フィギュアスケートの世界

ショートプログラムはスピンとステップが大事 ~全日本女子2014ショート~

ショートプログラムはスピンとステップが大事 ~全日本女子2014ショート~

こんにちは、MAYです^^

 
 

昨日行われた
全日本選手権女子ショートですが
 

予想していなかった結果となってしまいました。
 

フリーで最終グループで滑ることになるのは
ショートで1位から6位までに入った選手たち。
 
 

1位から6位までの順位を書かせていただくと
 

1位 本郷理華 66.70
2位 宮原知子 64.48
3位 樋口新葉 64.35
4位 中塩美悠 60.07
5位 加藤利緒奈 58.10
6位 永井優香 58.00

 
 

です。

 
 
・・・なぜ、去年2位の村上佳菜子が
ここにいない。
 
 
と、思ったのですが
演技を観たら少し納得。
 

3T-3Tのセカンドジャンプがおそらくアンダーローテ
 

3Fもアンダーローテ
 

スピンは
フライングキャメルスピンでぐらついてしまい
まさかのレベル1
 

チェンジフットコンビネーションスピンでレベル3
 

レイバックスピンでレベル3
 

すべてレベル4が取れていない
 

ステップはレベル4
 
 
 
今、女子のショートプログラムは
国際大会だろうが全日本だろうが
3回転-3回転が出来る人選手が
ごろごろいます。
 

単独ジャンプも3Lzか3Fといった
点数の高いジャンプを持ってくる。
 

2Aなんて、跳んで当たり前
降りて当たり前
加点をもらって当たり前。
 
 
 

そんな状況になったら
どこで差がつくかなんて言ったら
 

3回転-3回転の種類での基礎点や
ステップ・スピンの出来、レベル取り
に決まってしまうわけです。

 
 

特に、スピンはショートのあの短い時間の中に
3つも入っているのでそこですべてレベル4をとる選手と
レベル3、レベル2どまりの選手とでは
差が大きく開いてしまいます。

 
 

昨日の佳菜子ちゃんは
それを失敗してしまったかなぁと言う印象です。

 
 

すぽるとを見ていたら
やっぱり泣いている佳菜子。笑
 

そしてそんな佳菜子を慰めていたのは
本郷理華ちゃんのお母様。笑
 
 
樋口新葉選手は13歳という事で
年齢制限のためシニアの世界選手権に
出場することはできません。
 

樋口新葉選手が3位までに入った場合
村上佳菜子選手が4位でも世界選手権代表になると思います。

 
 

・・・しかし、もちろんそれ狙いでいくような
佳菜子の実力じゃないでしょう。
 

世界で戦ってきた力を思う存分発揮して
キス&クライで点数が表示された後も笑顔でいてほしい。
 

今日素晴らしい演技が見られますようにと祈っています。
 
 
 
さて、佳菜子ちゃんのことを長々と書いてしまいましたが。
 

とにかく今回言いたいことは
『ショートではスピンとステップが大事!!!』 ( `_´)ノ
 
 

ということです。笑
 

ルールが毎年改正されて
レベルをとることが厳しくなるスピンだからこそ
そこで差がつくという事なので
選手としてはレベルは絶対取りたいところです。
 

それが出来た選手が今回のショートの
1位から6位までの人なんじゃないかと思います。

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1位の本郷理華選手。
 

最終滑走はやはりどの選手も緊張すると思うので
少し心配していましたが何の問題もありませんでした^^
 

波にのってますね。
スケート自体もほんとによく滑ってました。
 
 
3T-3T、3F、2A
すべて大きなジャンプでした・・・
 

全ての要素で得点をしっかりもらえたのではないかな、と。
 

見ていて元気をもらえるようなスケート、
素晴らしい演技でした。
 

ステップレベル3
スピンすべてレベル4
 

キス&クライで得点が表示されて
『えっ!』と思わず大きく目を見開きましたね。笑
 

長久保先生も『1位だよ。どうすんの』と話しかけてます。笑
 
 
 

今日のフリー、緊張しなければ彼女が初優勝かな
とMAYは勝手に思っています。
 
 
 
宮原知子選手。
 

彼女も素晴らしい演技。
 

本郷選手とはまた違う、
知子ちゃんの持ち味を生かした
可憐な演技でした。
 
 

ステップ、スピン
すべてレベル4
 

3Lz-3Tの3Tは
アンダーローテーションをとられてしまいましたが
それでも他の要素で大きな得点を稼ぎましたね。
 

プレッシャーに彼女は強いはずですし
フリーでもいい演技を見せてほしいと思います^^
 
 
 
 
樋口新葉選手。
 

若い若い、スケートが若い。笑
 

若い、というのは決して幼いであるとか
下手という意味ではありません。
 

元気いっぱいということです。
 

何の不安もなく、スケーティング
特にバッククロスで後ろのエッジにしっかりのって
ぐんぐん進んでいく。
 

爆走です。
 

あんなスケーティングでジャンプをポンポン決めて
ハツラツとした演技をみせられたら
ジャッジも評価せざるを得ません。
 
 
『ジャッジが評価せざるを得ない』
というスケートがほんとにこれからの時代
大事なんだろうな、と彼女の演技を見て思わされました。
 

ステップレベル3
スピンすべてレベル4
 
 
 
今日のフリーで3位から順位を伸ばすことが出来るのか
 

個人的に大注目しております!^^
 
 
ロシア選手権でも女子も
とんでもない展開を見せていますが
(これも記事にしたい><)
 

女子は男子以上にすさまじい
転換期を迎えているような気がしています。
 
 
今日の女子フリーどんな結末が待っているのか。
 

しっかり見届けたいと思います。
 
 
 


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  1. 新年のご挨拶

    2014年1月5日18:08

コメント

    • mimi
    • 2014.12.28 14:37

    こんにちは。
    ブログUP、楽しみにしてました。
    女子、村上選手がこのようになるとは思いませんでした。ただ、
    先シーズンから、回転不足取られていたので、スピンなどの要素でレベル落としてしまうと、リカバリー出来にくいんじゃないかと思ってました。
    (ルール改正も彼女にとっては、厳しいですね)

    本郷選手、勢いありますし、手足が長いので、ジャンプ決まるとダイナミックに感じます。
    (ジャンプに入る時の姿勢の改善とスピードがもっと出ると、さらに点数が伸びる気がするのですが…)
    私は、本郷選手は日本のコストナー選手のように、魅せるスケーターになって欲しいと思います。

    樋口選手のスピード凄いですよね。ちょっと、キムヨナを彷彿とさせますね。

      • MAY
      • 2014.12.31 21:24

      mimiさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      今回、ちょっと想定外というか
      女子は特に回転不足がとても多い全日本選手権となりました。

      そうなんですよね、佳菜子ちゃんのジャンプは
      着氷時に少し癖があって回転不足をとられやすいんですよね>_< なんとか、改善してほしいと思います。 本郷選手、魅せるスケーター なるほどですね^^ どんどん上手になってほしい、 なっていくと思っている選手の一人です。 樋口選手のスピード感にはいつも驚いています。 あのスピード感をシニアに上がってからも出すことが出来れば すごく強みになると思っています。

    • matu
    • 2014.12.28 17:36

    はじめまして、いつも興味深く読ませて頂いています
    スコアが早く見たくてジリジリしていた所にMAYさんの解説…読めて良かったです
    全日本ジュニアでもスピン、ステップのレベル判定は厳しめだったと思うので、ジュニアの躍進はそのせいもあるかもしれません
    樋口選手のスピードは生で見ると本当にすごくて、もっと引きで映してくれたらもっと良く分かるのに!とTVの前で悔しがってました
    本郷選手、宮原選手とも改善されてきているのが分かりますし、特に本郷選手は今が伸び盛りのように勢いがあって眩しいくらいです
    ベテラン扱いの村上選手もまだ20歳なんですよね、フリーで巻き返してくれることを願ってます

      • MAY
      • 2014.12.31 21:28

      matuさん、はじめまして。
      いつも読んでいただいているようでうれしいです、
      ありがとうございます(#^^#)

      今大会は私もスコアを観たくてしょうがなかったです^^;

      そうですね、厳しくジャッジ・判定される分
      どんな厳しいジャッジにも対応できるようになっていくんですよね。
      (今、日本スケート連盟はそれを狙っているんじゃないかと思います)

      うわわ、そうなんですね。
      樋口選手も生で見てみたくなりました。
      村上佳菜子選手が20歳、全日本選手権女子で20歳を超えているのは
      彼女含めて4人だったそうです。
      村上選手には、何とか日本女子を引っ張っていってほしいところです。

    • きれじろう
    • 2014.12.28 21:02

    >3T-3Tのセカンドジャンプがおそらくアンダーローテ
    >3Fもアンダーローテ

    私も確認しましたけど、セカンド3Tも3Fも確かに足りていませんでしたね。
    ショートは評価エレメンツがフリーの半分しかないうえにPCSも0.8倍されちゃうから一つのミスがでかい。

    でも、どうせと言ってはなんですが、ルッツを矯正中のことですし、全体的にじっくり修正してほしいものです。
    先は長いんですから。

    いずれにしてもISUが「質」「正確性」を重視する以上、今のうちに課題が明確になったのはいいことです。

    mimiさんと同じように、樋口選手のスピード、これ、私も思いました!
    なんか「氷上の暴走機関車」って感じで観てて興奮しました。
    高いスピードでエレメンツをこなすのって滅茶苦茶高く評価されるからすごく大きいアドバンテージかも。
    じっくり伸ばして欲しいですね。

    ちなみにMAYさんに質問なんですけど、足りないか否かというのは跳んでる本人はわかりずらいものなんですか?

      • MAY
      • 2014.12.31 21:35

      きれじろうさん、コメントありがとうございます。

      んん、そうなんですね。
      なんだか回転不足の”<"マークがつくのが 普通に感じてしまう全日本選手権でした。。 きれじろうさんは、今回のジャッジの判定が いつもより厳しかったと思いますか? 樋口選手、日本にあまりいなかったタイプですよね。 ほんと、これから高い評価を受けていくんだろうなと思う選手です。 >ちなみにMAYさんに質問なんですけど、足りないか否かというのは跳んでる本人はわかりずらいものなんですか? これなんですが、相当足りない場合(ダウングレードとか)であれば 結構わかります。 ただ、今回の佳菜子ちゃんの3T-3Tは分かっていなかったんだろうな、と。 3Fは気づいていたと思いますが。(というかそうであってほしいw) 本人が『今のジャンプは足りない』とわかっていなければ 練習中でも直していくのは難しいですからねぇ・・・ ちょっと、彼女がこれからどうなるのか注目しています。

        • きれじろう
        • 2015.01.02 1:57

        あれれ?質問いただいとった。

        >きれじろうさんは、今回のジャッジの判定が
        >いつもより厳しかったと思いますか?

        私、2014年12月29日 3:06 PM のコメントで

        >それと村上さんのショート最初のコンビネーション、最初の3TもURされてるんですねぇ。これはかなり厳密にとってます。

        て書きましたけど、あの最初の3T、進行方向がすごく分かりづらくて、改めてNHK杯SPの3Tの進行方向も参考にして(シーズン中はそれほど変わんないので)、なおかつ演技中の映像と演技後のスロー再生映像から位置を特定して改めて観て見たんですけど、特に厳しくも無く、むしろ普通にURされるジャンプですねぇ。

        ※ちなみに演技中の通常再生映像は1コマごとの遷移が大きすぎるのであんまり参考になりません。

        ということで訂正します。
        もっとサンプリングが必要ですけど、とりあえず現時点での結論はフツーの判定だったということで。

        すみません。反省します。

    • mimi
    • 2014.12.28 23:31

    MAYさん、私もきれじろうさんの質問気になりますので、教えてください。
    宜しくお願いします。

    きれじろうさんと同じ意見で、嬉しいです。「氷上の暴走機関車」って素晴らしい表現だと思います。
    樋口選手のスピード、女子の中で際立っていたように感じました。
    ジャンプの高さも高いし(回転不足取られないって感じで)。
    日本の選手だと伊藤みどりさんでしょうか?

    • きれじろう
    • 2014.12.29 12:48

    mimiさん

    >日本の選手だと伊藤みどりさんでしょうか?

    そうですねぇ。そんな感じですねぇ。
    荒川さんとキムヨナさんは優雅にハイスピード、伊藤さんと樋口さんは暴走機関車って感じでタイプは違いますけど、どちらも素晴らしい!

    ただ、ショートの最初のコンビネーションのセカンドジャンプはギリギリって感じで場合によってはURとられる可能性もあるかなぁと思いました。どうなってるだろ。認定されてるのかな?

    読者のみなさま

    こちらの読者さんは村上さんのジャンプについて録画した映像で、足りているかどうか確認されてると思いますが、あれ、着氷時のブレード角度だけみるとギリギリで足りているように見えない事もないです。
    しかし、彼女のジャンプは着氷時、他の選手に比べて着氷する右足が身体の向きに対して回転の先行度合いがやや大きめです。

    以前(もう1年前か・・・)記事にしていただいた回転不足の定義で書かせていただいたように、審判は体の向きまで含めて判断しています。
    なので、URをとられても仕方の無いジャンプです。
    (甘いテクニカルパネルの組み合わせであれば、もしかしたら認定してくれるかもしれませんけれども)

    ちなみに3Fのほうは残念ながら全然足りていません。

    村上さん、大変だと思うけど、頑張ってほしい!
    確実に回転すれば、審判は確実に認定してくれます!

    • きれじろう
    • 2014.12.29 15:06

    連投すんません。
    今確認したら詳細プロトコル、アップされてました。

    http://www.jsfresults.com/National/2014-2015/fs_j/national/index.htm

    樋口さん、やっぱりショート最初のコンビネーションのセカンド3T、URとられてますねぇ。

    それと村上さんのショート最初のコンビネーション、最初の3TもURされてるんですねぇ。これはかなり厳密にとってます。

    これは日本スケ連の全選手に対する強化戦略は強い意思で実行されていることを示しているように思います。
    ファンは目先の結果に一喜一憂することなく、長い目で選手のみなさんを応援しましょう!

    参考:
    新書館が今年の9月だか10月には発売した「フィギュアスケートシーズンガイド」に載っていた、日本スケ連の強化部長 小林芳子さんのインタビューで、今年の強化合宿ではイリアクーリックさんを招いてジャンプレッスンを実施。その意図を質問されて以下のように答えています。

    ・ジャンプのルール厳格化に対応することです。ルッツ、フリップの踏切違反はさらに厳しく減点するルールになりましたし、着氷での回転不足やDGも見逃されるものでもありません。(中略)
    もうジャンプのテコ入れをしないと日本は大変なことになると感じたのでジャンプ改造に踏み切りました。
    ・ISUルールが大変厳しくなりました。グレーは黒、誰が判定してもOKと言われるジャンプをするという強化部の強い気持ちを表しました。
    ・そのために日本スケート連盟のテクニカル役員たちとも相談して、国内試合での判定をもっと厳しくすることも話し合いました。

    以上が引用ですが、回転不足判定についても「1/4の基準」をテレビ解説で言うような「90度」と定義すれば、今までは割とユルユルだったのは確かで、今後厳しくならない保証はありません。
    実際、今年3月の世界選手権女子フリーで今回のような厳格な判定を実際に実施しています。
    この時、浅田さんの点数が予想より低かったので、UR、DGを取られた選手の映像を確認したんですが、多くの選手が「え?これなら認めてもいいじゃん」というものでもURされていました。

    だとすると、将来の為に今回のような判定を実施することは意味があると私は考えています。
    「誰にでも認められるジャンプを跳ぶ」という明確な指針の元に全ての選手を強化していくのですから。

    ちなみに、国内選手権の点数を甘めに出して選手をアピールするべきだ、なんて論調をときおりネットで見かけますが、国際大会のジャッジを観察してると、そんな姑息な手が通用するとも思えないんですよね・・・。

    • はな
    • 2015.01.03 1:59

    小塚君が全日本後の記者会見の場で「基準がハッキリしない回転不足判定で女子選手が委縮してジャンプの失敗の多い全日本だった」と意見してくれているので是非一読してください。

      • MAY
      • 2015.01.03 9:36

      はなさん、コメントありがとうございます。

      小塚選手のそのコメントが載った記事は
      すでに読んでいます。

      『(回転を)全部認めろとは言わないですけど、
      詳細に基準を決めるといったことがあってもいいのかなと。
      ジャッジやスペシャリストによって、
      判定が全然違ってくるようなことは
      考え直してもらえると……。』

      と発言している部分を見て、スケート連盟がどう動くかなと思いました。

      実際、大会が終わって数日たった今
      そんなに厳しい判定だったのかな、と思っています。

      判定が甘い・厳しい、どちらにせよ
      回転を空中で回りきって降りてくるジャンプが
      加点ももらえてしっかり点数をもらえることになるので
      選手たちは対策を強いられているのではないかと。

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