男子選手がコンビネーションにトリプルループを跳ばない理由?
こんばんは、MAYです。
遅くなってしまいましたが
あけましておめでとうございます^^
今年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
お正月というもあり、長くお休みしていましたが
今日から記事を更新していきたいと思います。
休んでいるときも、書きたいことがたくさんあって。
でも、なかなか時間が取れなかったり
会社が土曜日の今日もあったり。涙
でも、未来のために一歩ずつ進んでいると思っているので
頑張っていきたいと思います(#^^#)
さて、今回はいただいた質問に答えていきたいと思います。
質問があるという方はこちらの記事にコメントしてください^^
くまのみさんから戴いた質問です。
‐‐‐‐‐‐‐質問始まり‐‐‐‐‐‐‐
連続ジャンプのセカンドジャンプですが
浅田真央選手はトリプルループを入れていますが
他はあまりループを飛んでいませんよね。
浅田選手も回転不足とされ近年はトリプルと認定されていませんから、
女子ではリスクがあるので挑戦しなくなってしまうのはわかりますが、
男子でもセカンドにトリプルループを入れる人が
いないのは何か理由があるのでしょうか?
男子では4回転トーループがトリプルになってしまった為に
セカンドのトリプルトーループが
ザヤックルールに引っかかってしまうなんて事がありますよね。
その回避策としてセカンドは
トリプルループにしとけばよいのに、
と素人の私などは思ってしまいます。
‐‐‐‐‐‐‐質問終わり‐‐‐‐‐‐‐
なるほど、セカンドのループですね。
確かに、回転不足が厳しくなってから
跳ぶ選手は減ってしまいましたねぇ。。
2006-2007シーズンの安藤美姫さんの3Lz-3Loや
浅田真央さんの3F-3Loが大好きだった者としては
回転不足厳密化のルール改正を少し残念に思っていました。
回転不足が厳しくとられるようになってから
セカンドのジャンプに3Loを跳ぶことは
かなり勇気がいるようになりました。
で。
くまのみさんの質問なのですが
ざっくりまとめてしまうと
『男子選手がセカンドに3Loを跳ばないのはなぜ?
跳んだほうが、コンビネーションの一つでもセカンドを3Loにすれば
ザヤックルールにも引っかからなくなるんじゃないの?』
ということですね。
これ、実は私自身もスケートをしっかり見るようになった
2006-2007シーズンに疑問に思ったことでした。
試合を見ていくにつれて、私がたどり着いた答えは
『男子選手は女子選手よりも体重が重いから
セカンドに3Loなんて、とてもじゃないけれど跳べないんだ』
ということでした。
男子選手は、女子選手よりも筋肉量が多いので
その分体重が重くなります。
そうすると、セカンドの3Loは
かなり厳しいのではないかと思います。
ループジャンプは
右足一本で跳び上がるジャンプです。
ファーストジャンプを右足で降り、
そのまま間髪を入れずに右足一本で跳び上がって
3回転を跳ぶ。
これは、体重の重い男子選手には
かなりつらい事なんですよね。
知り合いのコーチに聞いてみたところ
この考えであっているという事を言われました。)
で、私がコンビネーションジャンプにトリプルジャンプを
跳んでいる男子選手で覚えているのは
織田信成
エフゲニー・プルシェンコ
この二人だけですね。
(※後日、結構色々な選手が練習でセカンド3Loを跳んでいた件
にて訂正させていただいております。)
といっても、私が見たのは
サード(3連続の一番最後のジャンプ)での3Loでしたが。
どちらも
4T-3T-3Loというコンビネーション
プルシェンコ選手はこのコンビネーションジャンプを
試合で何度も決めていたと思います。
(凄すぎる。。さすが皇帝です。)
信成君は、2008年のNHK杯のFS前の6分間練習で
成功しています。
少し左軸なってしまった4Tをこらえて着氷した後の
3T-3Lo
圧巻です。
(彼の場合、身軽ですべてのジャンプが軽いので
出来る技なのかもしれません。)
でも、やっぱり3Tという
3回転の中で一番簡単なジャンプの後での
3Loなんですよね。
コンビネーションの3Loは
跳び上がるタイミングとかも難しいので
失敗するリスクを考えて選手が
やらなくなってしまっているのだと思います。
回転不足をとられる危険性のある
セカンドの3Loを跳ぶよりも
4回転をしっかり跳んだり、
それとは違う種類の4回転を習得した方が
点数的にもおいしいな、
という考えももちろんあると思います。
そして、この質問をくまのみさんから戴いたときに
もう一つ思い浮かんだ理由があって。
ループジャンプって右足首で跳びます。
右足首で氷をぐっと押す力と
両手で体を持ち上げる力で跳び上がるのです。
そうすると、一般的に女性よりも
足首が固いといわれている男性だと
なかなか難しいのかなぁ、と。
(女性だと、足をくじいても
そのまま歩いて行けたりしますが
男性はすごく痛がって
しばらく悶絶していたりしますよね。笑)
またしても2006-2007シーズンの記憶なのですが
たしか、高橋大輔さんがサードジャンプの2Loで
よく回転不足をとられていたような気がするのですが
これも少し足首が固かったからかなぁと思います。
(あと、3連続ジャンプを入れる場所がいつも後半で
そこまでいくのに結構疲れているのも
関係していると思います。笑)
そして、これは余談なのですが。
足首が柔らかい選手は硬い靴を履きます。
足首が硬い選手は柔らかい靴を履きます。
足首が柔らかい選手が柔らかいを履いてしまうと
着氷時に靴が耐えられずに転んでしまいます。
着氷時は右足一本で滑っていくために
スケート靴のの足の甲部分のベロを
ぐーっと押していくので
その部分が柔らかい&足首まで軟らかいと
安定しないのです。
硬い靴を履いて足首が固定されることで
スーッと後ろに滑っていくことが出来ます。
(そして、固い靴ほど値段は高いです。笑
これは思いっきし余談ですね。笑)
なので、もし靴に興味があって詳しい方は
その靴が柔らかいのか硬いのかわかると
足首の硬さまで分かる、と。
(わかってどうするのw。)
話がそれてしまいましたが^^;
今回の内容をまとめると
・男子選手は女子選手よりも
体重が重いためセカンドジャンプに3Loを
跳ぶのが難しい。
・セカンドの3Loはタイミングをとるのが難しいし
回転不足をとられるリスクが大きすぎて
4回転を跳べる選手にとってはあまり旨みがない。
・足首の硬さも関係あるかも。
・ザヤックルールのことを気にするのであれば
回転不足をほぼ取られてしまうセカンドの3Loよりも
4回転の確実性、バリエーションを増やした方がいい。
ということです。
くまのみさんの疑問が解消されているといいのですが。
くまのみさん、ご質問ありがとうございました^^
MAYさん、こんにちは。
お忙しい中、私の質問に答えてくださってありがとうございますm(__)m
男子選手は体重が重いので、セカンドに3Loを跳ぶのが難しいというのは意外でした。
てっきり、筋力のある男子ならセカンド3Loは女子より簡単に跳べるのだと思っていました。
また、男子のほうが足首が硬いので難しいというのは、なるほど納得です。
足首が曲がらなかったら、ジャンプの勢いがつきませんものね。
また、タイミングも難しいのですね。
そんなジャンプをシニアになっても跳び続ける浅田選手はやっぱり凄い選手なんだなぁと思いました。
以前、村上佳菜子選手が靴が柔らかくて調子が悪いという事がありましたが、柔らかいくらいでなんでかと思ってました。
靴の硬さが変わるとジャンプにとっても影響がある事もわかりました。
長年の疑問が解決して嬉しいです^_^
ありがとうございました。
これからも、経験者目線のブログを楽しみにしていますね。
MAY様、はじめて書き込みさせていただきます。男子の+3Loの話とても勉強になりました。
平昌オリンピックに向けて、3種の4回転をチャレンジする選手が増え、ジュニアのボーヤン選手は試合でも成功させているとか。
複数の選手が3種の4回転ができるようになると、一つ余る3回転、4Lz、4Fができるようになっても、外すとしたら点数の低い3Lo。3Loをどうするのかが問題になると思っています。男子もセカンドで3Loをとぶ選手が出てくるのかな期待していましたが無理そうですね。
羽生選手で考えると、3Aからのハーフループコンポ、4T+3T、3A+3Loが一番点数が稼げそうな気がしたのですが実現性は低いかな。4Lo、4S、4T、3F、3LZ、3Aからのハーフループコンポ、4T+2T、3A+3Tくらいを狙っているのでしょう。
次に点数が高いとしたらコンビネーションを4T+3T+3Lo、4T+2T、3A+3Tでしょうか。コンポが得意なプルシェンコ選手や織田選手は過去にやっていたんですね。すごい! 日本で複数の4回転へのチャレンジを表明している羽生選手や無良選手はコンビネーションは不得意そうなので無理かな。
セカンドの3Loが難しいとしたら、3Loのあとシークエンスで3Aの方が3Loを外すより点数がでるのでしょうか。3A+2Tと同じくらいかな。(選手の体力と考えず、数字上の計算をしてみました。すみません)
女子もジュニアから3Lz+3Tをとぶ選手が増え、これからはセカンドの3Loが飛べるかが平昌オリンピックのメダルの色を決めるような気がするのです。浅田選手のように3Aでできるような選手が出てくると違うんでしょうが。
女子は回転不足を恐れ、今のまま最高難度が3Lz+3Tのままの争いとしたら、浅田選手が復帰すれば誰も敵わないと思います。
はやぶささん
はじめまして。
はやぶささんて、なんか私と同じオタク具合のそこはかとない香りがします。(妙に嬉しい)
「もし復帰した場合の真央最強神話構築作戦」を考えるために私も違う切り口で計算してみました。
1、タゥクタミシュアさんの今期GPシリーズ(SA,COC,GPF)からジャンプのみ抜き出した基礎点とGOE平均値
2、ゴールドさんの今期GPシリーズ(SA,NHK)からジャンプのみ抜き出した基礎点とGOE平均値
3、真央さんの前期全ての試合からジャンプのみ抜き出した基礎点とGOE平均値
1、タゥクタミシュアさん今期平均
・基礎点平均値:6.06
・GOE平均値:0.858
・合計:6.918
2、ゴールドさん今期平均
・基礎点平均値:5.796
・GOE平均値:0.143
・合計:5.939
3、浅田さん前期平均
・基礎点平均値:6.412
・GOE平均値:-0.093
・合計:6.318
4、浅田さんソチのフリーのみ
・基礎点平均値:7.177
・GOE平均値:0.267
・合計:7.444
5、浅田さんソチのフリーに今期ルールを適用
・基礎点平均値:6.92
・GOE平均値:0.267(とりあえずルッツのGOEはそのままとして算出)
・合計:7.18
3人の特徴(浅田さんのみ前期データ)は
・タゥクタミシュアさん:エッジの跳び分けが出来、URが少ないのでGOEが安定している。なのでジャンプの合計平均は浅田さんより上になっている。
・ゴールドさん:フリップが苦手。URがそれほど多い訳ではないが安定感がイマいち
・浅田さん:ルッツが苦手。URがやや多く、安定感がイマいち
んで、PCSはこうなります。
・タクタミシュアさん→31~33点
・ゴールドさん→31~32点
・浅田さん(昨シーズン)→34~36点
浅田さん、強い。
とりあえず結論として
・ルッツの矯正
・トップスピードでジャンプを安定的に跳ぶ
そんな簡単にいきゃー苦労はねーよと言われたらその通りですけど、この2つをクリアできれば多分無敵真央です!
※スピン、ステップはみなさん素晴らしく、そんなに点数上は変わらんので除外してます。
※タゥクタミシュアさん、ゴールドさんをサンプルとした理由は何となくテキトーです。
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
さて、男子選手のセカンドの3Lo問題、素人ながら考えてみました。
①男子のスピードでセカンドに3Loは超絶技巧
女子に比べて男子は当然スケートのスピードも上ですね。それに、ジャンプの幅も段違いです。
例えれば、サルコウ、ループは「高跳び」でそれ以外は「幅跳び」のイメージではないかと思います(サルコウ、ループで特段幅を出せる選手っていませんよね)幅跳びの後に即高跳びというのは慣性も働く(男子選手は体重があるので余計に)ので難しいのだと思います。
②男子選手のほうが押しなべて背が高い(重心が上にある)
①の通りに幅跳びの完成で、着氷からジャンプで飛び出した方向に倒れる力がかかってしまう。
といったところでしょうか。
浅田選手の3Fはどちらかというと上にふわっと跳んでいるのでセカンドに3Loを付けられるんだと思います。
実は今シーズン、ノービス選手権で3Lz+3Loを決めた女子選手がいます
http://www.jsfresults.com/National/2014-2015/fs_j/national_nv/data0205.pdf
国内大会ですが回転しきってます(驚)
ただ、女子選手は今年高難度のコンビネーションが跳べても、来シーズンはわからないところがあるので、ジャンプ構成はそうそう変わらない気がします。3回転+3回転を後半にできるかとかGOEでの差とかが決め手になりそう
それはそうと、今のジュニアの選手って、1発目のジャンプ失敗してもそれを引き摺らない選手が増えてきたなぁ、とこの前の全日本を見て思いました
ロワゾーさん、お久しぶりです!
>実は今シーズン、ノービス選手権で3Lz+3Loを決めた女子選手がいます
拝見しました。青木さんすげええ!3Lz+3Lo でGOEが1.12!
あと、へええって思ったんですけど、!マークはそこそこありますけど、エッジエラーが思ったより全然少ないですね。
みなさん、努力してらっしゃるんだなぁ・・・。
>女子選手は今年高難度のコンビネーションが跳べても、来シーズンはわからないところがあるので
こういうの、やむを得ないとはいえファンとしては胸が痛みます・・・。