フィギュアスケートの世界

リンク事情と選手のジャンプの関係?

リンク事情と選手のジャンプの関係?

こんにちは、MAYです。
 

いやー、久々の記事更新になってしまいました。汗
その間にもいろいろコメントをしてくださった皆様、
ありがとございますm(__)m
 
 
さて
 

以前、コメント欄にて
L’oiseau Bleu(ロワゾーブルー)さんに
 

nbsp;
浅田選手のジャンプにGOEがつきにくいのは
小さいころの練習環境が関係しているかもしれません。
スケートリンクを貸し切りにはもちろんできないので、
早朝はいいとしても午後は一般客の間を縫って練習しなくてはならなかった
そりゃ、スピードもあまり出せないし、幅があって流れのあるジャンプはなかなか難しいですよね。
もちろん今は中京大学の専用リンクなんで環境整いましたが、
スポンジのように技術を習得する年代の環境はより大事だと思います
 
 
 
というコメントをいただきました。
 
 
その後、コメント欄等で
『スケートリンクの混み具合などは選手のジャンプに影響があるのか』
という話を数人の方が(もっと多いかしら。笑)
疑問に思っているかな、と思いました。
 
 
 
この記事ではその質問への私なりの回答を書いてみたいと思います。
 
 
 
私のホームページの方針上、先に回答を書かせてください。
 
 
 
 
ある人はあります
 
 
 
 
 

こんな回答で申し訳ない。笑
 

ある人はあるんですよね、やっぱり。
 
 
 
一度、選手がいるリンクに行くとわかるんですけれど
やっぱり一般客って選手は気になるのです。
 
 
 

たとえば2Aを練習している人の前を
まだ4歳くらいの子が前しか見ていない様子で
一生懸命氷の上を走ってる。
 

無理ですよね、ジャンプできません。笑
 
 
 
でも、こういう状況はよくあって
 

さっき言った状況だと、ただ『ジャンプを練習する時間が少し減る』
ということで、ジャンプのフォーム自体に影響はないと思います。
 
 
 
ただ、後ろにお客さんがいる場合
 

ジャンプを降りた後って、後ろ(進行方向)にスーッと
左回転の人は右足一本で流れていきますよね。
 
 
 
これが、一番選手に影響が出るのではないかな
と私は思っています。
 
 
 
どういうことかというと
スピードを出してジャンプを跳べるようになると
降りた後もかなり、後ろに滑っていきます。
 
 
で、このジャンプを降りた後、
右足一本で滑るときに左足を高く上げますよね。
(これをチェックの形と言います。)
 
 
 

このときに、後ろに一般客や他に練習している選手の人たちがいると
危ないんですよね。
 

スケート靴の刃が当たっちゃう。
 
 
 
私くらいだと、そんな幅のあるジャンプではないので(笑)
ある程度の距離があれば跳んでしまいます。
 
 
 
でも、ある程度幅のあるジャンプを跳びだすと
怖くてそういう場合だと跳べないという子もいると思います。
 
 

「後ろにお客さんがいるけれどジャンプを跳ばなきゃ、
でも刃が当たっちゃうのが怖いな。」

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そういうのを怖がり過ぎると、
ジャンプは自然にコンパクトになると思います。
 

ジャンプって性格出ますからね、やっぱり。
 
 
 
アピールしたがりの子は、やっぱ大きなジャンプ跳びますよ。
(悪口ではなく、スケートにはすごく必要な要素だと思います。)
 
 
 
あと、転びたくないからなんとか降りようとする子
 

これは、ジャンプの先生からしたら少し困った選手なのです。
 

先生からしたら、転んだっていいから
綺麗なジャンプを覚えてほしいんです。
 
 
でも、ちびっこスケーターってやっぱり転びたくないんですよね。笑
 

教えたフォームではなく、
なんとかして転ばないフォームで降りちゃったりするんです。
(それだと上手くならないよ!!と怒られているのを
何度も目にしたことがあります^^;)
 
 
 
 
で、たとえば愛知県なら中京のリンクもあるという
お話もコメント欄で見ましたが
 

あそこで練習するのはある程度
ジャンプのフォームが固まってからなんですよね。
(中京のリンクにはもちろん行ったことがないので
関係者に聞いた話です、すみません。)
 
 
 
 
そう考えると、やっぱり
ホームリンクで培ったジャンプフォームが
ずっと身についていくんだよなあと思います。
 
 
 

で、ちょっと余談ですが
 
 
 
スケートを何回か見たことがある方であれば
それぞれの選手にジャンプの癖があることが分かると思います。
 

やはり、そのなかでも『典型的なジャンプの型』というのがあります。
 
 
 

ここでは、サルコウを取り上げたいと思います。
 
 

典型的と言われるサルコウは
安藤美姫選手のサルコウです。
 

跳ぶ前に左足と右足が「ハの字」のように見える。
 

典型的なサルコウです。
 
 
 

それと比較して
 

羽生選手は少しこれとは違うフォームのサルコウを跳びます。
 
 
 
アメブロの方でサルコウの説明をする時にも書いていましたが
サルコウジャンプの跳び方
 

簡単に言うと右足が左足の前にある時間が長いのです。
 
 
 
ジャンプの先生に聞いてみたところ
羽生くんのようなサルコウの方が軸がとりやすいかも
とのことでした。
 
 
 

アメブロの方でもやはり書いていましたが
『どちらが正しいジャンプ』とかそういうのではないですからね^^;
 

どっちもちゃんとしたサルコウです。
 
 
 


 

サルコウの話をして何を説明したかったかというと。
 
 
 

『所属するクラブによってフォームが変わるのですよ~』
ということです。
 

教える先生によってフォームが変わるということもあると思うのですが
私が思う一番ジャンプに影響するのはやはり、リンク状況かなと。
 
 
 
羽生選手がどんな状況で最初の頃
サルコウを跳んでいたのかわかりませんが
想像するにまっすぐなところで練習していたのではないかな。
 
 
 
サルコウは典型的にはエッジに乗るために
ループと同じくリンクの真ん中寄り(分かります?汗)で
跳びますが
 
 
 

リンクが混んでいたりすると
どうしても狭いスペースでジャンプ練習をすることになります。
 

そうすると、先生たちも練習を工夫するわけですね。
 

ライン(まっすぐに)跳ばせた方が
一般のお客さんに邪魔されることも
邪魔をすることもない。
 
 
 

こんな感じで、ジャンプのフォームは
選手の個性はもちろんのこと、
そのリンクの特性などにも左右されます。
 
 
 

なんとな~く、今回のお話がつかめたでしょうか?
 
 
 
皆さんの疑問を解消するような記事になっているといいのですが。
 
 

読んでくださってありがとうございましたm(__)m
 
 


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  1. お詫び

    2013年11月20日21:31

コメント

    • きれじろう
    • 2014.03.12 21:30

    むうう、勉強になる!有難うございます!

    つーか、卒論は大丈夫ですか?そっちが心配なんスけど・・・。

    • ベルコ
    • 2014.03.13 21:44

    MAYさん忙しいのにありがとうございます!!

    やはり小さい頃に培った練習、その時のコーチやクラブでの練習が
    しみついているものですよね。

    私には少し程度の回転不足が採点に影響するのが悲しいのですが、
    ルールはルールだし…(._.)という複雑な気持ちです。

    仕事してても理不尽な事もあるし、社会も学校もスポーツも…。

    順応性が大事なのでしょうかね(^^;)

    • L’oiseau Bleu(ロワゾーブルー)
    • 2014.03.14 0:46

    きゃあ、私のコメントから記事が派生しているぅ
    お忙しい中ご丁寧な解説ありがとうございます
    きっとこれはいい息抜きになったと言い聞かせてます(; ̄ー ̄A アセアセ・・・
    以前ロシアペアのベレズナヤ/シハルリゼが練習中にサイドバイサイドのキャメルスピンで男性のブレードが女性の頭に当たって大変なことになったというのを思い出してしまいました。彼らの場合は多分十分な練習環境でもそういうことがあったのだから、やっぱり選手は気を使うんだろうなぁと思いました

    • きれじろう
    • 2014.03.15 11:51

    日本のリンク事情は、文部科学省の社会生活基本調査によれば、

    「屋内リンクの設置箇所数は1969年には122、1985年には268、1996年には127あったが、年々減少し2008年には96箇所にまで減った。
    屋外リンクは1969年には270、1985年には672、1996年には278あったが、年々減少し、2008年には115箇所になった。

    冬季オリンピックが行われるたびに一時的に脚光を浴びるが、すぐに廃れてしまうのを繰り返している。」

    だそーです。

    これが米国だと、荒川さんがプロに転向後、Champions on Iceに参加していたドキュメンタリー番組を見ていたら、「アメリカでは、どんな町にもスケートリンクがある」なんてナレーションがあったような。
    地域住民の定常的な寄付ってのも結構ある(らしい)。
    つまり、日本と違って文化として根付いている可能性もあるかも。

    ちなみにベルコさんの

    >私には少し程度の回転不足が採点に影響するのが悲しいのですが、
    ルールはルールだし…(._.)という複雑な気持ちです。

    ってお気持ち、良く分かりますわ。フリーが終わった時、私もそう思いましたもん。
    もうちょっとだったですからね。

    それで思いだすのがバンクーバー五輪後のアンダーローテーション導入決定のときのヨナさんのファンの嘆きです。
    確かにほぼ定常的に回転が足りてる選手からしたら、その能力はルール上のアドバンテージになってたから、そりゃ「えー、そんな」になるよなぁ。

    ベルコさんのおっしゃる

    >順応性が大事なのでしょうかね(^^;)

    が全てなんでしょうねぇ。

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