膝の曲がりとエッジの深さについて考察してみた
こんにちは、MAYです^^
以前にアレルキナーダさんからの質問で(すみません、全文使わせてもらいます)
『スケート靴をはいて、ステップとかするじゃないですか。
そういう時、ほとんどの選手が膝が曲がってるんです。
ゆづも真央ちゃんもあっこちゃんも大ちゃんも…
私、いつもそれを見ては
「膝が伸びたら綺麗なのになぁ」と
思ってしまうんです。
もともとバレエをやっていたので、
個人的に膝が伸びてないと
気になって気になって…( ̄▽ ̄)
スケート靴をはいて、
ステップとかするときに
膝を曲げずに滑らかに滑ることは
可能なのでしょうか?』
というものをいただきました。
今回はこれに対しての返信をしたいと思います。
>スケート靴をはいて、
ステップとかするときに膝を曲げずに
滑らかに滑ることは可能なのでしょうか?
この部分についての返答ですが
まず回答から言ってしまうと可能だと思います。
国内で上位に入るような選手であれば
膝が伸びきった状態でも
軽くステップを踏むことはできるでしょう。
ただ、それだと『伸び』がなくなります。
膝を曲げた後に伸ばすからこそ
氷を押すことができて進んでいくのであって
膝が常に伸びた状態だと
氷に力をうまく伝えられないのです。
(だから常に膝が曲がった状態も
よくないのです。
初心者は常に膝がぴんぴんですが
ちょっと上手くなると
膝が曲がった状態が多くなって
逆に膝を伸ばすことを忘れがちですが。)
片足ステップをやっているひとを
見るとわかりやすいのですが
彼らは思いっきり膝の伸びで
進んでいっています。
(片足で漕ぐこともできませんからね。)
膝を曲げて伸ばすことで
前に進んでいく力が生まれるのです。
さらに、スケートのターンは基本的に
膝を曲げた状態でエッジに乗り
ターンをする時にだけ膝を伸ばし
ターンをした後には膝を曲げる
というものなのです。
スケート靴を履いて簡単な
ターンをしたことがある人は
わかると思いますが、
膝を曲げた状態だと
エッジの全面で滑る感じがして
膝を伸ばすとエッジの一点で
滑る感覚があります。
膝を伸ばしていると
エッジの一転に乗りやすいのです。
(だから氷との摩擦が
少なくなってターンがやりやすい、
ということだと思います。)
先ほども言いましたが
基本的に膝が曲がった状態から
伸ばした状態にするときに
よく滑っていくので
膝が伸びきっている状態は
スケートではあまりみないですね。
それと根本的な問題なのですが
膝が伸びきった状態では
バランスがとりにくいのです。
トップ選手たちはそんな状態でも
すいすい滑っていけるかもしれませんが
それでも転びそうになるかもしれません。
高橋大輔選手が去年のショートの
『ロックンロールメドレー』の
ステップでレベルやGOEが思うようにとれず
エッジに深く乗るということを
特集でやっていましたが
エッジに深く乗るには
膝が曲がっていないと不可能です。
彼の場合、速いステップよりも
少し遅いステップのほうが
エッジの深さや粘りが出しやすかったので
曲変更に至ったのですが^^;
(あと「ロック」というジャンルで
世界最高得点を出した
羽生選手と被っているからという
話もありました。)
どうでしょうか。
膝とエッジの関係性がなんとなく
お分かりいただけたでしょうか?
アレルキナーダさんの質問の答えに
なっていればいいのですが・・・
アレルキナーダさん、
ありがとうございました^^
なるほど!膝を曲げるからこそ、深いエッジワークができるんですね。そういう風に思うと膝が曲がっていても、気にならなくなりますww
スケートのステップは片脚で進むし、方向転換も多いからいちいち膝を伸ばすのは大変なんですね。膝の曲がり具合とエッジが関係してると知ったら、今日のスケアメ見るのも楽しみになりました!
わざわざ記事にしてまで教えてくださり、ありがとうございましたm(_ _)m