フィギュアスケートの世界

宇野昌磨の涙 彼が成し遂げたかったもの ~世界選手権2016~

こんばんは、MAYです。

 

今回は宇野昌磨選手についての記事を
書いていきたいと思います。

宇野昌磨の涙 彼が成し遂げたかったもの ~世界選手権2016~

私が今回、昌磨君を見ていて思ったことは

 

『あれ、笑わない・・・』

 

ということでした。

 

演技後、彼にとって不本意な演技であっても
彼は結構笑みを見せたりすることが
今まではほとんどだったのです。

 

それが
まったく笑わない。

 

ショートの後も、凍り付いたような顔を見せていました。

 

確かに、緊張しているのか
いつもよりもスピードがなかったんですけれど。。

(3F-3Tで失敗してしまったのはそのせいかなと思います。
スピードがある選手はスピードがない状態で
ジャンプを跳ぶことはかなり難しいです

 

そのジャンプの後は、スイッチが入ったように
キレッキレのステップになってましたけれど)

 

そして、フリーの後でも
やってしまった・・・というような顔。

 

リンクサイドに戻って、キス&クライに向かって歩く
その背中がもう彼の無念さを物語っていて。

 

肩がすっかり落ちてしまっていましたね。

 

そして、キス&クライに座って
こみあげてくる涙。

 

泣きまいと我慢しているような表情で
カメラに向かって手を振る昌磨。

 

ああ、それほどだったんだ

 

大きな大会の前になると、色々な選手の情報が入ってきますが
特に宇野選手の話は少し気がかりでした。

 

物凄く練習している

ただ、少し根を詰めすぎなんじゃないか

 

そういう話を聞いていたのです。

 

彼の涙を見て
5年前のことを思い出しました。

 

まだ、私がスケートリンクに
毎日のように通っていた頃。

 

下手でどうしようもなくて、
それでもスケートが好きで
誰よりも早くリンクに行っていたころ。

 

スケートリンクの営業時間前に
ついてしまうことが何度もありました。

 

そのたびに、宇野選手がもうそこにいました。

 

誰よりも早く、スケートリンクに来ていた昌磨君です。

 

スケートリンクの自動ドアが開く前から
外でスケート靴をはいて
営業開始のその瞬間から練習ができるように。

 

それくらい、練習熱心な人でした。

 

まだ、その頃は練習中に
彼がトリプルジャンプで転倒してしまうころで

よく泣いていたのを覚えています。

 

ジャンプに向かう助走中に
彼に追い抜かされるときに
泣いている声が聞こえて
少し胸が痛くなりました。

 

その時、東北大震災の影響で
スケートリンクの照明も何段階か落としていて
薄暗くて。

 

このスケートリンクでの
まだコーチも来ていない時間の
こんなに根を詰めた練習が
彼に何をもたらすのだろう?

 

彼はどこまでいけるんだろう。

 

これだけ頑張る選手。

なんとか、うまくいってほしい。

 

跳べるようになってほしい。

いつか、世界へ行けますように。

 

そう思って、何とか彼の邪魔にならないように
練習を続けていました。

テレビでの放送で見てみたら
キス&クライで昌磨君の隣に座る
美穂子先生の目までうるんでいる。。

 

今回の涙もきっと

 

私には想像もできないような
とてつもない練習量をこなしていたからで

 

彼の中にはどれくらいの練習をすれば
自分のベストな演技ができるのかという
バロメーターがきっとあって

 

それがうまくいかなかったことでの
やるせなさからの涙であって

 

今すぐ練習したいと
インタビューで答えるあなたはきっと

 

また、私が想像もできないような進化を
遂げてしまうんでしょうね。

 

まったく笑わない昌磨

 

トリプルアクセルを2本とも後半に持って行って
その他でも以前のプログラムよりも
得点を狙ったプログラムへ。

 

ほんとうに、あなたは
シニアの世界選手権初出場で
どこまでの高みを目指していたのか。

 

ボーヤン・ジン選手が初出場で世界選手権3位

 

宇野選手がそれを気にするかどうかは分かりませんが
なによりも自分の思っていたような演技に

及ばなかったことが悔しくて仕方がないんだろうなぁと。

 

この悔しさがきっと
また彼を強くしてくれる。

 

これからも、ずっと応援しています。

 

今回はここまでです。

 

読んでくださってありがとうございました。


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コメント

    • よっしー
    • 2016.04.04 6:45

    もうあの昌磨くんの思いつめた表情が胸に痛かったですね…
    MAYさんが明かしてくれた彼のエピソードを読むと、その涙の意味も分かる気がしました。
    でもその迷いも苦しみも『若さ』だな、ととっくに青春を通り越した私は非常に微笑ましくさえ思えました。
    ああ、来シーズンが楽しみですね。
    男の子の成長って時にハッとするくらい突然やってきたりするので。
    MAYさんの愛あふれる記事、とても感動しました。ありがとうございました。

  1. あのこは 中京でも一番練習していた
    ので今応援しています

    本当に台に上がりたかったんだろうなあ
    その実力もある子だから
    欲しかったんでしょうね

    人生欲しいものがすべて手に入るわけではないからなあ
    頑張ってほしいですわ

    こうしてあの子を知っている人が
    応援してくれるのは
    ありがたいことだと思う

    近くで見た人が
    あいつダメやから
    と烙印押していたら
    wwwwwwだから

    興味深く読ませていただきました
    ありがとうございました

    • 遠藤ユミエ
    • 2016.04.04 9:20

    しょーま君の自分に挑戦する姿は私に力を与えてくれました。そして考えていたように事が上手く行かなくて心が折れそうになりながら涙を堪えきれず汗と共に流れる涙は今までのやってきた努力を物語っているようでした。そして誰もが感じているとおみますがショーマ君は最高の演技をしていた。これからは今までしてきた努力がきっと花を咲かせてくれると信じています。応援しています。

    • きれじろう
    • 2016.04.04 23:52

    おおおお!フィギュアスケートブログ界 最強最後の癒し女王MAYさんの 復活だあ!

    私は待ってましたよ。ほんとに。

    >この悔しさがきっと
    >また彼を強くしてくれる。

    ほんとにそう思います。
    選手のみなさん一人一人にそれぞれのonly oneな人生があって、まばゆいぐらい輝いてます。

    つーか、ミーハーな私としては選手と知り合いのMAYさんが羨ましいですわ。

    • ななみ
    • 2016.04.05 20:48

    MAYさん、お久しぶりです^^
    私もお待ちしておりました。UPありがとうございます。

    宇野選手のキスクラでの涙は、私ももらい泣きしてしまいました。
    私は男子では宇野選手の演技が好きです。

    彼もまた、高橋大輔さんのような、人を感動させる演技ができる選手ですよね。
    何よりも素晴らしい才能だなーといつも思いますが、想像以上に努力家なのですね。

    この経験でもっともっと成長して欲しいし、これからもずっと観たい選手です。

    • ほんほん
    • 2016.04.06 21:24

    「あ、嗤わないんだ。」と、私も思っていました。
    今日、ふと、宇野選手の演技は、日本の伝統の「美しい体操」に似ている、と、思いました。冨田選手、内村選手と受け継がれる、すべての技が始まりから終わりまで、一つの流れの中にある。
    そして、私も長く生きているので、必ずしも欲しいものがすべて手に入るわけではないという事を知っています。
    彼の、一途な思い、努力、涙には、本当に心を揺さぶられます。
    宇野選手の努力が実を結ぶように、いつか、世界一になれるように、ただ、ただ、祈るばかりです。

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