五輪へ向けて課題がない者などいない

こんにちは、ＭＡＹです。

東日本・西日本選手権が終わりましたね。

安藤美姫選手が出ていた東日本が注目されていましたが
無理もないでしょう。

総合で5位以内であれば全日本選手権出場の権利を獲得出来る大会で
ショート13位発進。

この時点での5位の選手との点差は5.58。
決して追いつけない点数ではありませんでした。

でも、どんな選手でも『順位のこと』がやはり気になるのです。

全日本に出ることもできずソチ五輪をへの夢は途絶えるのか。
明日のフリーが選手として滑る最後の試合になるのか。

そういうことを安藤選手は考えていたそうです。

でも、彼女は逃げませんでしたね。
練習で１０本に１本しか跳べなかったという3Lzを
プログラムに組み込んで何とか着氷。

前日ミスしたループもしっかり加点をもらってきています。

結果としてみればフリーは105.24の1位。
合計で2位となりました。

ショート13位からの、2位です。

今シーズン、日本人選手はグランプリシリーズで苦しんでいます。
他の選手がというよりは自分の思うような演技ができず、、、
というのを多く見ます。

そうすると、今の時点で調子のいい選手をマスコミは持ち上げます。

男子であれば、町田君。
女子であれば、真央ちゃん。

ヤフートップのニュースに
熾烈な日本男子フィギュアの五輪代表争いの話が載っていましたが、

内容があまりにも薄い。

書いてる人分かってんのかな？って思うわけです。
町田君が去年グランプリシリーズで調子よくて
でも最後で失速してしまったこと、知ってるのかな？って。

町田君の実力への疑問の記事を書いてほしいわけではありません。
そういうことを何も知らずに書いていて
『ただ、今の状況を書き連ねました』というニュースが
大嫌いなのです。

まあ、ニュースなのでそれでも全然かまわないんでしょうし
それでもいいという人もいると思います。

でも、そういう態度で取られた行動によって
選手が苦しめられているんじゃないかと思うことは数多くあり
実際に苦しむ選手も多くいます。

東日本もそうだったかもしれませんが、
西日本でショートで良い順位だった選手が
フリーで振るわず全日本選手権へいけない、
ということがありました。

そんなこと毎年あるでしょうし、
珍しいことではありません。

でも、その中には全日本でトップ１０に
入ったことがある選手もいます。

同年代の中で世界レベルの実力を持っている子たちもいます。

練習では調子が良くて全日本に絶対いけるような実力、調子で
試合に臨んだ。

でも、結果は伴わなかった。

全日本に行けなければそこで今シーズンの試合は終了です。
来季に向けてまた、ひたすら練習。

調子が良くてもダメだった。
頑張ってもダメだった。

それでもスケートに賭けてここまできたから
たとえ暗いトンネルの中にいようとも
なんとか這い上がらなければいけない。

そういう姿を間近で目にしてしまったとき
胸が熱くなります。
頑張れ、と思わず言いそうになります。

いつか弾けるような演技で笑顔で
世界を驚かせてほしい。

そんな選手が日本にはたくさんいます。

世界で知られているような選手さえ課題だらけです。
彼らの目の前にも課題がいっぱいあると思います。

マスコミは、安藤選手がソチ五輪代表に選ばれるには
課題が多すぎるといいます。

そんなの分かってます。
産後で体力・体調を整えるのがまだ難しいみたいで
出場するたびに点数も下がっていく。

見る人によっては痛々しく感じるかもしれません。

でも、彼女の逃げなかった姿勢を
もう一度見ることができました。

逃げない人は傷つきます。
有名選手なんて傷だらけでしょう。

そんな姿にすごく勇気をもらっています。

そしてそんな姿勢が将来のスケーターの支えになってほしい、
そう思います。

いろいろ書いてしまいましたが。

これから全日本が近づくにつれ、
いろいろな重圧が選手を襲うと思います。

それは仕方ないです。
日本のフィギュアスケートは女子も男子も
もう世間がほうっておけるレベルではないのです。

でもその中で重圧から解放された演技を見せてくれる選手たちに
私は感動するのです。

スケートが好きでよかったと思うのです。

そんな演技をぜひ見せてほしい。
そう願っています。