フィギュアスケートの世界

太田由希奈という選手がいたこと

太田由希奈という選手がいたこと

こんばんは、MAYです。
 
今回はだいぶ前の雑誌のことについてお話したいと思います。
 
 

バンクーバー五輪前に発行された
Number 747 から『太田由希奈の生き方』
という記事について書きたいと思います。
 
(ですからもう3年以上も前の雑誌の記事についてなのです^^;)
 
 
 
由希奈さんは、その優雅な手の動き・美しい滑りから
『表情のバレリーナ』とも称されました。
 
『トリノ五輪は太田のもの』
関係者の間では、そんな声さえ上がったそうです。

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そんな選手が、なぜ多くの人に知られることなく
現役を引退してしまったのか。
 
 
ざっくり、まとめますので
よかったら読んでみてください。
 
注)雑誌どおりではなく、自分の言葉にして書き直させていただいています。
 
 
----------------
 
小さいころ、お母さんが履かせてくれたスケート靴の靴紐も
『なにか違う』と言って自分で閉めなおす。
 
練習着もたとえ汚れていてもお気に入りのものしか着ない。
 
『こだわりさん』と呼ばれていたと言う由希奈さん。
 
 

4回転を成功させた安藤選手を押さえ込んで
2003年のジュニアグランプリファイナルで優勝。
そのシーズンの世界ジュニアも制して、
2004年の四大陸で優勝。
 
勝つたびに多くの人からの期待を背負った彼女。
選手として結果を残し、大きな大会でメダルを獲得し
プロに転向しアイスショーで活躍する、というのが
多くのトップスケーターが進む道なのはみなさん
ご存知のとおりだと思います。
 
ですが、彼女はそういうものにあまり興味はなかったのです。
 
 
スケート一色の人生はつらい、と。
そういう選手を見て
『この人たちは本を読んだりすることはないのだろうか』
とも思ったと言います。
 
 
スケートを極めているけれど会話の内容がないように感じる、
こうはなりたくないと思った、と言うのが
彼女の未来をすでに決めていたのではないかと思います。
 
 
 
そして、いろいろなストレスも重なり
ある日ルッツやフリップのトゥ系ジャンプで負傷。
右足首の骨挫傷。
 
体が柔らかすぎることからの怪我。
普通はトゥをつくときに股関節を閉めて跳びますが
彼女の場合トゥをつくときに足が開いてしまったそうです。
(実際跳んだことのある人なら分かると思いますが、
本当にそんな状態で3回転を跳べるのかと疑いたくなります^^;)
 
 
何度も修正をされていたが、
矯正を振り切ってそのまま跳んでいた、と。
 
半ば意図的だった、
とりあえず練習をやめたかったのだと思う。
学業に専念できるし、少し休める。
 
この怪我により、由希奈さんはフィギュアスケートから
少しの間遠ざかることになりました。
 
 
(由希奈さんの言葉で『練習をすると足が痛くなる』
と言うものがありましたが
怪我の場所は違えど同じく骨挫傷からの復帰を目指す
高橋大輔選手のことが心配になったり。。)
 
学業を優先する家庭環境。
常識的な両親だったが、本気でトップを目指すのであれば
どれほどの練習が必要なのかを知らなさすぎた、と言う内容もありました。
 
 
運動選手というより芸術家で
感情の起伏が激しすぎた。
 
振付師のデビッド・ウィルソンも
振り付け一つ一つ、そこへいくまでの動きがきれい、と。
トップ選手よりもきれい。
でも、由希奈のほうが怠け者だね、と。
 
 
 
苦手なジャンプはあまり練習したがらなかった。
 
コーチの目から見れば
何が何でも跳ぶ!という根性はなかった、といいます。
 
 

『もうちょっとしっかりやらないとだめでしょ』と豊さんが
少したしなめるように、優しく言った言葉。
 
あれが彼女を追い詰めたのかも、と豊さんは振り返っていますが
それを言われ2、3日たったあと『やめます』と。
 
 

彼女の持って生まれた才能からしたら
もうちょっと頑張ってもよかったんじゃないか。
 
豊さんも濱田さんも、そういう類の言葉を
言っていました。
 
私もそう思ったのですが濱田さんの言葉ですごく納得したのです。
  
由希奈が悪いわけではないけれど
小さいころ簡単に勝ちすぎちゃったのかな。
成功と失敗のバランスは難しい。
小さいころに成功して、近道した分
あとで苦労しなければいけなかったのが、つらかったのかな。
 
静香ちゃん、美姫ちゃん、真央ちゃん
みんなどっかで苦労していますからね。
 
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以上がこのNumberの記事の
ざっくりしたまとめとなります。
 
この記事を読んだときに、
少し悲しい気持ちになったのを覚えています。
 
 
そんなすばらしい、将来を有望された選手が
環境や彼女自身の個性によって
多くの人に知られることなく現役を
引退してしまったと言うことに
ショックを受けたのだと思います。
 
 
でも、今になってみると
そうするしかなかったのではないか、と思います。
 
自分自身が望まないことをやり続けることは
出来ないのだろうな、と生意気ながらも思うのです。
 
今年のNHK杯の解説も努めていましたが、
解説をしている彼女は
なんだかとても生き生きしているように見えて。
 
バンクーバー五輪のときの解説で
浅田選手が銀メダルを獲得したときに
『銀板の女王は、銀なのかなと』という
温かい名言には心揺さぶられました。
 
 
その他にも、選手にかける温かい言葉
また、今年のNHK杯女子競技中に彼女が発した言葉の
シュールな面白さ。笑
 
 

メダルを獲得してショーに出るというトップスケーターではなく
こういう生き方もあるのだなあ、と。(彼女もショーに出ていますが)
 
頂点までいける選手ばかりではありません。
だからこそ、『そういう生き方もあるのだよ』と。
 
 
彼女自身の生きる場所で光り輝いていて欲しいと思います。
 
 

 
 


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コメント

    • alzflost6
    • 2013.12.14 23:34

    その雑誌のその記事、自分も読みました。

    特に印象に残っているのは、2009-2010シーズンの全日本選手権での鈴木選手をテレビで「普通に」観ていたとの事(樋口先生談)。

    共にジュニアから注目されていたにもかかわらず、2003-2004シーズンに鈴木選手が休養し、太田選手はトップの階段を昇り始めました。

    しかし、2007-2008年に太田選手が引退し、鈴木選手が復調し出しました。

    運命って皮肉だなと改めて思い知らされました。

    もし太田選手が続けていればどうなっていただろうか、もしかしたら彼女がオリンピックに出場していたかもしれない、なんて思う事もあったくらいです。

    きっと、彼女にとって鈴木選手の活躍について色々と思う事があったと思います。

    称賛なのか、それとも悔しさなのか…。
    勝手に想像してしまいましたら。

    それもあって、太田選手が当時の鈴木選手を「普通に」観ていた事にとても驚きましたが、その時の彼女はもう別の道を進んでいるのだと感じました。

    • ぽてにゃ
    • 2013.12.14 23:43

    彼女の演技、ずっと前から大好きです。
    言動から、おっとりした中に芯のある女性かなと
    思っていましたが、やはりそうなのですね。

    ジュニアで優勝したシーズンの注目度は
    国内よりも国外のほうが高かったそうですね。

    才能だけでも、努力だけでも
    トップにはなれないのですね。
    記憶に残るスケーターだと思います。

  1. こんにちわ、初めてコメントします(*´∀`*)
    私はまだフィギアを見始めて日が浅いので、太田由希奈という選手は知りませんでした。
    4回転を成功させた安藤選手を抑えての優勝とはすごい!
    一回ググって見てみようと思います。
    勉強になったのでぽちっと押しときますね。

    • きれじろう
    • 2013.12.16 9:43

    太田由希奈さん素敵ですよね。
    毎年プリンスアイスワールドで太田さんの演技を拝見するんですが、彼女の気品あふれる所作にはかみさんとともにいつもうっとりしてしまいます。

    >もうちょっと頑張ってもよかったんじゃないか。

    仕事でもなんでもそうなんでしょうけど、一人ひとり性格が違うので、継続してもらうための動機づけ、どうやったらやる気にさせるかという問題は教える側の永遠の課題なんでしょうね。

    • えるだーおばば
    • 2013.12.22 0:50

    こんばんわ、久しぶりに由希奈さんの名前をみました。

    初めて彼女の名前を見たのは、世界ジュニア選手権での優勝の記事でした。
    前の年に、大輔君が男子で優勝の記事{岡山在住の私}をみてましたので、日本もすごい選手達が出てきたなと言う思いでしたが、すぐ後に4大陸で彼女が優勝の記事とともに表彰台の写真が掲載されて、びっくりしたのを覚えてます。
    その後、TVで彼女の演技をみましたが、当時の荒川さんより雰囲気のある滑りで、イナバウワーもステキでした。あの頃は村主さんが、頑張っておられまして、村主ワールドのスケートが好きでしたが、由希菜さんも私は好きになり、動向を注目していたのですが、いつの間にか、消えてしまって、、、。ケガは知ってましたが。本当に残念な選手が消えてしまって。
    今でも、彼女のスケートは好きです。

      • MAY
      • 2013.12.31 14:29

      えるだーおばばさん、コメントありがとうございます^^

      そうですよね、由希奈さんの記事は私自身最近みかけていなかったです。
      だからこそ、こういう選手がいたんだよということ、
      こういうスケーターとしての生き方もあるのだよということを
      書いてみたかったのだと思います。

      私はその時代、まだスケートを好きになっていなかったのですが
      スケートに詳しい方が口をそろえて『太田由希奈はすごかった』と言うので
      リアルタイムで由希奈さんの演技を見ることができなかったことを
      少し残念に思います。

      彼女は今、何人かの振り付けも担当していると聞いています。
      違う選手からですが由希奈さんの優雅さを感じ取ることができるかな、
      なんて思っています。

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