に解析(というか、素で分かるように、まずは修行ってことですけど)してみます。暫く時間かかりますけど。
あ、もしかしたらチェンジエッジ、クロスロールの連続技から、全然間をおかずにスっとジャンプに入ったから
1) 予想外の / 独創的な / 難しい入り
が該当するって判断した人もいるかも。
以上、きれじろう説でした。
ちなみに。
>7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
>を選択した可能性あり
はちょっと強引だったかなぁ。(笑)
ヨナの3Lzの入りですが、あれってクロスロールなんでしょうか?バッククロス→RBI-RBOチェンジエッジ→RBO-LBIクロスフロント→LBI-LBOチェンジエッジ→3Lzでは?違ってたら申し訳ないです。
ちなみに私は、3)のディレイも微妙にありかなあと思っています。少なくとも4)は確実ですね。
こうやってジャンプのGOEを自分でつけてみるときいつも思うんですが、5)の四肢を十分に伸ばした着氷姿勢ってどういう意味なんでしょうか?独創的な出方の方はバックスネイクとかイーグルなんだろうなと想像はつきます。ただ、時々足元は普通でも手を動かしたり着氷ポーズを工夫している選手がいますが(あれが加点対象になるなら分かる)ほとんどの選手は成功ジャンプの着氷時きれいに四肢を伸ばしていますよね。それらが全て加点対象になるとするとちょっと対象が多すぎる気がします。
それと1)と2)も被ってるように見えるのでよく分かりません。難しかろうが簡単だろうがとりあえずステップかフリースケーティング動作を入れてその直後にジャンプすれば2)、スリーターンから直接3Loなど、複数のステップやターンはないが予想外な(助走が短い?)入りをしている場合、あるいは直前のステップやターンが特に難しい場合、あまり見かけない独創的な入りをしている場合は1)に当てはまると一応理解していますが。
>あれってクロスロールなんでしょうか?
ああ!クロスロールって書いてんじゃん!俺。そーです。クロスカットですわ。すんません。
恥ずかしいこと書きますけど、私、2年前はクロスカットとクロスロールって同じものだと思ってました。
ちなみにヨナさんのルッツの前の得意技のパターン。師匠の解説。
LBOバッククロス
(左足、後進、アウトエッジのバッククロス)
↓
RBI-RBOチェンジエッジ
(右足、後進、インエッジ→右足、後進、アウトエッジのチェンジエッジ)
↓
LBIフロントクロス
(左足、後進、インエッジのフロントクロス)
↓
LBI-LBOチェンジエッジ
(左足、後進、インエッジ→左足、後進、アウトエッジのチェンジエッジ)
↓
そのまますーっと滑ってジャンプ
一方のクロスロール、ヨナさんで見たのはバンクーバー五輪フリーでのトリプルサルコウの前。
>ほとんどの選手は成功ジャンプの着氷時きれいに四肢を伸ばしていますよね。それらが全て加点対象になるとするとちょっと対象が多すぎる気がします。
四肢を伸ばせたってことは、それはそれで加点したっていいじゃんって私は思ってます。地方大会なんかだと伸ばせなかった着氷というのも良くみますし。ルールはトップ選手のために有るわけでは無く、全ての選手の為に存在しますからね。教育する過程の「指標」としての意味合いってことで。
・・・もはやお互いに想像でしか語ってないですけど。
>それと1)と2)も被ってるように見えるのでよく分かりません。
はい。私もよく分かりません。(笑)
ジャッジパネルの中で判断基準がどこまで統一できているかどうかも分かりません。
ちなみに。
ステップ関係は絶対俺よりアイリーンさんのほうが理解してますよ。むしろ私が教えてほしいぐらい。
ヨナのバンクーバー3S前を見たら確かにクロスロールやってますね!クロスロール→カウンター→スリーですね。なかなか見ない入りです。他には近いものでも新葉ちゃんくらいですかね。
ソチの3Lzについては、クロスロールが無くてもチェンジエッジを2回やってるのでステップからの入りになるんでしょうか?どこまでステップに含まれるのかがイマイチ曖昧でw
ステップはそんなに詳しく無いですよ(^-^;ターンはスロー再生で何度も見れば分かる、という程度で、ステップの方はどれもはっきり理解できていません。どこからどこまでをシャッセ(モホーク、チョクトーなど)と言っていいのかが分からなくて。ターンはその辺が明確なので見分けられるのですが。
ただソトニコワのソチFSのステップを見ると、ターンやステップの種類云々、数云々という以前に、3回連続でターンしている部分自体1か所しかないように見えるんですよ。SPはとりあえず3回連続でターンしている部分が2カ所ありますが、FSは1回しかありません。別のステップを挟んで3回難しいターンをしているところはあるのですが、これは3連ディフィカルト(この呼び方は正しいのだろうか)として認められるんでしょうか?
>チェンジエッジを2回やってるのでステップからの入りになるんでしょうか?どこまでステップに含まれるのかがイマイチ曖昧でw
2回やってれば、立派に「明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作」に該当するようですよ。
>どこまでステップに含まれるのかがイマイチ曖昧でw
あー、これ、この記事の最初のほうでコメントさせていただきました。
~「明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作」の定義~
●単独ステップ 単独フリースケーティング動作だけではNG
●複数のステップまたは複数のフリースケーティング動作、あるいは単独のステップ+単独のフリースケーティング動作が必要
●ステップ動作:
1、ターン
・スリーターン、ツイズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカー
2、ステップ
・トウステップ、シャッセ、モホーク、チョクトウ、チェンジエッジ、クロスロール、ランニングステップ
●フリースケーティング動作:
あらゆるターン・ステップ・ムーブインザフィールド・表外ジャンプ・スピンなどスケーターが行うほとんどのスケーティング動作を指していて、技術名が不明な動作も、その中に数えられます。
つーことで。
>ただソトニコワのソチFSのステップを見ると~として認められるんでしょうか?
正直言っていいすか?俺、修行中で自信なし。中途半端な知識で間違った情報を拡散したら問題だしなぁ・・・。
はっきりしていることは我々ファンより審判のほうが10000倍は正確に見分けられるし、正確な判断が出来るということです。
審判と解説者、判断が分かれた時に解説者の方が正しかったなんてケースは一度もお目にかかったことが無いですし、ある有名な陰謀論の大先生が過去に「ファンはテクニカルパネル並みに鍛えられてる」っておっしゃってたけど、私的には「んなわけねーだろ。全っ然鍛えられてねーよ。それ以前にお前らそもそもルール分かってねーじゃんか。」ですからね。
ステップは、過去にMAYさんが3連続デフィカルトの解説をやっておられたけど。うーん、現在はMAYさんお忙しそうだしなぁ・・。
ステップの定義、そういえば既出でしたね。すみません。
今まで私はSPの規定にある「コネクティングステップ」と、GOE項目の「明確ではっきりしたステップ」と混同していたらしく、チェンジエッジ・スリー・モホークなどはステップだと思っていなかったのですが、それらも複数行えば加点対象として認められるということですね。
定義の中にある「単独フリースケーティング動作だけではNG」の意味ですが、例えば有名な「イーグルからの3A」などは、もしやっているのがイーグルだけならGOEの加点要素としては認められないということなのでしょうか?つまりイーグルを単独でやれば「単独フリースケーティング動作」ですから、「明確ではっきりしたステップ/フリースケーティング動作からただちに踏み切っている」には当てはまらないのでしょうか。もっとも、「予想外の/独創的な/難しい入り」の方には当てはまりそうですけど。
それと、メドベデワ選手が3Loの前にフリーレッグを前に振り上げるような動作をして、そこからチェンジエッジ→スリーターンして跳んでますが、あれは「明確なはっきりとしたステップ」からの入りにはなってもSPの規定であるコネクティングステップからの入りにはならない気がします。あれはフリーレッグの振り上げがフリースケーティング動作として認められているのか、それともイーグルが「ジャンプ前」としてカウントされているのか、どちらだと思われますか?
書き忘れましたが、「別のステップを挟んでも3連ディフィカルトとして認められるのか」については自己解決しました。認められないみたいですね。
ターンやステップの見分けは本当に訳分からないんで、頑張って修行しますw3連ディフィカルトについての記事も探してみますね。
>チェンジエッジ・スリー・モホークなどはステップだと思っていなかったのですが、それらも複数行えば加点対象として認められるということですね。
>「イーグルからの3A」→「予想外の/独創的な/難しい入り」
私もそのように理解しとります。
どうもー。決算期なんで返事が遅くなってしまいました。すいません。
>メドベデワ選手が3Loの前にフリーレッグを前に振り上げるような動作をして、そこからチェンジエッジ→スリーターンして跳んでますが、あれは「明確なはっきりとしたステップ」からの入りにはなってもSPの規定であるコネクティングステップからの入りにはならない気がします。
最新のテクニカルハンドブックには
– コネクティング・ステップまたはそれと同等の他のフリー・スケーティング動作からただちに行うジャンプ;
と書いてます。(ここまでは読者の皆様むけ)
んで、「コネクティングステップ」を色々調べて見て、信用出来そうな解説はこーゆー感じ。
●プログラムを構成するジャンプやスピンなどの要素と要素の間をつなぐステップのこと。リンクの全面を有効に使って、できるだけ単調でない変化に富んだステップが望まれる。スプレッドイーグルやイナバウアーを含めても良いが、クロスは含まれない。
●プログラムを構成する主要な技(ジャンプやスピン、ステップシーケンス)の間をつなぐ滑走動作を指します。
バッククロスなどで単に走っているのは単調で良くないとされ、つなぎのステップでも音楽を表現してダンスステップで多様な技をアピールする方が完成度の高いプログラムとして評価されます。
なので、私の説(あくまで私の個人的な見解)は『イーグルが「ジャンプ前」としてカウントされている』ですね。
メドベデワ選手はイーグルからチェンジエッジ→モホークの間にクロスを1回挟んでいますが、ジャンプ前のコネクティングステップの中にクロスを挟んでも大丈夫なんでしょうか?一応間自体はそんなに空いてないように見えますが。
メドベデワのチェンジエッジ→スリー→3Loはスリーのエッジがあまり明確じゃないので、カウンターからの3Loじゃないかという気もします。実際羽生選手のカウンター3Aを見るとチェンジエッジ→スリーかカウンターか微妙な感じなので、メドベデワの3Loもカウンター3Loなのかもしれませんね。カウンターは「難しい」ステップになるのでコネクティングステップからの入りになりそうです。
ただこれだと今度はジャンプ前のステップが複数じゃなくなっちゃうのでw、いずれにせよイーグルはカウントされているんでしょうね。
>メドベデワのチェンジエッジ→スリー→3Loはスリーのエッジがあまり明確じゃないので、カウンターからの3Loじゃないかという気もします。
うーん・・・私もカウンターに一票かなぁ。
>ジャンプ前のコネクティングステップの中にクロスを挟んでも大丈夫なんでしょうか?一応間自体はそんなに空いてないように見えますが。
>カウンターは「難しい」ステップになるのでコネクティングステップからの入りになりそうです。
私が今後知りたいなぁ、と思ってるのが、そもそもコネクティングステップとは何ぞや?なんですわ。
例えばメドベデワさんの今年のショートプログラム、2Aと3Loの間の動き全てを総称して「コネクティングステップ」と言ってるのかなぁ、と思ったり。
何しろこれ、TESそのもので評価されるものじゃないので、どうも不明確すぎて良く分かんないんですよね。
PCSのうちのTransition(つなぎ)のところで記載されている「クロスカットは少ない方が望ましい」と同じように、ほんとは「まあ、別に含んでもいいんじゃね?質が良ければいいんだよ。」レベルの話じゃないかなぁとも想像してます。
それに師匠の解説してくれた
>●フリースケーティング動作:
>あらゆるターン・ステップ・ムーブインザフィールド・表外ジャンプ・スピンなどスケーターが行うほとんどのスケーティング動作を指していて、技術名が不明な動作も、その中に数えられます。
って、技術名が不明な技ってなんだよ、と我々素人は思いますが、要は素人の気付かないところでなんか高度なことやってるのかもしれないし。
要は我々が「あ、コネクティングステップだ」と思っても、プロから見たら「何言ってんの?いや、それただのフリースケーティング動作だし。」なんてこともあったりして。
突然、現役審判の方が「これはこーゆーことなのよ」ということでコメントしてくれたりしないかなぁ・・・。
そしたらアイリーンさんと私で質問攻め(しかもマニアックな)にするかもしれんけど。
フリースケーティング動作の定義をよく読んでみたら、ターンやステップ全ても含まれているんですね。それなのになぜわざわざ「ステップ/フリースケーティング動作」と分けて書いてあるんでしょうかw
SPの単独ジャンプ前のコネクティングステップは、ムーブインザフィールドまたは難しいステップ(ロッカー、ブラケット、カウンター、ツイズル、ループ、チョクトー)のうちどれか1つ以上が含まれる複数のステップ…だったような気がします。ただどこで読んだか思い出せないので、勝手な思い込みかもしれないですね。テクニカルハンドブックには「コネクティング・ステップまたはそれと同等の他のフリー・スケーティング動作」「1つだけのスプレッド・イーグル、スパイラル、またはフリー・スケーティング動作では、「複数のコネクティング・ステップあるいはそれと同等の他のフリー・スケーティング動作」という要求を満たしているとはみなされず、ジャッジはGOEで考慮しなければならない」くらいしか書いてないですし。
でも、冒頭に書いたような基準は何かあると思います。ラジオノワ選手がヨーロッパ選手権SPで単独ジャンプにモホーク→スリー→3Fを跳び、アテンションもなく完璧に決めたのに減点されていました(一応複数のステップからの入りですよね?)。
ただ、GOEの減点要素を見ると「ジャンプの前のステップが簡単すぎる」などとは書かれてないので、やっぱり思い込みかもしれません。まあ要するに結局分からないということです( ;∀;)とりあえずどこかに基準が書かれていないか、見落としがないか一応探してみますが…
現役審判の方カモーン!(切実)
お久しぶりです、ななみです。
ずっとブログUPを待ってほぼ毎日訪問していたのですが、更新されないのでTOPページを覗くだけで引き返していましたが、ここでHOTなコメントをされていたのですね(・∀・)
世界選手権男女シングル終わりましたよ~。
羽生選手フリー残念でしたね。何も心配していなかった(安心していた)のにまさかのミス。
あの水たまりのような氷が気になってました;(私が)
ステップがレベル3のようなのですが、とても素敵だと思うのですけれど、何が足りないんですかね?
ステップ、全くわからず・・・。↑で沢山コメントされているのですが、忙しくて内容も難しいし読んで理解するには
私は時間がかかりそうです^^;
浅田選手はショートは残念でしたがフリーは何だかやっと戻ってきたなという感じがします(*˘︶˘*)
得点が出た瞬間は点数低!!と思いましたが、3Aツーフット?かな?ならあのGOEは仕方がないか;
2A-3Tは、きれじろうさんに教わったことを頭に入れて見ても、惜しかった><厳しい…綺麗なのになぁ。
ぎっりぎりですよね・・・。
PCSは私はまだやっぱりわかりません(笑)
ひとつ上のゴールド選手のPCS、わずかにゴールド選手が上回っていましたね。
違いは何でしょう?
そして・・・浅田選手、これからも選手でいてくれるのでしょうかね。
誰もわからないと思いますが、膝を大事に無理をせず、できれば治して続けて欲しい(・∀・)
だってやっとソチシーズン序盤のフリー位まで戻ってきたような気がするし、来季ってコストナー選手が復帰するんですか?違います?
もしそうなら、ベテランVS若いピョンピョン組(ジャンプ)が見れそうで楽しみ。
それとも体型の変化を乗り越えた人たちがまた戻ってくるのか、
これからどうなっていくのか本当にわからないですよね。
個人的にメデベデワ選手の戦略はあまり好みじゃないので(やれる時にやっとけ、みたいで;)
これから洗練されて行くのを楽しみに見ていきます。
それでもメデベデワ選手、サラリと歴代最高得点をさらって行きましたね。
タノジャンプ、フリーに1回くらい入れる感じならポイントになって美しいと思うのですが
あれだけやられると好感度が下がります~^^;演技全体がゴチャゴチャして見えます。
ですが点数は点数なので、お、お、おめで..とう。^^;
今回個人的に素晴らしいと思ったのは、ワグナー選手SPFP両方と、浅田選手のフリー、ポゴリラヤ選手のSPです^^
いや~素晴らしかった。
まだまだ話したいことが沢山あるんですけど(・∀・)
長くなりましたのでこの辺で。
おじゃましました~^^
>ステップ、全くわからず・・・。↑で沢山コメントされているのですが、忙しくて内容も難しいし読んで理解するには
私は時間がかかりそうです^^;
ステップは我々素人が理解するには時間かかりますよー。
私もところどころは「あ、今のは××だ」となりますけど、結局は師匠の方々の解説を見て、「あー、そうなんだ」と納得する、というレベルでしかなく、自分で解析できるのはまだまだ先です。
この点はアイリーンさんが恐るべき向上心をお持ちなので期待。←他人任せ(笑)
>得点が出た瞬間は点数低!!と思いましたが、3Aツーフット?かな?ならあのGOEは仕方がないか;
浅田さんの演技はとりあえず、3Aと2A+3Tを真面目に見てみましたけど、3Aはツーフットになっちゃってるうえに、回転自体ショートケーキ1個分どう見ても足りないので、URとあのGOEは仕方が無いですね。2A+3Tもセカンド3Tは認定されるのは厳しいかも。
全体的に、何となく慎重にやってたかなぁ、という感じがしましたけど。
とにかくジャンプでの取りこぼしが大きいですわ。
3アクセルで6点(あの驚異の中国杯FS比)、ルッツで4点はロスしちゃってますから。
この2つが上手く行ってたら、それだけで144~145点ですからね。
>PCSは私はまだやっぱりわかりません(笑)
ひとつ上のゴールド選手のPCS、わずかにゴールド選手が上回っていましたね。
違いは何でしょう?
そもそもPCSって審判でも微妙に異なった解釈のうえでの集積でしかないので、点数の違いがわずかであれば別の競技会では逆転してる可能性もある、っていうレベルでしかないと私は思ってますけどね。
ファンの間では色々喧々諤々の議論が成されるかもしれませんけど、それはそれぞれのファンの主観でしかないですし。
>タノジャンプ、フリーに1回くらい入れる感じならポイントになって美しいと思うのですが
あれだけやられると好感度が下がります~^^;演技全体がゴチャゴチャして見えます。
がっはっは、私は、選手のみなさんは自分の信念に基づいて好きにやってほしい、だけで、彼女のタノ連発は「大概の選手は跳ぶだけでも精いっぱいなのに、よくあんな簡単に出来るわな」という驚愕だけだったりします。
特に地方大会を現地観戦するようになってから、より強くそう感じるようになりました。
つーか、各選手がタノ連発するようになったら、ファンも目が慣れてフツーに感じるんじゃないかなぁと想像してます。
ちなみに
>浅田選手、これからも選手でいてくれるのでしょうかね。
浅田さん、来季もやるだろなー、と私は思ってます。
だって、今回の世選は取りこぼしが多すぎで損しちゃったってだけで、TESの取りこぼしを最低限に押さえれば、まだまだ世界トップレベルですもん。
今回、FSのPCSで浅田さんの上はたった3人ですぜ?
確かに膝は心配ですけど・・・。
ななみさん
今見たらyahooニュースに記事出てまっせ。
●浅田真央 現役続行の意向
2016年4月3日(日) 16時42分掲載
とりあえずファンとして一安心ですな。
きれじろうさん
現役続行ですか^^嬉しい限りでございます。教えてくださってありがとうございます!
何度か引退を考えたとおっしゃっていたので本当にこの大会の終了時まで心配でしたが、
ショートで構成を下げたことや、フリーで取りこぼしがあったことで
これで終われないと浅田選手自身が思うんじゃないかなぁと期待(?)しておりました。
向上心があって欲しいという期待です^^
膝は心配ですが25歳にしてこの伸びしろは魅力的です(笑)
3Aツーフットの前にURだということも書き忘れました。そうですね。
それでもソチシーズンでもこういうのありましたし、とりあえずコレくらいできて何だかほっとしてます(*˘︶˘*)
浅田選手のフリー一回だけタノジャンプ、あれは美しかったですよ。衣装もあってかヒラヒラと。
>各選手がタノ連発するようになったら、ファンも目が慣れてフツーに感じるんじゃないかなぁと想像してます。
確かにそうかもしれませんね。
でもやはり若い選手ならではの戦略のような気も致します。
体型の変化を経験した選手たちにとっては1回くらいで、あとは3A入れるとか・・・
そうやってロシアの若娘たちに対抗していくしかないのかなぁと^^;
浅田選手にとっっては3A確実に決めることとルッツと3-3ですよね。
ま、今までと同じか。
でもこの大会で、それ以前の問題だった感が抜けて、休養前と同じような課題..というところまでこれた
だけでも嬉しいです。
あとは年齢を精神的に気にしないで欲しいですね。体力の問題はあれど
「私たちの時代は終わったのかな」なんておっしゃってましたけど、
コストナー選手だって、多くの試合で上に2人の最強女がいて、27歳にしてオリンピックでメダルをゲットしたわけですし、
ワグナー選手もずっと点数がいまいちでしたがここに来て輝き始めましたし。
何はともあれ現役続行嬉しいです、ハイ^^
あ、真央さんのニュースが始まったのでこれにてm(__)m笑
またきます^^
ななみさん
>3Aツーフットの前にURだということも書き忘れました。
お、ななみさんもすっかりジャンプマニアになってますねぇ。素晴らしい!
>浅田選手にとっっては3A確実に決めることとルッツと3-3ですよね。
ま、今までと同じか。
これらをクリアするのは大変なことでしょうね。例え浅田さんといえども、これをクリアするのは難しい。
25歳にしてこれに挑戦しつづける浅田さんは素晴らしいなぁ、と思う私。
>コストナー選手
この人もトリノ五輪の頃に比べたら大化けしたひとですよね。
当時はスピードを制御出来ずに苦労されてましたけど、それが可能になってから最強軍団の一人になりましたからね。
1年ぐらい前にMAYさんブログに書いたんですけど、コストナーさん、ヨナさん、浅田さんの3人は新採点採用当時からのPCSの伸びが驚異的ですわ。
来季はセイラームーンの大好きなメドベデワさんなどロシア新生女子とコストナーさん、浅田さんなどベテランたちの対決が楽しみです。
そういった意味で現在の新採点方式は2006、2007年当時に比べて、素晴らしいバランス感覚を持ったルールに進化してきたなぁ、と感じます。
きれじろうさん
回転不足についてはスローが出ればめっちゃわかりやすいですし、ワグナー選手や他の選手もですが
それぞれ癖のある回転不足の仕方と言いますか…(笑)
きれじろうさんのおかげでなんとなくわかるようになり、少々得意気に家族に解説しております。へへ。
浅田選手の3Aと3-3と、ワグナー選手のやつは、スローを見なくてもわかりましたぁ!
って、喜ぶところじゃなかった(汗)ファンの皆様スミマセン。
浅田選手が「来季は勝ちにこだわる」「ジャンプのレベルを上げる」という力強い言葉が出ました。
かっこ良くてビックリしました。怪我に気をつけながら頑張って欲しいですね^^
というかソトニコワ選手やトゥクタミシェワ選手などは来季どうなるんでしょうね。
若娘たちが体の変化でこれもまたどうなるかわかりませんが、勢揃いしたらまたまた面白くなりますよね。
早く来季始まりませんかね(笑)
>浅田選手の3Aと3-3と、ワグナー選手のやつは、スローを見なくてもわかりましたぁ!
すごい!すごい!
>って、喜ぶところじゃなかった(汗)ファンの皆様スミマセン。
足りないものは足りないし、それに対して浅田さんは「次こそ認めさせる」という想いでずっと頑張って来たんですから。
逆に足りないものを「足りている」と強弁して出鱈目をまき散らす陰謀論者こそ最低です。
まあ、彼らの嘘に騙される人は以前に比べたら減ったとは思いますけど。
>浅田選手が「来季は勝ちにこだわる」「ジャンプのレベルを上げる」という力強い言葉が出ました。
かっこ良くてビックリしました。怪我に気をつけながら頑張って欲しいですね^^
浅田さんは強い女性だと思います。
何しろ、シニアに上がったのが2005年で、それから11年ですからね。これだけの長い期間トップ選手として活躍出来たのは、やっぱり彼女の努力があってこそでしょう。
この長い期間、紆余曲折がありましたけど、浅田真央さんの物語は映画みたいなドラマチックストーリーで、引きこまれずにはいられません。
また質問しに参りました。またお付き合いいただけるとありがたいです
リプニツカヤのソチシーズンのLz、高確率でエッジエラー判定を受けていて、昔の私はアウトエッジじゃないLzは全部フルッツだと思っていたのでそれで納得していたのですが、今見返すとフラットエッジで踏み切っていてセーフっぽくも見えます。あのくらいのエッジだとエラーになってしまうんでしょうか?
2013スケカナFS冒頭の3Lz+3Tが分かりやすいと思います。その時は3Lz+3Tがエラー、3Lz+2Tはノーマークで、確かに+2Tの方は+3Tの方よりアウトエッジに近いのですが、3Lz+3Tの方もフラットで踏み切っているような気がします。
あと最近プルシェンコの昔の演技を見てたら、旧採点なのに回転不足が気になるようになってきたのでw、これらのジャンプが今の採点だとURになるのか教えていただきたいです。
https://www.youtube.com/watch?v=LOcGnFdtq-E
2本目の3A
https://www.youtube.com/watch?v=5ZtchE_WBis
4T、4T+2T
https://www.youtube.com/watch?v=JohMlEIlQNM
3Lz+3Tのセカンド
アイリーンさん
どうもー。ご無沙汰ですー。
リプニツカヤさんの2013GPF、ショートとフリーの3Lz、怪しいとおもう部分を切り取ってみました。
ネット上にはファイル置き場サービスというのがあるのが分かって、MAYさんにお手間をとらせるのも悪いので、きれじろう画像置き場を作りました。
↓これですけど。
http://ux.getuploader.com/kirejirou/
で、以下の3つが怪しい部分を切り取ったものです。
・リプニツカヤGPF_FP
・リプニツカヤGPF_SP1
・リプニツカヤGPF_SP2
この人、ルッツはかなり曖昧な人ですねぇ。
リアルルッツの人は進行方向を12時として、離氷前、時計回りの軌道を描く時、左足が7時から8時のあたりで既にアウトエッジになっていて、そのまま離氷までずっとアウトエッジなんですよね。
んで、上記画像ですが、FPのほうは画像ではぱっと見、フラットに見えなくもないですけど、これが画面左のジャッジ席からはどう見えるか。
SPは2コマ連続のやつですけど、インエッジになってるように見えます。
リプニツカヤさんは9時のあたりで初めてアウトエッジになって、足をつく直前にすでにインエッジになっちゃってるように見えます。そのインエッジっぽいのを集めたのが上記3ファイルなんですけど。
これは当時のエッジエラールールのボーダーラインかなぁという感じがします。もちろんサンプルはもっと実施する必要はありますけど。
あ、あと、上記きれじろう画像書庫に「説明2015_2 回転不足ってどうやって判定してるの?.pdf」をアップしてますけど、多分前半の判定方法はアイリーンさんは十分にご理解されてる内容ですが、後半の1/4の基準線の判断方法は参考になるかも。かなりマニアックですけど。(笑)
プルシェンコさんのやつは明日やりまっす。
それと画像書庫の
・合成1(トウ着氷).jpg
・合成2(ブレード全体着氷).jpg
は過去記事の「回転不足の定義」にケイさんというかたからのご質問で、こちらでもネタになったソチフリー、ヨナさんの単独3Lzの演技後のスロー映像を離氷から着氷までキャプチャーにて合成したやつです。
こんばんは。
プルシェンコさんの件です。
>旧採点なのに回転不足が気になるようになってきたのでw
いや、もはやワタクシなど足元にも及ばないマニアッぷりです。流石っす。
んで、「2本目の3A」って動画の開始から2分22秒経過あたりの転倒3Aのことですかね。
なんつーか、ハイビジョン放送の有難味が良く分かりますわ。すっげー分かりにくい(笑)
不鮮明すぎて、どこがトウ着氷の瞬間なのか、どこがブレード全体着氷なのか、よくわからん。
ギリギリでURかなぁ・・・・・自信ないけど。
4T:URじゃないすか?これ。進行方向がこちら側にななめに向かってきて、着氷の瞬間カメラから見て体が真横っぽいし。
4T+2Tの4T:ハイビジョンじゃなくて、このアングルだと正確な判断は殆ど絶望的。正直言っていいすか?よくわかんない(笑)
3Lz+3Tのセカンド:これ、アングルが低すぎて進行方向がイマイチよくわかんないんですよねぇ。進行方向が良く分からないと言うことは1/4の基準線も全然わかんないし・・・。つまり、こっちもよくわかんない(笑)
すんません。ご期待にこたえられなくて。これわかんないわ。
アイリーンさん
>2013スケカナFS冒頭
ちゃんと指定してんじゃん・・・見落としてた。2013GPF調べちまった。すんません。
回転不足の基準線、今まで知らなかったです。どうりで今まで「着氷地点は分かるけど、離氷地点はどこ?」となってたわけですね。参考になります!
リプニツカヤのLzはやはりボーダーラインでしょうか。リプニツカヤは昔、足首の怪我?で足首を内反できずLzに苦労していたそうですが、そのせいなのか「跳び方はLzだけどエッジはフラット~イン」「Fは跳び方はリップっぽいのにエッジはイン」みたいな不思議な感じになってるように見えます。
まあつまり微妙なところ、ってことですね。
プルさんの件については、こちらこそ申し訳ありませんでした。この画質だと難しいのは分かってはいたのですが。スロー再生はセルフでできますが画質はどうにもならないのが残念です。
ただ、これからも性懲りもなく聞きに来る予定ですのでそのつもりでお願いしますw
早速また聞きに来ました(^-^;
以前質問した「明確なステップ~略~からただちにジャンプ」ですけれども、例えば3Sは、多くの選手が「スリー→モホーク」あるいは「モホーク→スリー」の入りで跳びますよね。スリーもモホークもステップの中に含まれているため、普通に考えればこれは複数のステップから入っていることになりますが、これは「ステップからただちにジャンプ」に当てはまるのでしょうか?多くの選手はこの2つのうちどちらかの入りをしているので、素人目にはこれらは「難しくない普通の入り」に思えます。だから要件を満たしているとはいっても、本当にGOE加点対象になるのだろうか、と疑問に思ったのです。
おっひょー!アイリーンさん、すげーパワーだぜ!
>どうりで今まで「着氷地点は分かるけど、離氷地点はどこ?」となってたわけですね。参考になります!
実は私、師匠からさんざんヒアリングしまくって勉強したんですけど、理解するのに1カ月かかりました。2012年のことです。
みんなで知識を共有して見る目を養いましょう!
ご覧頂いた資料も1カ月以上かかりましたけど。(笑)
>リプニツカヤのLzは~まあつまり微妙なところ、ってことですね。
私もそう思います。
>明確なステップ~略~からただちにジャンプ」
師匠の元スケーターさんによると、最近は大概ステップ動作とかが含まれてる場合が多いので、「直ちにジャンプに入る」という点を評価するらしいですよ。
で、高難度のジャンプになればなるほど選手は一泊おきたくなるそうなんです。
師匠は元全日本クラスのすごい方なので、説得力ある。
少なくとも我々素人ファンとの間には越えられない壁があると実感する毎日です。
それはMAYさんと会話させていただくときにも強く感じますわ。
で、
>多くの選手はこの2つのうちどちらかの入りをしているので、素人目にはこれらは「難しくない普通の入り」に思えます。
についてですけど、テレビでもときどきジャンプの助走のとき固まる人っていますよね。
ルールってノービスからジュニア、シニアまで「全ての人を対象に」作られてますし、我々素人は「これ大したことねーだろなー」と思っても、スケート競技者全体からみれば「ただちにジャンプに入る」って実は大変なことなんじゃないかなー、と思ったり。
ここは想像ですけど。(笑)
・・・MAYさん戻ってきてくれないかなぁ・・・経験者であるMAYさんの「実感」を聞いてみたい。
確かに最近ではステップからジャンプに入る選手が多いです。羽生くんのSEIMEIとかたぶん全部のジャンプでステップから入ってるしwだから「ただちに」という面が重要になるのですね。
つまり、サルコウの場合でもスリーあるいはモホークをしてから直ちに跳ぶかどうかで加点対象になるかどうか変わる、ということでしょうか?ただサルコウでスリーやモホークの後間をおいて跳ぶ人って見たこと無いような…ターン後に一瞬で跳んでる選手ばかりではありませんが、少なくとも「直ちに」の範囲を超える程間をあけて跳ぶ選手っているんでしょうか?ヨナさんとかは割と間をあけてる方ですが、それでも「直ちに」ではあるんじゃないかと思います。その辺どうなんでしょうね…
それとサルコウ以外のジャンプでは、3Fでインインモホークをしてから一旦アウトにチェンジエッジしてまたインに戻って跳ぶ選手がいますよね(昔の真央ちゃんのような反動を使った跳び方)。これはモホーク→チェンジエッジ→チェンジエッジから直ちに跳んでいるとして加点対象になりますか?
またモホーク→クロスフロントでLzを跳ぼうとしたら、フルッツ癖のせいで跳ぶ前にアウト→インにチェンジエッジしてしまった場合、もし選手にフルッツ癖がなければ単なるモホーク→クロスフロントの入りですが、フルッツだったためにモホーク→クロスフロント→チェンジエッジの入りとしてステップから入っていることになります。これは加点対象になるのか。
えーとつまり一連の質問で何が聞きたいかと言うと、ジャンプ前に多くの選手がやっている、ほぼ必然的に行う必要がある動作や、一般的にむしろ悪い癖だと思われている動作であっても、ルールを満たしていればジャンプ直前に行っているステップとして加点対象になるのか?それともならないのか?ということを聞きたかったのです(最初からそうやって質問すればよかったですね)。
現役審判の方カモーン!!!(切実)(切実)
>ほぼ必然的に行う必要がある動作や、一般的にむしろ悪い癖だと思われている動作であっても、ルールを満たしていればジャンプ直前に行っているステップとして加点対象になるのか?それともならないのか?ということを聞きたかったのです
私の理解では、結局以前提示させていただいた、ステップ/フリー・スケーティング動作の定義に合致していれば加点対象になる、です。
また、「直ちに」の定義ですが、これは演技中にストップウォッチで計るなどという作業が不可能で(ジャッジパネルにそんな余裕は無いでしょう)、××秒以内でないとダメといった定義付けが出来ない以上、大まかな感覚に頼らざるを得ないのではないでしょうか。ジャッジミーティングやジャッジセミナー及び競技会後のラウンドテーブルディスカッションで「意識合わせをする」以上のものは無いでしょう。
私もヨナさんぐらいの間隔であれば加点対象に「入る」と思ってますけど。
こういうのほんとに現役審判の方が答えてくれたら嬉しいですよねー。俺も正確なこと知りたいんだよなぁ。
ありがとうございます。こういうのは正確なことが知りたいですよねえ。それと、最近の選手を見ると多くのジャンプでステップから入っていることが多いので、そのうちルール自体変わるかもしれませんね。
えー、トランジッションつながりで質問です。またソチ五輪女子シングルでw
上位3人のPCSを見ると、ソトニコワSS9.18TR8.96、ヨナSS9.21TR8.96、コストナーSS9.14TR8.71。全体的に高すぎると思いますが、それはともかく、ソトニコワのTRは低すぎるし、コストナーのTRは高すぎるように思えます。ソトニコワはスケーティングが上手いですが、あれほど詰めたTRを上回るほどの上手さとは思えないし、コストナーの最高峰のスケーティングと他選手と比べると相当少ないつなぎの点数がこれしか違わないというのも何か変だと思うのですよね。ヨナはスケーティングが上手く、つなぎも結構入っていたので、まあこれくらいだと納得できるのですが。
ただソチ以外の大会の採点を見ても大体こんな感じなので、たぶん何か理由があるんだろうとは思い、いろいろ考えましたが、思いついたのはつなぎの質とリンクカバーくらいでした。でもこれだけ量が多い/少ないと質やリンクカバーで評価がひっくり返るものなのかなあと…そもそもソトニコワのつなぎの質やリンクカバーがそこまで悪くは見えないし(むしろ良いように見える)、コストナーは確かに質がよくリンクカバーもいいですが、これだけ量が少ないのを補えるほどか?というとやはり疑問です。どうなんでしょう?
PCSについては素人があまり口を出すべきではないと分かっていますが、やっぱり聞きに来ちゃいました。
すみません、もう1つ。
バンクーバーの真央ちゃんの演技を見て思ったのですが、バンクーバーの真央ちゃんのスケーティングスキルはどの辺が高く評価されていたのでしょうか?当時のプロトコルを見るとINと並んで最も高い評価になっていますよね。プログラムが好みのせいもあるかもしれませんが、あの頃の真央ちゃんはスケーティングスキルより表現面の方がずっと優れていたと思うんです。ただ、なぜSSが後半3項目より高いかを考えるのはかなり不毛なので、とりあえず当時の真央ちゃんのスケーティングの優れている部分がどこなのか知りたいです。癖があり両足滑走が多いためか、あまり上手いようには見えなくて…
どうもー。アイリーンさん、シーズンオフになってもエネルギー全開ですねぇ。
多分PCSとかの分野は私よりMAYさん、ロワゾーさんのほうが向いてると思う。(笑)でも私も混ぜてもらおう。
今日は「もう一つ」のほうを。
スケーティングスキルは「フィギュアスケート美のテクニック」によると
・.バランス
・リズミカルな膝の動き
・足運びの正確さ
・流れと無駄な力の無い楽な滑り
・深いエッジ
・ステップ、ターンの正確さと確実さ
・力強さと加減速
・あらゆる方向へのスケーティング
・片足でのスケーティング
※スケーティング全体の質の事。スケーティングとは前後にすべることではなく、如何にエッジをコントロールしてカーブに乗って滑るか、また、ターン、ステップを自在に駆使しているか、ということ。スピードを出すために何度も蹴ったりせずに、エッジワークで加減速することもスケーティングスキルに含まれる。
だそーで、それともう一つ私の師匠の一人によるまとめだと
・バランス: 上体・ブレードのバランスが取れているか(正確性)
・流れ: 安定したスピードで流れのある軽やかな滑りか(流れ)
・安定性: 安定感のある滑りか(正確性)
・スピード: 加速・維持・緩急のある滑りか(流れ)
・方向性: フォア、バック、右回り、左回りとも滑っているか(多様性)
だそーです。
んで、浅田さんのスケーティングスキルについては美のテクニックによると
・男子顔負けのパワフルかつ多彩なエッジワークでストレートラインステップを披露できる「エッジワークの女王」だそーで。
・・・多分二人の会話はバリバリの経験者からしたら、もはや素人同士の茶飲み話ですな。でもこういうのを自由に語り合うのが面白いんですけどね(笑)
アイリーンさん
すんませーん。遅くなりました。
フィギュアスケート美のテクニックにはTR(Transition:つなぎ)について以下のポイントが書かれています。
1、ステップやターンなど、フットワークなどのつなぎ
2、スピードの緩急などスケーティングスキルによるつなぎ
3、頭を振ったり重心を移動させたりするボディムーブメントのつなぎ
4、エレメンツにカウントされない技(イナバウアーやバレエジャンプ等)によるつなぎ
この4つの種類の「つなぎ」がバラエティに富み、複雑で難度が高く、質の高いものとして行われるかが評価されているそうです。
さらには、このように書かれています。
・目に見て分かりやすいステップや動きばかりが「つなぎ」ではない。
・1つのエレメンツが終わって次のエレメンツが始まるまでの間に行われる、プログラムをオリジナリティ溢れた美しいものに創り上げていく全ての動きが「つなぎ」になる
・その「つなぎ」の中でも上級編となるのが、体幹の使い方と重心移動だ。
・技のあるものは殆ど無いが、、実際にはプログラムの厚みを出すうえでとても重要になる技術。
・頭・腕・体幹・腰のボディムーブメントを通して重心を移動させることは、ジャッジの間で正式に「つなぎ」として考えられているのだ。
んで、リンクカバー率はChoreographyのほうで評価されるみたいですわ。
この本、そのリンクカバー率のサンプルとして浅田さんの2010年世選SPの仮面舞踏会と2011年四大陸SPのタンゴを比較して、リンクを広くカバーし、尚且つ複雑になって点数があがった理由を説明してます。
新書館の「フィギュアスケート美のテクニック」いいですよー。お勧めです。でも、ルッツの説明は誤解を与えちゃうけど。(笑)
いやー、それにしてもアイリーンさんの向上心は素晴らしいですねぇ。俺も見習わないといかんなぁ。
この時期はプリンスアイスワールド東京公演まで、選手の方々のプレゼント用のお絵かきに入れ込んでいる状態だったりするので、回答は遅くなっちゃうかもしれませんけど、それは許してくらはい。
フィギュアスケート美のテクニックは私も読んだことあります。若干不正確な説明もありますが、いい本ですよね。
そういえばあれに「キャッチフットスピンはレイバックスピンに分類される」というのがありましたが、間違いですよね?普通はキャメル、時々アップライトで、レイバックではないと思うのですが。
リンクカバーはCHの方なのですね。どうもリンキングフットワークと勘違いしてたみたいです。というか、リンクカバーとリンキングフットワークの違いって何なんでしょう?リンクカバーはリンクを使っている面積、リンキングフットワークは滑走距離ということなのでしょうか?
どうもー。
美のテクニックには
アップライト:氷についている足が伸びているスピン
シット:氷についてる足のももが氷面と並行よりも曲げてしゃがむ(今は並行でよくなってますね)
キャメル:フリーレッグが後方にあって膝がヒップより高くなる
んで、レイバックスピンはアップライト姿勢の一つで、上半身を反らしたもの
と書いてますねぇ。
そんでもってキャッチフットスピンて、うーん・・・定義からするとアップライト、キャメル、レイバック、全部に当てはまるような・・・。
それと、リンキングフットワークって
ttps://gunosy.com/articles/RFW6t (頭のhは抜いてます)
を見たら「つなぎのステップ」って書いてますね。J SPORTSのページだから信頼できそうですけど。
つまり、エレメンツのステップじゃなくてエレメンツとエレメンツの間に散りばめるつなぎのステップってことですかね。
そーいえば、今「回転不足の定義」のコメント欄で回転不足判定の面白い検証してます。
2009世選FP、安藤さんの単独3Lz。あの判断滅茶苦茶難しいわー。
低いアングルで他に映像が無いという大たわけなサンプルです。
離氷位置と着氷位置を正確に知るために、久しぶりに「リンクの壁の高さ」から割り出してリンク上に方眼模様(ってほどでもないけど)を書きこむという手のかかることしました。
・安藤さん2009世選ルッツ_リンク上の位置関係を見やすくした(トウ着氷時).jpg
がそれですけど。
アイリーンさんはどう判断します?
私は「甘いけど、ギリギリで認定されてもいいかなぁ」って感じですけど。
ちなみに緑の線がジャンプの進行方向、青色の線が1/4の基準線です。
リンキングフットワークって、単純につなぎのステップってことだったんでしょうか?今まで私は、TRの点数にはリンクカバーや滑走距離も関係すると思っていたのですが、そうではなかったんですね。ならば、つなぎが詰め詰めなのにその割にはTRが高くない、あるいはその逆の選手は、つなぎの質や、素人目には分かりにくいつなぎが考慮されているということでしょうか。
安藤さんのルッツについてですが、正直回転不足かなあという気がしますね。まあ「甘い判定だなあ」で許容できる範囲内の回転不足ではありますが、トウ着氷時で120度くらい足りなく見えるので、私個人としては足りないと思います。
というか、この角度ってどこがトウ着氷でブレード着氷か一番分からない角度ですね。映像の方を見てみましたが、トウ着氷もブレード着氷も全く分からなかったです…何と言うか、2、3カ所ぐらい着氷地点が見えるwヨナのソチFS3Lzも似たような角度だったと思いますが、あれが回転不足だという話を見た時、「何言ってんの、普通に足りてるよね?着氷の仕方が回転不足っぽく見えるだけで」なんて思ってた記憶があります。
要するに、私の回転不足判定はこの程度のレベルですw
ところで、回転不足判定って、離氷点と着氷点を結んだ基準線を使って判定するわけですけど、離氷点はトウ・エッジジャンプに関わらず完全に離氷した地点だとして分かるのですが、着氷点は「トウ着氷した場所」ということでいいのでしょうか?
>あるいはその逆の選手は、つなぎの質や、素人目には分かりにくいつなぎが考慮されているということでしょうか。
以下は私の想像です。
結局スケーティングスキルが高いってのが基本になっているんじゃないかなぁ。(つなぎ一つ一つの所作が美しくなるんじゃないかなぁ、と想像)
んで、美にテクニックに書いてあるポイントを再掲すると
・1つのエレメンツが終わって次のエレメンツが始まるまでの間に行われる、プログラムをオリジナリティ溢れた美しいものに創り上げていく全ての動きが「つなぎ」になる
・その「つなぎ」の中でも上級編となるのが、体幹の使い方と重心移動だ。
・技のあるものは殆ど無いが、、実際にはプログラムの厚みを出すうえでとても重要になる技術。
・頭・腕・体幹・腰のボディムーブメントを通して重心を移動させることは、ジャッジの間で正式に「つなぎ」として考えられているのだ。
となってますが、例えば
・ターンは片方向だけに偏ってないか
・チェンジエッジするときにスムーズな移行が行われてるか(←私的には荒川静香さんが神だったりするんですが)
などなど数多くの要素が入ってるんじゃないかなぁ、と私は想像してます。
それと「・その「つなぎ」の中でも上級編となるのが、体幹の使い方と重心移動だ。」とありますが、これなんかはMAYさんが復活したらぜひ教えてほしいことですね。
素人考えでは高橋大輔さんなんかが思い浮かびますけど。
>安藤さんのルッツ~映像の方を見てみましたが、トウ着氷もブレード着氷も全く分からなかったです
普通の人はトウがついた時点で、多分衝撃を和らげる目的だと思うんですけど、トウがついた段階ではつま先立ち状態になってるケースが多いんですが、安藤さんの特徴はそれがあんまり無い(笑)
なので、安藤さんのジャンプはYOUTUBEなどの不鮮明な動画で見ると、「これ足りないだろ」と思いこんでしまう場合が結構ありそう。
まだ全体が着氷してないのに「もうついちゃってるじゃん」になるってことですけど。
>着氷点は「トウ着氷した場所」ということでいいのでしょうか?
「物理的には」そうだと思います。
でも、着氷時の認定はURかの判断て、説明がものすごく難しい。テキストを作るにあたって物凄く悩みました。(笑)
何しろ、トウ着氷時を絶対的な正とすると、「1/4の基準=90度あたり」というイメージと物凄く乖離しちゃう。
「1/4の基準=90度あたり」と整合性がとれるのは「ブレード全体が着氷した段階」のほうなんですよね。
まあ、トウ着氷時点とブレード全体着氷時のタイムラグなんて100分の何秒差でしかないんですけど。
ここは「目視判定の限界」だと思ってます。私は。
それでも審判の判断力って、「もはや頭がおかしいレベル」ですけどね。
あ、なんか私、文章の趣旨を取り違えて変な回答してるな。
1.離氷時
アイリーンさんと同様、私も「離氷点はトウ・エッジジャンプに関わらず完全に離氷した地点」なんですが、解析し始めた頃、少し悩んだケースもあります。
例えば女子のセカンドトウループ。
2014/1/9の記事「キムヨナ選手の高得点について触れてみる」のヨナさんのセカンドトウループを見ていただきたいんですけど、
・殆ど前向き状態
・足が「大きく」開いてる
という状態になってます。
このような状態のケースって結構あるので、最初は「これ、離氷点をどうやって判断すればいいんだろなぁ」と悩んだんですが、今は、「まあいいや。身体の軸で見てしまえ」(つまり真ん中)というアバウトな判断してます。
どうせ分度器で判定してるのではなく目視判定(しかもすっげー低い位置から)ですし、これで矛盾が生じたこと無いですから。(笑)
2.着氷点
私はアイリーンさんと同様、トウがついた地点で判断してます。
なるほど。確かにトウループの離氷点は難しそうです。今まではトウをついた地点を離氷点と見ていたのですが、トウループは実質両足踏切だしよく考えたらそうではないですね。
真央ちゃんの、2010世界選手権の3Aについて質問です。プロトコルを見るとSPの3AはDG、FSは1本目がノーマークで2本目がDGになってますが、SPは足りていて、FSの方はどちらも同じくらいの不足でDGかどうかギリギリに見えます。SPはトウ着氷時に110度でブレード着氷時に80度、FSはトウ着氷時に120度、ブレード着氷時に90度くらいの回転不足っぽいです。ただトウ着氷地点、ブレード着氷地点の位置は全く自信がありません。どの辺がトウ着氷地点・ブレード着氷地点なのでしょうか?
えー、実はワタクシ、5/29に浅田さんの2010世選SPの3Aはアップしてたんです。
ほぼブレード全体が着氷する直前なんですが、背中は完全に後を向いていますし、これで認定は難しいでしょう。
逆に認定してしまっていたら、誤審と呼んで差し支えないレベルですね・・。
これは当時、ファンの間で「足りてるのにダウングレードされた!」と大騒ぎになったジャンプですけど、結局はテクニカルパネルは淡々と正確な判断をしていた、ということでしょう。
で、フリーのも作ってみました。
・【検証】浅田さん2010世選FS3A(認定)トウ着氷.jpg
・【検証】浅田さん2010世選FS3A(認定)ブレード全体着氷.jpg
この2つがフリー冒頭の単独3Aです。
ギリギリですが、これであれば大概は認定されるんじゃないですかね。実際認定されてますし。
さらにその次が3A<+2Tのトリプルアクセルです。
・【検証】浅田さん2010世選FS3A+2T(3ADG)ブレード全体着氷.jpg
これ、SPのコンビネーション3Aとほぼ同じような着氷タイミングです。
このときのネットの狂乱ぶりは凄まじかったですけど、別に不当な判定でもなんでもなく、審判は職務に従って淡々と正確な判断を下していた、というのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
当時の浅田さんの3Aを見てて改めて思いましたけど、この6年間で浅田さんのジャンプが如何に進化したかって良く分かります。
2010年の3Aはホントに「よっこらしょ」感がすごくて、それに比べたら去年の中国杯でのスーパートリプルアクセルは「これがホントに同一人物?」って言いたくなるほどの変わりようです。
浅田さんてすごいよなぁ、と実感しました。
勿論、誰にも文句を言わせない3Aを実現させた佐藤さんのマネージメント力もすごい。
佐藤さんは私のマネージャーとしてのロールモデルです。
分かりやすい画像ありがとうございます!うーん、どうしてこれが足りてると騒がれたんだ?(^-^;
FS1本目は、SP・FS2本目のブレード着氷地点がちょうどトウ着氷地点になっている感じでしょうか?正直かなり足りないように見えますが、女子ならこれでも認定されることはあるんですね。
トウ着氷やブレード着氷の場所についてはこの分かりやすい画像を見てから動画を見ても、やっぱり全く分からないのでw、修行いたします。
真央ちゃんのジャンプ矯正は見比べてみると凄いですよね。跳ぶ前の沈み込みを直し、フルブレードも矯正、ルッツも25歳にしてアウトになりつつある。3Aはよっこらしょ感がなくなり、RBOの助走が短くなった割に10代の頃よりむしろ高くなってるような…謎です。それにしても、今の癖が少ないジャンプで、25歳になってもこれだけ跳べているのを見ると、ジャンプコーチ不在に等しい期間が長かったのが本当に惜しまれます(一応言っておくと、私はタラソワ時代の真央ちゃんが、ジャンプやスケーティングの癖含めて大好きなのですが)。
>うーん、どうしてこれが足りてると騒がれたんだ?(^-^;
当時は「分度器検証動画」なるものがネットでは結構信じられていて、これ、かなりしょーも無い動画で、浅田さんについては3Aしか検証してない、浅田さんの3Aを無理やり認定させるために作られたとしか思えないものです。
その証拠に、浅田さんのアクセル以外のジャンプはこの動画の定義に従うと、正しいルールでは認定されているジャンプもURになってしまう。(笑)
あとは、解説の荒川さんがショートの放送中、お手付きで「足りてる」って言っちゃったんですよ・・・。
で、その後、スポーツニュースのときは、その音声をカットして(間違ってたから、放送するのはまずいだろうし)、そしたらファンが激怒して「フジテレビは真実を隠している!電通の圧力だ!(笑)」というカオス状態になっちゃった。
今となっては笑い話ですけどね。
当時の荒川さんの立場は、下手なこと言えば容赦なく盲目的なファンから非難され、時には利用されてしまう。ほんとに大変だったろうなぁと思います。
>FS2本目のブレード着氷地点がちょうどトウ着氷地点になっている感じでしょうか?
撮影方向が全く違うので注意は必要ですけど、概ねそんな感じかもしれませんねぇ。
>正直かなり足りないように見えますが、女子ならこれでも認定されることはあるんですね。
男子の場合、元々筋力とスピードがあるので、余裕を持って着氷しているケースが多いですからね。
後はテクニカルパネルの組み合わせで厳しくなるか甘くなるかが出てしまうのは、目視という条件では仕方の無い事でしょう。
結局は「ギリギリだから判断が分かれる。きっちり跳べば確実に認定される」ということであり、これは男女共通です。
まあ、この認定ジャンプ、ギリギリといえばギリギリなんですが、やっぱり3Aって女子では極限のジャンプなんですよ。それに挑戦しつづける浅田さんは素直に凄いな、と思います。
だからこそ彼女は世界中のファンから愛されているのでしょう。
ただ、いずれもスロー再生映像からキャプチャーしたとはいえ、やっぱり「全ての瞬間」を記録出来ている訳ではなく、本来映像とは瞬間、瞬間を1コマづつ撮影してつなぎ合せたものですから若干のズレはあります。
その点は留意しておいて頂ければと思います。
いずれにせよ、ジャンプの認定は、「ショートケーキ1個分の壮絶な戦い」だってことが良く分かるケースですね。
というか、それ以前に当時言われていた「真央下げ、ヨナ上げ」が如何にデタラメな主張だったかって良く分かる。(笑)
>修行いたします。
アイリーンさんほどの向上心があればすぐ慣れますって。
フリーの1本目はブレード全体着氷時、お尻の向きは12時を進行方向として3時30分~4時くらいの位置、(3時30分はちょっと甘いかな?)
2本目は同じくブレード全体着氷時、お尻の向きは12時を進行方向として5時くらいの位置、
て感じかなぁ・・・。
まさにショートケーキ1個分の戦いです。
私、以前
3)殆どURされるパターン:
・トウ着氷時点で体の向きが「130度あたり」
・ブレード全体着氷時で体の向きが「110度あたり」
て書いたけど、こうしてみると安藤さんの件といい、「殆どURされる」っていうより、「どちらかというとURされるほうが多い」って修正したほうがいいかなぁ・・・。もっとサンプリングせんとあかんな。
ケイさん、読んでくれるかな。
回転不足判定はたぶんプロのジャッジであろうと難しいし、多少は幅が出てしまうんでしょうね。ブレード着氷で110度くらいなのはルール上認定すべきかといえば認定すべきじゃないんでしょうし、スケオタの感情としては認定してほしくないですけどw
また「明確な複数のステップからただちに~」について質問させてください。
複数のステップから直ちに入る、というのは、複数のステップをして、そのうちジャンプの直前に入れたステップから直ちに入るということなんでしょうけど、直前のステップからその1つ前のステップの間が空いていて、直前のステップからは直ちに入っている場合は「直ちに入っている」と言えるんですかね?
例えば、ソチのソトニコワFS最後の2A。LBI-RFIモホーク→RFI-LBOチョクトーというステップから、踏みかえたりRBOで助走したりして、ステップからかなり間を空けてRBO-LFOモホークしてアクセルを跳んでますが、これは「複数のステップから直ちに」なのでしょうか?
アイリーンさん
すいませーん、遅くなってしまいました。
問題は「数値化が出来ない」ことで、これはそれぞれのジャッジパネルによる主観にも依存してしまうのはどーしよーもないのかなぁ、なんて私は思ってます。いくらジャッジセミナーなどで意識合わせを繰り返しているとはいえ。
ソチのソトニコワFS最後の2AのGOEは
2 3 2 2 2 2 3 2 1
ですけど、3の人は「明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る」を選択した「かもしれない」←内訳が分からないので、もはや私のただの憶測(笑)
で、2の人は選択してない「かもしれない」。でもした「かもしれない」
1の人は選択してない「だろう」
というわけで全部私の憶測です(笑)
これは私も知りたい!
つーかご質問に対する回答に全然なっとらん・・・。
回答が遅くなった割には答えになっていないというなんとも情けない話。
ちなみにアイリーンさん、ツイッターもやってらっしゃいます?私の師匠が「おお!なんて勉強熱心なんだ!」とばかりに沢山リツイートしてて、この尋常ではない熱心さはアイリーンさん以外ありえねぇなぁと思いながら私見てたんですけど。
ソトニコワの2Aは
5)ランディングで四肢が伸びている、出が工夫されている(着氷後の小さなピョン!は工夫に含まれる?)
6)流れがある
8)音楽に合っている
辺りは当てはまりそうに見えます。あとは2)複数のステップ~、4)高さおよび幅、7)無駄な力がない、は当てはまるかどうかの境界、ということなんでしょうね。
Twitterやっておりますよ(^▽^)アカウント名はそのままアイリーンです。MAYさんやきれじろうさんもツイッターをやっていらっしゃいますか?
私もソトニコワさんの2Aはそんな塩梅かなぁ、と思ってます。
>MAYさんやきれじろうさんもツイッターをやっていらっしゃいますか?
MAYさんはツイッターもやってらっしゃいますねぇ。
私はなーんもやってないです。
また来てしまいました。
バンクーバー女子FSのヨナの3Sをお願いします。もう検証されてるかもしれませんが。
上半身が下半身に比べて遅れている感じがして、トウ着氷時点で足元は90度くらい、上半身は135度くらい足りないと思います。たぶんこれでも認定はされるでしょうし、わざわざ検証をお願いする意味があるかは微妙ですが、やはり自分の目には自信が持てません。
どうもー。明日、かみさんとともにプリンスアイスワールド東京公演に行くのでウキウキのきれじろうでーす。
>バンクーバー女子FSのヨナの3S
作ってみました。国際映像もNBCも離氷地点と着氷地点がほぼ重なっているのですが、NBCは着氷の瞬間足元が画面から外れているというしょーもない状態なので、国際映像の方を使いました。
ファイル名はこれ。
Yuna_バンクーバーFS_3S【フィギュアスケートの世界】.JPG
とりあえずトウ着氷の瞬間だけですが、この時点でお尻の向きが90度に近い状態までいってるので、これなら問題なく認定されるんじゃないですかね。
>たぶんこれでも認定はされるでしょうし、わざわざ検証をお願いする意味があるかは微妙ですが、やはり自分の目には自信が持てません。
いや、もう自信もってもいいんじゃないかなぁ、と思ったりもします。
私もアイリーンさん、ケイさんのおかげで「微妙なジャンプ」のサンプリングが増えてきたので、こちらとしても質問は有りがたいですわ。審判の明らかなミスも初めて発見できましたし。
アイリーンさん
昨日プリンスアイスワールド東京公演に行ってきました。
生で観に行くと実感するんですが、やはりテレビでは特に選手のスケーティング技術って分かりにくい、というのが良く分かります。
今回も思ったのが、トリを勤めた荒川静香さんの凄さ。今回出演された女子選手は樋口さん、永井さん、本郷さん、安藤さん、荒川さんですが、その中でも荒川さんの美しさは跳び抜けてました。
ショー用のリンクはすごく狭いんですが、その中で荒川さんはビュンビュン跳ばしてリンクをくまなく疾走します。それとクロスカットが尋常ではなく美しい。上下動が「全く」無いうえに、一歩一歩がとんでもなく大きい。しかもものすごくスピードが速い。クロスカットだけでうっとりします。ホントに。
とにかく「流れ」があって途切れず、最初から最後までのエレメンツが全て一体化されていて、そのあまりの美しさに溜息しか出ませんでした。
テレビでは「荒川さんの所作は美しい」「優雅」という印象が強いですけど、その前提となる「スケーティングの凄み」ってやっぱり生で見た方が鮮明に分かると実感した次第です。
つーか、「現役選手よりすごいスケート連盟副会長って一体何なんだよ!」と、真剣にびびりました。
PIWレポありがとうございます!
私はスケオタ歴が浅く、出不精でしかも学生なもので、恥ずかしながらスケートを生で見たことがあまりありません。
荒川さん、スケーティングが上手いのは知っているつもりでしたが、そんなに凄いのですね。一応見たことはあるんですけど、その時はスケオタになりたての頃でスケーティングに注意がいってなくて(^-^;今年はTHE ICE 名古屋公演に行くのですが、どの選手も特にスケーティングに注目して見てみます。
荒川さんは様々な仕事で忙しいはずなのに、現役時代のクオリティを維持しているどころかますます進化しているのが本当に凄いですよね。個人的に女子フィギュア界の天才の1人だと思っています。それこそ伊藤みどりや浅田真央と並ぶような。
それとできれば、他のスケーターのスケーティングについても教えていただけると嬉しいです。
あ、また回転不足について質問を…
ソチ団体SPのプルさんの4T+3Tです。どっちも90度くらい回転が足りなく見えます。90度弱くらいに見えるので認定されるとは思いますけど。どうでしょうかね?毎度すみません。
すんません。東京公演が終わった後、気が抜けて遅くなってしましました。
プルさんの4T+3Tですが、作ってみました。
●プルさん2014ソチTeam_sp_4T+3Tの4T(トウ着氷時)【フィギュアスケートの世界】.jpg
●プルさん2014ソチTeam_sp_4T+3Tの3T(トウ着氷時)【フィギュアスケートの世界】.jpg
どちらも、認定しても良いところまで回り切ってるって感じですね。
ちなみに荒川さん以外の方々は私的には以下のような感想です。
●樋口さん
→テレビで見るよりむしろスピード感は感じなかったです。でも、元々競技用リンクで滑ることを前提に現役の方々はプログラムを作ると思うので、あのちょー狭いリンクではスピードをセーブしてたかも。
●永井さん
→かみさんと私の観戦後の共通の感想は「だんだん太田由希奈さんに近づきつつあり」バレリーナのような動きが綺麗だなぁと思いました。
●本郷さん
→元気ハツラツ感があります。スピードもあり。ただ、荒川さんと比較してしまうと厳しいかも。
●安藤さん
→やっぱり美しいです。とはいえスピード感という意味では荒川さんのほうが凄い。
5人の中で誰が一番高い演技構成点をたたき出せるかと言えば、やっぱり荒川さんになるかなぁ。私の感覚としては、スピードを制御して正確にエレメンツをこなせる人が高くなる傾向にあるような感じなので。
男子では織田信成さんが出ておられましたけど、男子のほうが女子よりスピードはあります。でも荒川さんは織田さんに全然負けてない。むしろ荒川さんのほうが速く感じました。スピードガンを持ちこんだ訳ではないので、あくまで私の感覚ですが。よく専門家の方々がスケーティングに秀でた人を「パンにバターを塗るような滑り」と言う言い方をされますが、荒川さんがそういう人なのかなぁと思いました。
荒川さん本当に凄いんですね…現役時代から上手い人だったと聞きますし、そこからさらに進化して今のような滑りになったのでしょうね。荒川さんのスケーティングまた生で観たい~
回転不足で、足元が足りていても上体が足りなくて回転不足を取られるという話がありましたが、それについて。最近ミーシン先生の著書を借りたのですが、そこに理想的な着氷について「トウ着氷時点でブレードが30~45度の不足、肩のラインが90度の不足」(意訳)と書いてありました。着氷する頃に上体を回転方向と逆に回すと、回り過ぎてオーバーターン・ステップアウト・転倒などをしにくくなるようです。いろいろな選手を見てみましたが、確かにほとんどの選手が足元に比べ上体が足りていません(足元と上体が全く同じ角度なのは、私が見た限りコストナーとソトニコワだけでした)。
ルールはそういった事情に関係無く適用されるのかもしれませんが、これを読んで上体が足元に比べて足りないのは普通なのかなと思いました。
それと、ついでにメドベデワのルッツ。ヨーロッパ選手権SPの3FとワールドFSの3Lzが同じアングルなのですが、左足エッジの角度、右足の位置、一緒に見えます。このくらいの3Lzはせめてアテンションをつけるべきだと思うのですが…
へえええ、勉強になりますわ。
>「トウ着氷時点でブレードが30~45度の不足、肩のラインが90度の不足」
なーるほど。私、一度視覚的にどの程度の角度に見えるのかを突き詰めるために
●織田さんの2013NHK杯のショートプログラム、4T+3Tの4Tについて.pdf
にあるように、4回転ジャンプの3回転目を連続キャプチャーして「体がこちら向き」から「体が真横に向くまで」がどのように見えるかを確認したことがあるんですけど、ミーシンさんはこういうことをやったうえなのか、それとも「感覚で」上記数値を書いているのか、どっちだろ・・。
>これを読んで上体が足元に比べて足りないのは普通なのかなと思いました。
確かに今まで調べた結果はその通りですね。
>メドベデワのルッツ。ヨーロッパ選手権SPの3FとワールドFSの3Lzが同じアングルなのですが、左足エッジの角度、右足の位置、一緒に見えます。このくらいの3Lzはせめてアテンションをつけるべきだと思うのですが…
どうでしょう・・・彼女の世選ルッツは離氷直前までは完璧なルッツの軌道とエッジですからねぇ。右足をつく本当に直前の直前に突然ほぼ中立からややインエッジっぽくになりますけど、当日のテクニカルパネルがどの瞬間までを見ているかですねぇ。
師匠は右足を突く本当に本当の直前は、もう左足のエッジの傾きは見ていない、という趣旨の話をされていて、それは空中でのスクラッチ姿勢への移行段階に入りつつあるから、だそーで。(勿論詳しい人の間で異論もあるみたいなので、私はここは何とも言えない)
結局我々素人って技術的な裏付けが無いのでビジュアルが全てですけど、彼らにとっては技術的に「ここさえクリアできていればいいから、どこからどこまでを見れば良い」ってのがあるのかも。
結局、今後も我々はより正確な傾向を知るためにサンプリングを地道に繰り返すしか無いですねぇ。
ミーシン先生はジャンプの着氷の様子を真上から撮影して、そのフィルムを分析して判断したようです。判断の過程までは書いてありませんでしたが。
メドベデワのルッツは、確かに軌道は非常にルッツらしいルッツですね。ソトニコワもそういうルッツですが、ソチなどでエッジエラーを取られなかったのはそのおかげもあるのでしょうか。ただメドベデワはフリップもアウトエッジからインになっているので、ルッツはアウトからイン、フリップもアウトからインとなると、その辺の区別はどうなのか、というのはちょっと気になります。
ただ、軌道は本当にルッツだと今更気付きました。私は今まで右足突く辺りのエッジしか見ていなかったので。1つのことにとらわれず総合的に見るのって本当に大切ですね。スケートのルールを勘違いしている人は大抵そこだと思います。ただ、素人の場合、そもそも「総合的に見る」というのが難しいというのもありますが。
エッジエラーはテクニカルハンドブックにもあまり明確には書いてないのがちょっと困りものですね。要するに総合的に見ている、ということなのでしょうが、上にも書いた通り素人が総合的に見るのは難しいし、何か素人でも分かるような手がかりはないものか…
ミーシン先生の本、エッジエラーについて一切言及されてないのが非常に残念です。
へええ!有難うございます。
ミーシンさんの意見を正とすると、今の判定は若干厳しめ、ということになりますね。
「理想」が何を意味するのかが興味ある。
・転倒しにくい
・怪我をしにくい
一方でルール策定をする人が選手の怪我のリスクを考えていないとも思えないですし、ここはMAYさんのご意見が聞きたいなぁ。
ちなみにメドベデワさんのヨーロッパ選手権SPのフリップ、世選FPのルッツのコマ送り画像をアップしてみました。
・ヨーロッパ選手権SP_Evgenia Medvedeva_3F【フィギュアスケートの世界】.jpg
・2016世選 FS Evgenia_Medvedeva_3Lz【フィギュアスケートの世界】.jpg
これをみると、フリップは助走の右足を大きく振りかぶったときにインエッジに近くなる程度で、その後はずっとインエッジに見えるんですけど、どうでしょう。
>軌道は本当にルッツだと今更気付きました。
本当のリアル時計回りルッツですねぇ。見てて気持ちいい!
>1つのことにとらわれず総合的に見るのって本当に大切ですね。
社会人になってビジネスの世界に身を置いてみると、これが出来ているのといないのとでストレスの溜まり具合が全く異なるし、課題解決能力において天と地ほどの差がつきまっせ。
大切なことは「自分の現時点での結論は、所詮は現在の知りうる範囲での結論に過ぎない」し、「常に第三者の視点で、あらゆる立場のあらゆる情報を偏見なく観て判断する」ことかな、と。
>スケートのルールを勘違いしている人は大抵そこだと思います。
私は陰謀論ブログにお邪魔する、というか突撃してコミュニケーションを試みることがありますが、そこの熱心な読者さんで良くあるケースが
・総合的ではなく一面的なものの見方をする
・事実探求のアプローチが一面的なので、すぐに行き詰まってその結果「分からない=不正」になってしまう
ですね。
具体的には、ファン目線と「好きな」選手目線だけでしか考えていない場合が多いです。
>何か素人でも分かるような手がかりはないものか…
専門家の人って、実は素人に説明するのってすごく難しいんじゃないかと私は思ってます。
結局は双方向コミュニケーションによって地道に「何が分からないのか」「なぜ分からないのか」を突き詰めていくしかないでしょう。
間違えた(笑)
>これをみると、フリップは助走の右足を大きく振りかぶったときにインエッジに近くなる程度で、その後はずっとインエッジに見えるんですけど、どうでしょう。
↓
>これをみると、フリップは助走の右足を大きく振りかぶったときに左足がアウトエッジに近くなる(ほぼ中立)程度で、その後はずっとインエッジに見えるんですけど、どうでしょう。
話の流れからして「転倒しにくい」だと思います。上体を回転と逆に回して残留回転をなくさないと体が回転し過ぎて転んでしまう、という流れから来ていたので。
軌道は思いっ切りルッツだけどトウを突く前にインになってしまう選手というと、他にタラ・リピンスキーを見つけました。彼女はフルッツの代名詞で、長野のSPでもフルッツが原因で減点されてましたが、最後にはインになるとはいえ、軌道を見ると結構しっかりアウトに乗ってるように見えます。新採点に変わったり何なりして認識が変わったのか、踏切時のインエッジがメドベデワより深いインだからなのか(角度が違うので何とも言えませんが)、どうなんでしょうか?
あと、2011ワールドFSのヨナの3S+1Tの3Sは回転不足どうかな?と思いましたので、よろしくお願いします。
なーるほど。技術力を競う、という意味では「転倒しにくい」より一つ上の「美しい」を目指す、ということで、現在のルールは理にかなってるといえばかなってるのかな。
ちなみにリピンスキーさんの
「長野のSPでもフルッツが原因で減点されてました」
って、私初めて知りました。かなりびっくりです!
2007-2008シーズンあたりからようやくISUは跳び分けに手をつけた、という認識でいたので。
これ、情報源教えていただけません?すごく興味深い。
そうだとすると新採点システムになった当時は旧採点時よりエッジエラーに甘かった、という変なことになるような・・。
んで、ご要望の
・2011ワールドFSのヨナの3S+1Tの3S
を作ってみました。これです↓
2011WC Yuna Kim LP 3S+1T(3S)トウ着氷時【フィギュアスケートの世界】.jpg
映像は演技後のスロー再生が無くて、演技中の映像からのキャプチャーなので、精度はそれなりです。
で、このジャンプ、着氷点が離氷点に比べてカメラから遠ざかってますねぇ。
なのでそれを考慮しないとURに見えてしまうかも。
これも女子に良くありがちなギリギリ認定の典型的なパターンですね。認定でもURでもどっちもおかしくない感じ。
リピンスキーの話はWikiに載ってました。リアタイで長野を見ていたファンの方も言っていたのでたぶん間違いないと思います。当時は「チートジャンプの選手を勝たせていいのか」みたいな論争があったとも聞きました。ぶっちゃけクワンも、完全なアウトエッジのルッツとは言えないのですが。
実際リピンスキーの技術点は、3Lz+2Loと3Fをクリーンに決めたにも関わらず3Lz+2Tと3Tのクワンより若干低めなので、おそらくそういう理由があったのかなと。ただ滑走順の関係もあるし、旧採点の採点の仕方はよく分からないことも多いので、そこまでエッジエラーが大きく影響していたかは分かりません。
エッジエラーは、旧採点時代から言われてはいたようですが、旧採点時には減点ルールは定められていなかったと思われます。
ソルトレイクのサラ・ヒューズが、3+3を2回決めた割に技術点がそこまで高くなかったのはもしかするとフルッツのせいかもしれませんが、彼女は回転不足が多いと言われた(ソースはないです、すみません)選手でもあるし、そもそもその後クワンとスルツカヤが滑るという状況だったからとも考えられます。
個人的に、旧採点は言ったもん勝ちという状況だったんだろうなと想像しています。リピンスキーのエッジエラーにしてもヒューズの回転不足にしても、他の選手だって今見るとエッジエラーや回転不足がかなり目立つし、別に彼女たちだけではないです。
ライバルの関係者、あるいは偶然見つけた人が指摘して広めたのかもしれませんし、体型変化前の少女だから技術が荒いという先入観を持たれてしまった可能性もあります。または、私は旧採点時代のことをよく知りませんから、実際は彼女たち以外でも明文化されていない曖昧な基準で減点された選手はたくさんいたのかもしれません。例えば、ゲーブルは両足で跳んでいるように見える癖があるサルコウだから3クワドでも技術点があまり出なかった、と聞いたことあります(こちらもはっきりしたソースはなし)。
旧採点のようなルール下であれば、いわゆる○○つぶしみたいなことが行われていたとしても驚かないんですけどね。別に実際あったかどうかの問題ではなく、そういうことが可能なルールだった、という意味で。(ごめんなさい、旧採点嫌いなんです)
私は新参なのでよく知らないのですが、2007-2008以前は、エッジエラーを減点するルールは全く定められていなかったんですかね?トリノ五輪の、コーエンのルッツと荒川さんのフリップにマイナスがついたのはエッジエラーのせいだと聞いたことがあるのですが。コーエンのSPで、エッジエラー以外減点要素が見当たらない3Lz+2Tにマイナスがついていたり、荒川さんのSPで、ちょっと着氷で詰まった3Lz+2Tよりきれいな3Fの方に多くマイナスがついてるのは、エッジエラーが完全におとがめなしだとするとちょっと違和感があるんですよね。ちなみにこれもソースはないですw
トリノ五輪以前のルールブックってどこを探せばあるのでしょうか。
>リピンスキーの話はWikiに載ってました。リアタイで長野を見ていたファンの方も言っていたのでたぶん間違いないと思います。
Wikiを記載した情報源を確認したかったんですが、ノートは記載無しで、私は何とも言えないところです。
というのも、田村明子氏の「氷上の光と影」を読むと、リピンスキーについては長野五輪のケースではないですが、ISU関係者にとって、エッジよりもスケーティングの幼さが問題にされているようなニュアンスだからです。
ちなみにリアルタイムで長野を見ていたファンは何を根拠にそう言っていたのでしょう?Wikiを見てそう書いた、という可能性は無いですか?
それと新採点採用直後のエッジエラー判定について。
アイリーンさんのご指摘で「あれ?どうだったっけ?」ということで調べ直してみました。
で、気づきました。私、トリノ五輪時のプロトコルってきちんと見たことがなかった(笑)
何で見たんだっけ、と思ったら、2007年の世選直前に購入した晋遊舎の「フィギュアスケート 世界選手権2007 完全ガイド」のプロトコルといってもただの概要でした。
確かに当時のプロトコルを見てみたら、「明らかにエッジエラーのジャンプに」マイナスをつけているであろうと考えられるジャッジパネルも居る、というところですね。
トリノ五輪ショートプログラム。
●コーエンさん
1 3Lz+2T 基礎点:7.3 GOE:-0.14 -1 -1 1 0 -1 0 0 0 0 0 0 0
2 3F 基礎点:5.5 GOE:0.29 0 0 1 1 0 1 0 1 0 0 0 0
●荒川さん
1 3Lz+2T 基礎点:7.3 GOE:0.00 1 0 0 0 0 0 -1 0 0 0 0 0
2 3F 基礎点:5.5 GOE:-0.14 0 0 1 -1 0 0 0 -1 0 -1 0 0
で、当時、NBC版のDVDが欲しくて購入したやつを改めて見てみると、コーエンさんのルッツは「ルッツじゃねーよ」というルッツ。一方の荒川さんのフリップは「それ、ルッツでしょ」というフリップ。
当然ですが、テクニカルパネルはエッジ判定をスルー。
問題はジャッジパネルで、コーエンさんのルッツに-1をつけた人が3人。+1が一人。
荒川さんのフリップに-1をつけた人が3人。+1が一人。
トリノ五輪フリープログラム。
●コーエンさん
6 3F+2T 基礎点:7.5 x GOE:0.00 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
●荒川さん
1 3Lz+2Lo 基礎点:7.5 GOE:0.43 0 1 1 1 1 0 0 0 0 2 0 0
3 3F 基礎点:5.5 GOE:0.00 -1 0 -1 0 0 0 0 0 1 0 0 0
荒川さんの綺麗なルッツコンビネーションには+をつけてる人いますねぇ・・・
しかし、コーエンさんのショートの3Fと別に変わらん3F+2Tに+1が一人だけってのも・・・
とはいえ、
>エッジエラーが完全におとがめなしだとするとちょっと違和感があるんですよね。
アイリーンさんのおっしゃる通りかもしれません。
>エッジエラーや回転不足がかなり目立つし、
2004年世選優勝の荒川さんのフリーは回転不足の見本としてISUの教材として使われたそーですわ。
>(ごめんなさい、旧採点嫌いなんです)
気が合いますねぇ。私も嫌いです。
>トリノ五輪以前のルールブックってどこを探せばあるのでしょうか。
これ、ソチ五輪前後にロワゾーさんがシットスピンに係るネタで調べておられたような・・・。
ISUコミュニケーションの何号だろ・・・。
お久しぶりですね
なんか、ブログ主が居ない間にトピックと直接関係ない書き込みがこんなにたくさん(笑)
エッジエラーならエッジエラーのトピックのところに、回転不足なら回転不足のトピックのところに書きましょうよ~
長野五輪の女子SPはですね
当時の放送の解説者(五十嵐さんだったかな?)がSPが終わった跡かLPが始まる前かどっちかでリピンスキー選手のエッジエラーを指摘されていたんでその差が順位の差というのが定着したんだと思いますよ。
普通の人向けの放送ですからね。パッと見、同じくらい高い完成度だったリピンスキー選手とクワン選手でどこが違ったのかよく見ればわかるレベルでの違いだけ指摘なさったんだと思います。スケーティングは言葉で伝えようがありませんからね。
旧採点の技術点(Required Element)ですが、新採点のTESとそのまま置換できる内容とは限らないので単純にエッジエラーの影響とはいえないでしょうね。私見ですが新採点のスケーティングスキルも十分加味されていたんじゃないかと思います。
それにソルトレイクは旧採点でも「順位点」制で順位が決まってましたからねぇ
プロトコル検索は↓のサイトが便利ですよ
http://deep-edge.net/result.php
アイリーンさんこんにちは。学生さんなんですね。老婆心ながらちょっとお願いが・・・
・アイリーンさんはきれじろうさんに検証してもらっているんですよね?できれば動画のリンク先を貼り付けてこの動画の何分ごろのジャンプに疑問があるとか明示したほうがいいんじゃないでしょうか?
・できるだけ「フルッツ」等のファンの間でしか通用しない通称(俗称)を使わない方が誰が読んでもわかるんじゃないでしょうか?(フルッツならエッジエラーのルッツとか。そもそもフルッツが正式な名称なられっきとした技ってことになりますよね)
アイリーンさんもこれから社会に出られるかと思いますので、この小言が役に立てばよいと思って書いちゃいました(気分を害されたならご容赦いただき読み飛ばしてくださいね)
ロワゾーさん、お久しぶりっす。
うーん・・確かに記事のネタと関係無いっつったらそうですねぇ。
といいながら、私もオリンピック直前の「エッジエラー判定を検証しよう」で、エッジエラーと関係無い事もケッコー書きこんでた(笑)
最新コメントはHP頭の右側に表示されるから、今後はロワゾーさんのご指摘の通りのほうが新規読者さんにとっては良いかも。
アイリーンさん、私が今まで調べていなかったところのネタくれるから私もケッコーお勉強になる。
>私見ですが新採点のスケーティングスキルも十分加味されていたんじゃないかと思います。
私もロワゾーさん説ですねぇ。
選手にとっては新採点方式のほうが絶対にいいわな。課題が明確になるから。
コメントは確かに関係ある記事のところにした方がいいですね…すみませんでした。これから疑問があったりしたらちゃんと関連があるところに書き込みます(と言いつつまたここに書いてしまってますが。次からはそうしますので…)。なんか、誰でも見られるブログのコメント欄だということを忘れかけていた気がします。
ロワゾーさん、いろいろご指摘、そして旧採点についての情報もありがとうございます。きれじろうさんが親切なので今まで甘えてしまっていたところがありました。
リピンスキーのエッジエラーは五十嵐さんが指摘していたんですね。それでエッジエラーが原因説が定着したのでしょうか。リアタイファンの方はそれを聞いてそう思ったのでしょうね。
旧採点については知らないことが多いのですが、今までスケーティングスキルは芸術点の方だと思っていました(クワンの芸術点が高いのはそのせいかな、とも)。でもよく考えたら、演技構成点のうちスケーティングスキルとトランジッションはほとんど技術点に含まれると言ってよさそうですね。リピンスキーもスケーティングは上手い方だと個人的に思いますがクワンほどではなさそうです。ただ、スケーティングの見分けの下手さには自信があるので、やはりリピンスキーは上手くないのかも。
リピンスキーの方が構成が難しいがクワンの方がスケーティングスキル、スパイラルなどの質で勝り、滑走順もあってクワンが技術点でわずかに上。そこにエッジエラーが関わった可能性もひょっとしたらなくはない、といったところでしょうか。リピンスキーは3Fがほんの少しぐらついたように見えるので、もしかしてそこで若干減点されたのかもしれません。
今まで新採点ってちょっと分かりにくいなーと思っていたのですが、旧採点は分からないというレベルではないですね。ただ、旧採点は具体的なルール自体私は知らないので、分からないのも当たり前かもしれません。
新採点初期のエッジエラーについて。
http://static.isu.org/media/200737/1342-sandp-communication-on-goe-and-levels.pdf
たぶんトリノ当時のルールブックはこれではないかと。これによれば、踏切時のエッジが正しくないとGOEで-1~-3(幅大きいなオイ)、ただし最終的なGOEは必ずマイナスにならなくてもよい、となっていますね。
ISUコミュニケーションの2005年度版の番号は、フィギュアスケート資料室(http://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/9074/single/sup.html)というサイトに貼ってありました。URLに2007とあるのが不安だったので、もう1つ前と思われるコミュニケーション1284も調べてみましたが、そちらは見つからなかったです。もし見つかったら教えてください…
あー、多分、1342が正しそうですね。まず1319があってそのフォロー版として1342があり、その次のシーズン(2006-2007)が1384とそのフォロー版として1396がある、という流れかと。
ちなみに「ただし最終的なGOEは必ずマイナスにならなくてもよい」ってどこに書いてます?
リストにはただ「Error」としか表記されてないですけど。
ISUコミュニケーション1611の表記はこうなってます。
・Errors for which final GOE must be in the minuses
(最終的な GOE が必ずマイナスとなるエラー)
・Errors for which final GOE is not restricted
(最終的な GOE の+-は制約されないエラー)
1284はみつからん・・・。
これって次回からはエッジエラーネタのところに書いた方がいいかな?