注)この記事は2013/12/6の17:21に公開したものです。
そしてこの後、この記事に書いたことの補足として
回転不足の定義
感情抜きで彼女たちのジャンプを検証しよう
この二つの記事を書いています。
浅田選手の3Aがどのような理由で回転不足判定を受けているのか
コメント欄まで読んでいただければしっかりと理解できると思います。
もし、それでもちょっとここが分からないということがありましたら
気軽にコメントしてください。
よろしくお願いしますm(__)m
浅田真央の3Aは回転不足だったのか
こんにちは、MAYです。
今日3度目の更新です。
どんだけ暇なんだよ、
と言うツッコミはなしでお願いしますっ
さて、昨日のグランプリファイナルショートで
素晴らしい演技を見せてくれた
浅田真央選手ですが。
多くの人が疑問を感じているようですね。
アメブロの方には、はなさんから
(以下抜粋)
『真央さんの3Aの回転不足について、MAYさんは
どう思われますか?
やっぱり、回転不足なんでしょうか。
モヤモヤが収まらないです(ノ_・。) 』
こちらのホームページの方にはペケさんから
(以下抜粋)
『エッジ系ジャンプは多少のプレロテは認められていると聞きました。
そうでないと飛べないんですよね?
エッジ系ジャンプの回転は離氷した瞬間から数えるのでしょうか?
ジャンプは後ろ向きに降りますが、プレロテが大きい場合、
まわりすぎるくらいでないと回転不足の判定になってしまうのでしょうか?
グランプリファイナル、浅田選手の3アクセルは回転不足判定でしたね。
浅田選手の3アクセルはプレロテが大きいと聞いたことがあるのですがどうでしょうか?
MAYさんから見て、今回の3アクセルはどうですか?回転不足ですか?』
という疑問をもらいました。
つまり、簡単にまとめさせて頂くと
『あんなに綺麗な3Aが回転不足なのか』と。
ええと、私の考えとしては
あれは紛れもなく回転不足です^^;
スローモーションよりも普通に見たときに
着氷時に右足が『くるん』と動いたので
(グリンコとかいうやつですね)
ああ、綺麗だったけど回転不足だー><
と思いながら見ていました。
(そして、今回はアンダーローテーションでしたが甘いという話も。。
ダウングレードの可能性も十分にあったとのことでした。汗)
ペケさんからの質問で
プレロテ(プレローテーションの略)とありましたが、
これはジャンプを跳ぶ体勢から実際に離氷するまでに
必要とする回転のことをいいます。
プレ=準備
ローテーション=回転
ですね。
選手で問題となるのは主にループでしょうか。
2008-2009シーズンからセカンドの3Loが
特に厳しくなりプレロテを取られるようになりました。
安藤美姫選手とかはそうでしたね。
『セカンドの3Loを飛ぶ前から回りすぎてますよ!』
という判定を受けてしまい、綺麗に着氷してもそのせいで
回転不足判定を受けてしまうので
このシーズンから試合で3Loをやりにくくなりました。
ちなみに今試合でしっかり3Loを認められるのは
日本の大庭雅選手だとMAYは思っています。
(安藤選手と同じ、門奈先生コーチが見ている選手です。)
バンクーバーオリンピックシーズンだった2009-2010に
浅田真央選手が3Aで受けたプレロテ判定は
特に厳しいものでした。
(なんかもう、『それプレロテって言われたら女子で3Aなんて跳べないよ!汗』
というくらいの判定だった気がしています。)
ただし、今はプレロテはそんなに厳しくないと思います。
昨日の浅田選手のアンダーローテ判定も
着氷時の回転不足によるものだと思います。
回転不足とはいえあれだけのものを跳べたのですから
明日のフリーでも入れてくるでしょうね。
(そして3Aをフリーで2本入れる練習しかしてこなかったという
彼女のことがだから2本、しっかり。)
ということで、
ひょっとしたら多くの人の心を折る形に
なってしまったかもしれませんが
私の見解としては昨日の3Aは回転不足ということになります。
明日こそ認められますように。
3Aの横に<がつきませんように。
そう祈っています。
フィニッシュの時の
あの笑顔が大好きです。
はじめまして。
最近、こちらのブログを見させて頂いてます。
昨日の真央さんの3Aは回転不足との見解を読みました。
私も少し着地時のブレードが内側に向いてるかなとも思いましたが、では、ワグナーさんのセカンド3Tは、どう思われますか?
私は回転不足だと思いました。
かなさん、ももさん
コメントありがとうございます。
ワグナーさんと真央さんの問題のジャンプを
何回も見直しましたが、ワグナーさんの方は
私には回転不足に見えませんでした。
真央さんのも何回も見ているうちに
よくわからなくなる始末・・・
(動画サイトだから余計に、ですね)
ただ、選手の着氷の仕方によって取られやすさ
というのはあります。
真央さん、ワグナーさんがどうかはわかりませんが
村上佳菜子選手は特に取られやすい人、のようです。
(着氷時に内側にえぐるようなカーブを描いてしまうため
それで回りきって降りてきても回転不足と判断されやすい)
もう一度見返してみると、やっぱり真央さんの方が
少し足りない感じで降りてきているように思えてしまいます。
こればっかりは最初に『回転不足だ』と見てしまった
先入観があることを否定できません。
私もたまに自分が判断したものとジャッジが異なるときもありますが
今後の判定を見届けたいと思います。
浅田さんの3Aで回転不足になるなら、ワグナーさんのセカンドこそ回転不足では・・・。私も回転不足だと思います。
普通に見るより、スローモーションの方が正しいと思うんですけど…。
私には何度スローモーションで見ても、回転不足に見えないのです。
素人目で見ても、グリ降りしてる着氷がどんなものかはわかります。(荒川さんは結構グリ降りがわかりやすかったので。)
ダウングレードの可能性もあったほど回転不足だったなんて、とても信じられません。
ごめんなさい、素人のくせに生意気なことを言って。
でも本当に信じられなくて、心が折れました。
とても悲しいです。はっきり書かれていても、信じられなくて動揺してしまいました。信じたくない気持ちでいっぱいです。
ほみさん、コメントありがとうございます。
もちろんそうです、スローモーションで
確認する方が正しいのです。
ただ、私の癖?なのですがスローモーションで
確認するとどの時点で着氷したとか
傾きとかそういうことを考えすぎて
意味わからなくなってしまうのです^^;
そして、普通のスピードで見た方が
ジャッジ判定と合致している時が多いので
そういうふうに判断しています。
確かに、あんなに綺麗なトリプルアクセルが
ダウングレードの可能性もあったということを聞いて
私もすごく驚きました。
(今シーズンのアメリカ大会の3Aは回りきっていると
ジャッジされ、GOEでマイナスされていますが
今回のジャンプとすごく似ているように思いました。)
こんなことを考えたくないですが
回転不足を取りやすいジャッジ、
取られやすい質のジャンプもあるのかな、と思います。
ただ、浅田真央なら誰にも文句を言わせない
3Aを跳んでくれると信じています。
ありがとうございます。スケートは素人なのですがジャンプは最近なんとなく分かってきたのすが、判定は人がするので難しいですね。
浅田さんのスピン(でしたっけ?)がレベル3なのはどうしてなのでしょう??どこがいけなかったのか分かりましたら教えてくださるとありがたいです。
MAYさん~、回転不足についていろいろ教えてくださってありがとう~!
やっぱり回転は離氷の瞬間からカウントするんですね。
ジャンプは後ろ向きにおりて、四分の1の回転不足までは認められているということなので、
真央ちゃんのジャンプの回転、足りてるやーん、と思ってました。
だけどエッジ系ジャンプはプレロテがある分、きっちり後ろ向きにおりないと回転不足をとられるということですね。
そういうことだったら、今回のトリプルアクセルはMAYさんがおっしゃるとおり回転不足ですね。
すごく勉強になりました。
だけど、すごーくいい演技でしたね!
フリーは認定されるトリプルアクセルを跳んでほしいーー!
これからも、いろいろ教えてくださいね~。
ありがとうございます。
専門家の方の目でそうだと言われると、信じなくてはいけないと思うのですが、やはりショックは大きいです。
ちなみにダウングレードの可能性もあったと指摘しているのは、どなたの情報源かわかりますか。
それがテクニカルジャッジだった天野さんなら、尚、納得いきますが、今回、天野さんは最初認定していたのに、韓国人レフェリーがいちゃもんをつけ、バンクーバー五輪時の女子のレフェリー(フランス人)がそれに同意したと某ブロガーさんの記事で読みました。
浅田選手の回転不足判定については、以前から、ジャッジの選定からすでに、キム選手陣営の工作を疑うブログ記事を書かれている方がたくさんおられるので、今回もトリプルアクセルが狙われたのか、と思ってしまいました。ごめんなさい。
そうですね。フリーでは、誰にも文句を言わせない3Aを跳んでくれると私も信じます。
何回もすみません。こちらでなら冷静に詳しいことを教えていただけるかと思いましてコメントします。
キムヨナはセカンド3Tは回転不足、フリップのエッジエラーも見逃されている、とよく聞きますがどうなのでしょうか?私も回転不足だな~と思うことはたまにあります。
今回も回転不足やエッジエラーがあったようですが見逃しだったようで、よければMAYさんの見解を頂けたらうれしいです。
ももさん、コメントありがとうございます。
了解しました。
この件について自分の考えがまとまった時点で
記事にしたいと思います。
それまでお待ちください。
たびたびすいません~。
もしかして私勘違いしてる?
http://tac3g.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=2750021
こちらには次のように書いてありました。
ルール運用の部分ではISUハンドブックなどにも詳しく説明されていないものが数多くありますが
ジャンプの起点と終点も不明確ですね。
ですが、関係者は経験上、暗黙の了解(スケーターの常識?)のようなものがあり
関係者しか読むことがなかったハンドブック(旧ファーストエイド)
なども、NET上にPDFとしてUPされていますので、一般の方々が読むようになりました。
よくある疑問など、一般の方々向けに、ルールにないスケートの常識が説明されているものがあればいいのですけどね。
ジャンプの回転不足に関する、基準の元になるのは、跳び上がる瞬間ではなくエッジの角度でもありません。
プレパレーションから踏み切るジャンプの進行方向で判断しています。
(上記サイトより引用)
もう一度進行方向がどうなってるか見てみます。
すいませんでした。
ぺけさん、コメントありがとうございます。
私もそこまで詳しいことは初めて知りました^^;
(回転不足は見た目、でしか判断しておりませんでした。)
今回の回転不足は難しい問題ですね。。
一度回転不足について思うことを後で
記事にしてみようと思います。
キムヨナのゴールデンスピンの演技についても何がどうよかったのか、どこが最高難度なのかを是非とも記事にしてください><
転倒ジャンプが回転不足のままの転倒に見えますが認定されている部分など 素人では理解できないことばかりです。ステップではスピードがあるようにも見えませんし 息つく間もないくらいの最高難度のプログラムとも思えません。どこに最高難度のものがあったのか素人ではわかりません。
悶々としたままなのでよろしくお願いします。
MAYさん
詳細な解説ありがとうございます。
MAYさんの解説で、「なぜ浅田選手のショートのトリプルアクセルが回転不足に取られたのか」分かったような気がします。(すいません、何せ細かい技術的理解が苦手な者です)
浅田選手の多くのファンが言っている
「あれで回転不足を取られるのなら、男子のトリプルアクセルでもUR取られる選手が続出する」
と言う意見は正しくないのでしょうか?
教えて頂けるとありがたいです!
はなさん、コメントありがとうございます。
いえいえ。
私の解説で大丈夫だったでしょうか^^;
そんな意見が出ているのですね~
それについても後の記事に織り込みたいと思います。
よかったら読んでみてください^^
動画があるほうが探さずにすむかと思いましたのでこちらに動画を貼らせていただきます。
ゴールデンスピンのSPの演技です
http://www.youtube.com/watch?v=6kyQJ-rUEhA
ゴールデンスピンのFPの演技です
http://nicotter.net/watch/sm22410536
2013年世選とゴールデンスピンの動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22403692
よろしくお願いします。
はじめまして。
知り合いの紹介で初めてこちらのブログを知りました。
ご自身のご経験に基づくお話、とても勉強になります。
それで、今回書き込ませていただいたのは、一点だけ「あれ?」と思うことがあったからです。それは
>バンクーバーオリンピックシーズンだった2009-2010に
浅田真央選手が3Aで受けたプレロテ判定は
特に厳しいものでした。
についてです。
私、回転不足判定について2009-2010シーズンの浅田さんの3Aについても離氷の瞬間と着氷の瞬間を合成するなどして細かく検証したことがありまして、その結果は
1)離氷の瞬間はどんな時でも、せいぜい90度程度しかチートしておらず、とても回転不足をとられる状態に無い
2)ダウングレードされたのはいずれも着氷時が足りていないときだった
からです。
文章を拝見していると、何事においてもとても冷静に観察しておられるので、私との見解の相違がなんでだろうと興味深くなってコメントさせていただきました。
きれじろうさん、コメントありがとうございます。
知り合いの方の紹介ですか!
そんなご紹介をいただくようなブログではないのですが・・・
読んでいただいてありがとうございます。
検証されていたのですね。
すみません、私が勘違いしているのだと思います。
最近回転不足についていろいろなお話を聞くことがあって
このシーズンにプレロテ判定が厳しくなったという話をしていたので
浅田選手の3Aへの回転不足判定と一緒にしてしまったかもしれません。
のちのち修正させていただきます。
すみませんでした。
ブレード全体で降りたことで回転不足をとられた。つま先で降りたらとられなかったのでは?
コロネさん
>ブレード全体で降りたことで回転不足をとられた。つま先で降りたらとられなかったのでは?
はじめまして。
ジャンプは着氷時、回転しながら着氷動作を実施しますので、
・足首の角度が深いつま先で降りるより、
・足首の角度が浅いブレード全体で降りたほうが回転が足りなくなる確率は低くなります。
どういうことかというと、氷上に回転しながら落下する際、足首の角度が浅いほうがそれだけ着氷までの時間を稼ぐことが出来、その分余計に回転できるからです。
ただ、ジャンプの流れは通常は
①最初につま先の部分で降りる
②次にブレード全体で着氷する
という順番で、私には何度再生してみても、浅田さんのジャンプは着氷の瞬間、いきなりブレード全体着氷になっているようには見えないのですが、「ブレード全体で降りたことで回転不足をとられた。」というのは何が情報元なのでしょうか?
もう少し細かく言うとブレードの踵まで着いた後に再び体重の乗る位置を前よりに戻してCCRでRBO滑走した。つまり踵まで着いてしまったのでそこで角度が決められてしまい、URとなった。これが例えば踵まで着かずに踵を浮かしてブレードの前よりに乗ったままCCRでRBO滑走したならばURとならなかったし流れにも勢いがつきチェックでフリーレッグを解いた反動でのふらつきも無い。
コロネさん
右足、後進、アウトエッジは当然として、踵をつかずに最後まで滑走すればURにならないということですか?
審判はトウ着氷時からの流れで見ており、あれほど早くトウ着氷してしまったら余程甘いテクニカルパネルの組み合わせでない限り認定は無理でしょう。
おっしゃるようなケースを、いつの、誰のジャンプなのか具体的に挙げていただけませんか?
それと最初に質問させていただいた情報元は何ですか?