フィギュアスケートの世界

フィギュアスケートと靴の問題 part1

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こんばんは、MAYです。

今日は、スケート靴のことについてお話したいと思います。

よく選手たちが『靴が壊れちゃって~』とか
インタビューで言っていたり、雑誌に載っていたりしますよね。

今回はこのスケート靴の問題についてお話していきます。

(スケート靴というと、どうしても全体を思い浮かべてしまうと思うのですが
今回はエッジを除いた部分のことについて説明します。)

スケートを実際に競技としてやったことがないという方は
想像がつきにくいと思うのですが、
スケート靴はすぐにへたります。

うまければうまいほど、やる技が高度になればなるほど
靴にかかる力が強くなるので靴がすぐに柔らかくなってしまいます。

そして、柔らかくなってしまった靴はもう使うことはできません。
そんな状況でスケートを滑っていたらすぐに捻挫をしてしまうでしょう。

ジャンプを降りてきたあとに数秒
同じ体勢でびしっとポーズを決めることを
『チェック』といいますが、このポーズで
数秒間同じ体勢でいられるのも靴の強度があるからです。

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ちなみにこれがチェックです。

靴が柔らかかったらチェックの姿勢をとった瞬間
前のめりに転んでしまうで、右足を捻挫してしまいます。

こんなふうに、靴は選手の生命線なのです。

安藤選手が優勝した2007年の世界選手権の直前、
彼女の靴は柔らかくなってしまいました。

試合まで1ヶ月もなかったころの出来事だそうで、
急遽新たな靴を用意しましたが、
新しい靴ってめちゃめちゃ硬いのです。。

もし、新品のスケート靴を触る機会があれば触って欲しいのですが
値段が高い靴(トップ選手が使うような靴)ほど硬いです。

それだけ、トップ選手には靴の強度が必要ということなのでしょうが
履き始めのころはやはり硬すぎるので何ヶ月か慣らしていく期間が
必要なんです。

でも、彼女にはその期間はありませんでした。

一時は棄権も考えたそうですが、東京での開催でしたし
それは絶対嫌だということで強行出場することに決めましたが

硬い靴のまま無理をして長い時間練習をしていたので
かかとが炎症を起こしてしまい、かなり大変な状況でした。

世界選手権で優勝したときのあの涙は
そういう苦労もあったからかもしれませんね。

今回のお話は実際にスケートを選手としてやっていないと
わからないかもしれません。。
(スケートリンクに滑りにいっても、貸し靴ってぐにゃぐにゃですよね。笑)

でも、スケート靴と選手の関係を分かっていただきたいので
このお話をすることにしました。

ちょっと長くなりそうなのでpartごとに分けますね。

次回はこのお話の続きからしたいと思います^^

よろしくお願いします。

今回はこの辺で。

読んでくださってありがとうございました。


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  1. 羽生結弦の可能性と危険性

    2013年10月13日23:33

コメント

  1. こんばんは。
    そうでしたか。バレエのトゥシューズみたいですね。トゥシューズも全く同じ理由で、柔らかくなってしまうと使えなくなるし、新品は硬すぎて、自分に合わせるのに、必死に力と時間をかけて調整します。
    知れば知るほど、フィギュアスケートってバレエと共通点が多いですね。
    まさかスケート靴がそうとは知りませんでした。
    ブレードの組み合わせとか、いろいろ大変なんですね。
    ジャンプから降りた時の負荷が、バレエとは比較にならないほど重いはずですから、怪我の危険性も大ですね。
    MAYさんの講義で、いかに選手がすごい人たちなのかがよくわかります。

    本日もありがとうございましたm(_ _)m

      • MAY
      • 2013.08.28 9:11

      momomaruさん、コメントありがとうございます^^
      そうですね、トゥシューズに似ていますね。
      あれは補強液(?)があるんでしたっけ。
      テレビで有名なバレリーナがそれで補強していたのを
      見たような気がします。
      選手にとってはもう当たり前のことかもしれないですが
      はたから見ると凄く大変なことのように思えますね^^;

      こちらこそ。
      ありがとうございます^^

    • chiko1218
    • 2013.08.16 23:16

    フィギュアスケートは履いた事がないので、あくまでも想像ですが、野球選手もグローブを使い始めるとき、硬いと使えないので柔らかくしてから使いますよね。同じかな?
    身近な事で言えば、普段私たちが履いている靴も新しいと靴ズレします。
    何回か履くと馴染みます。長く履いていると動きやすいのですが、いざと言うときの踏ん張りが効かなかったりしますよね。そのもっと大事な感じですかね?

      • MAY
      • 2013.08.28 9:15

      chiko1218さん、コメントありがとうございます。

      なるほど、グローブですか。
      それと同じようなものだと思います^^
      ただ、あれは壊れるまでどんなにやわらかくなっても
      使えたりするのでそこだけが違うのかな、と思います。
      そうですね、靴ズレしますよね><
      (スケート靴でも靴ズレするのです。
      なぜか慣れていたりしてもたまに^^;)
      イメージはそんな感じだと思います。
      そして不思議なことにスケート靴に合わせて足が変形していくのです。(!)
      私もくるぶしみたいなものが足にできてしまいました。
      片っぽの足に2つくるぶしがある感じです。笑

    • chiko1218
    • 2013.08.16 23:17

    ありがとうございます。

    • ちばみ
    • 2014.06.25 8:10

    はじめまして、参考になります。四月にコンテンポラリーダンスのコンタクト練習中、舞台前に左後部十字靱帯と側内靱帯の損傷でとりあえず硬くテーピングで出ましたが。2ヶ月も踊れずにいました。高校時代にサークルではまったアイススケートを単に滑るのみでの脚の強化を取り入れてみようかと。当時品川プリンスで足に合わせてつくった靴はなくしてしまい。改めて調達したいと思い調べ始めたところでした。久しぶりに基礎のポワントもとか。単調なリハビリではモチベーションあがらなくなり。ありがとうございました。

      • MAY
      • 2014.10.04 18:07

      ちばみさん、コメントありがとうございます!
      おお、そうだったのですね。
      ダンスやスケートは靭帯を損傷してしまった話をよく聞きますが
      ちばみさんもでしたか。。

      こちらこそ、ありがとうございます。
      ちばみさんのほうがスケートに詳しいかもしれませんね。
      ぜひまた遊びに来てください^^

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